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日紗子が「認めたもの」(君と僕。2:第十二話「赤裸々」感想その①)

2012.06.19 16:01|その他のアニメ
見終わってから小一時間、余韻でじーんとしていたので、張り切って書きます。
月並な言葉ですが、本当に素晴らしかったです。
ゆえに感想も存外に長くなったので、二分割します。

まずは、いつもの五人と日紗子に関して述べていき、
次の記事で、要に関して述べ、全体をまとめたいと考えています。

それでは、感想は続きからお願いいたします。




○要以外の「四人」の登場の少なさ

今回は要の問題に対する、他の四人のコミットが少なかったですね。

幼馴染三人の問題は、要自身が解決しないといけない問題として、
提示されているように思いました。

特に要が醤油を取りに行く場面が象徴的でした。
真っ暗な家の中にいる要と、灯の漏れる相田家から聞こえてくる四人の騒がしい声。
要は一人、静奈の結婚について考えます。
要の今回の問題は、要自身が決着を付ける問題であって、
それを後押しするのは、四人ではないということが示されているように思いました。

それは、四人が要の問題を「母親の不在」だと勘違いしているところにも示されています。

しかし、四人が要の問題に関してコミットしない、あるいはできないということは、
四人と要の間の関係が浅いことを示すわけではありません。

四人は、あくまで「今回の」問題に関しては、要の助けにはなれないのです。
そういう関係であるというだけで、それが浅いというわけでありません。
逆に「彼らでなければコミットできない要の問題」というのも存在するでしょう。

では、今回の要の問題に関しては、どのような人物が助けになれるのでしょう。
極めて要に近い立場にいる人間であると言えるように思います。
つまり、それは日紗子です。



○日紗子から見る第十二話「変えたい関係と彼女の決着」

日紗子は、要が静奈のことが好きであることを悟っており、
そのような三人の状況に満足はしていないけれども、
その関係を変えるための積極的な行動を起こすことはできていませんでした。

初めの方の、要がキッチンで静奈のそでをめくり上げるシーンが印象的です。
ここで日紗子はリビングで新聞紙に目を落としていましたが、
その内容はほとんど読めていないでしょう。
要が結婚を知って、教室でほとんど読んでいないのに本を見ていたシーンと被ります。
彼女の内心はここで語られませんが、痛いほど気持ちが伝わってくるシーンです。
おそらく、日紗子は、ずっと知りながらも認めずに、それに耐えてきたのだと思います。

そのため、三人の関係は子どもの頃から、膠着状態にありました。

しかし、静奈の結婚によって、この膠着状態は緩やかに動き始めます。
これまでの関係は一度終わりを告げて、少なからず変わっていく契機が、
三人――特に要ですが――に突き付けられます。

しかし、要はそれを受け入れ、一度決着を付けることに躊躇いを感じていました。
三人での夕食を避けようとしたのが、その明確な表現です。
ここで、日紗子は自ら関係を変えるために動くことを決意したように見えます。

日紗子が関係を変える、すなわちこれまでの関係に決着を付けるために、
具体的に取った行動は三つ挙げることが出来ます。
以下に羅列しましょう。

①静奈に「前髪を切る」ことを頼む
②要に「さっさと告白しろ」と述べる
③自分で「前髪をのばす」決意をしたことを要に話す


この行動のそれぞれが、日紗子の心情の細やかな変化を表していると思います。

まず、自らの姉に「前髪を切る」ことを頼むシーン。
これは姉を自分に似せることで、漸進的に要の意識を自分に向けさせようとして、
まず最初に取った行動だと考えられます。
これは日紗子が関係を変えるために自分で起こした行動の一つですが、
関係を変えるに当たって、姉頼みであるように思います。

関係を変えるために「髪を切る」ことを姉に頼むことは、
姉に「関係を変えて欲しい」と頼んでいるに等しいからです。
静奈の力で、今の関係に決着を付けて欲しい、
すなわち要を何とかして欲しいと考えていることが窺える行動だと思います。


けれども、この後すぐ、日紗子は自分で行動を起こす決意をします。
要に「さっさと告白しろ」と端的に伝えるわけです。
これは日紗子にとって、重大な決意だったと思います。
「要は静奈が好き」という、知りながらも認めないようにしていただろう事実を、
要に自分が言うことによって事実と「認める」ことになるからです。

非常に勇気の要った決断と行動であったと思います。

要に「決着を付けるべき」と伝えること自体が、日紗子にとっては一つの決着でした。

要が静奈のそでをめくり上げたシーンで眺めていた、
行動に踏み切れない日紗子の象徴とも言える「新聞紙」が、
このとき要に投げつけられたことは、そのことを示しているように思います。

そして、最後に要に「前髪をのばす」ことを話すシーンです。
ここで日紗子は、関係を変えていくために姉に頼るのではなく、
今度は自分から変えていこうとしたことが示されていると思います。


それは、「これまでの関係」に揃って一応の決着を付けた要と日紗子が、
向き合うべき「これからの関係」という問題に対する、第一歩目となる行動でした。



以上で前半はおしまいです。
続きは後ほど書きます。

今回は、要がメインであるのなら、日紗子が裏メインである話だったのかなと思います。

静奈を真ん中にして対峙していた二人が、
それぞれこれまでの関係に決着を付ける。


そのことは、日紗子にとっては「要は静奈のことが好きである」ということを「認めて」
新たな関係のために自ら動いていくことを決意するという形で、達成されたと考えます。

テーマ:君と僕。
ジャンル:アニメ・コミック

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