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カレンの過ごすもう一つの日常 (きんいろモザイク:第七話感想)

2013.08.21 17:35|きんいろモザイク
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(2013/08/27)
原 悠衣

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初見のとき、忍はブーケか何かを持っているのかと思いました。

さて、アニメは後半戦が始まり、七話「はらぺこカレン」が放送されました。
前回夏休みが終わったということもあり、今回は「秋」全開な回です。
忍とアリスの行ったスーパーでは、葡萄や柿が既に売りに出されていました。
内容も、音楽、スポーツ、食欲、勉強と、何となく秋を連想させる話がまとめられています。
七話は前回からの流れを引き継いで、秋であることを押し出した回と言えるでしょう。

中でも思わずくすりときてしまったのは次の場面です。
カレンがクラスメイトからもらった食糧をどっさり持ってくるところですね。

「カレン…何か日本に来て太った…?」
「エ‼ そ…そんなバカナ!?」
「毎日それだけ食べれば太るよ~」
「カレン これを」
「What?」

 食べ物を与えないでください☆ (7話、2巻27ページ)


この後の沈黙とフェードアウト。
その間(ま)が堪らなくて、非常に秀逸だったと思います。
場面を変えるのであれば、いつものようにカットインでもよかったはずです。
しかしそうではなくて、ここでは敢えて無音から滑らかに次の場面へ移行しています。
そしてこの音のない一瞬、忍の「食べ物を与えないでください☆」が迫ってくる気がするのです。
私は耐えられず、原作で知っているネタなのにもかかわらず、少し笑ってしまいました。
これまでカットインが印象的だっただけに、けだし上手く不意打ちになっていました。
もし見直す機会があれば、この「間」に注目してみると結構面白いと思います。



○五人の裏側に見えるA組の光景:カレンの過ごすもう一つの日常


今回は、カレンに注目してみたいと思います。
特に忍がテストに向けて頑張る話で、カレンが如何に動いていたかを見てみましょう。
一言で言って、この中でカレンは話にあまり入ってきません。
図書室で五人で勉強する場面やテスト当日の登校の場面で、
カレンの姿は認められますが、四人の輪の中に入っていない印象を受けます。
テスト当日の登校の場面を引用してみます。

「ハロー グッバイ ケセラセラ」
「だ… 大丈夫か?」
「勉強の成果を見せるときが来たのよ!」
「頑張ってシノ!」
「……… ジュテーム」
「フランス語… だと…?」
「これは期待できない!」 (7話、2巻88ページ)


重要なのは、ここでカレンだけ今一話に付いていっていないことです。
陽子や綾が忍に対してツッコミを入れる中、カレンは疑問符を浮かべています。

kinniro12.png
 (おそらくちょっとよく分かっていないカレン:7話)

カレンは忍が勉強すると決意した場面には立ち合い、
忍の変化に驚愕していましたが、ここではちょっと四人に付いていけていません。
アニメを見たとき、ここのカレンの立ち位置に非常に目を引かれました。
彼女はまるで「外部」の人間であるかのように、よく分かっていません。

カレンはテスト終了後でも外部として扱われています。
すなわち、真っ白に燃え尽きた忍に対して三人が声をかける場面でカレンは登場せず、
ただその後の「数日後」のカットインに使われるのみなのです。

kinniro13.png
 (この直前、カレンはクラスが別なので入ってこない:7話)

このように、忍が勉強を頑張る話において、カレンは外部として強調されています。
問題は、この強調が行われた理由をどう読むかということですが、
私は最後の四コマに繋げるために行われたと読みたいと思います。
そこではカレンと、カレンの隣の席の女の子、松原穂乃花の会話が描かれます。

「テスト期間中は教室でお勉強しよう」
「えーっ となりのクラス行くのだめデスか~?」
「おとなしくできたらチョコあげる」
「私 勉強するデス‼」
――このかんじ… (7話)


ここで、忍が覚醒して頑張っている裏側で、
A組でも「別の物語」が展開していたことが示されています。
これこそカレンが外部として描かれていた理由であると思います。
つまり、彼女はA組の生徒であり、試験期間は穂乃花に教室に留められていたからこそ、
少し話に付いていけない場面や、話に入ってこない場面が出て来ているのです。

原作の時点でも、A組でのカレンの姿を通して、
五人の間だけではなく、A組にも日常があることが時々提示されます。
例えば、今回の話で言えば、カレンが食べ物をもらう話はA組の日常を見せてくれます。

「お昼 お昼~♪ おじゃまするデス!」
「そういえばカレンって いつも来るの遅いよね 何してるのー?」
クラスの子達とお弁当食べてから来てるノデ!」 (7話、2巻26ページ)


単に五人での日常があるだけではなくて、
A組にも同様に別の日常があることを、ここは分かりやすく示しています。
カレンは五人での日常の他に、A組での日常も持っているのです。
アニメでは忍が勉強を頑張る話において、カレンが外部として現れているので、
この事実がより明確になっていると考えられます。

ご存知のように、『きんいろモザイク』は基本的に五人の関係を描いていく物語です。
しかし、それなのにカレンは別のクラスに位置づけられました。
ただ五人を描くだけであれば、一緒のクラスでもよかったはずです。
今回の話は、そのことの意味を明らかにしていると思います。
五人での日常とは異なる、「カレンの過ごすもう一つの日常」
それも『きんいろモザイク』を構成する、重要な部分の一つなのです。


テーマ:きんいろモザイク
ジャンル:アニメ・コミック

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