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二人の「おねえちゃん」の物語 (きんいろモザイク:第五話感想)

2013.08.06 19:10|きんいろモザイク
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エンディングの『Your Voice』はカバー曲ですが、敢えてこの曲を選んだのは、
アニメが五人の関係の中に一種の「愛」を見出しているからではないかと思います。
歌詞に耳を傾けてみると、「君」と「僕」の「愛」を歌っているわけですが、
忍たち五人が歌っても不思議なくらいマッチするんですよね。

さて、アニメは五話「おねえちゃんといっしょ」が放送されました。
タイトルから分かるように、「二人のおねえちゃん」が活躍する話でした。
忍の姉である勇と、まだ未登場ですが空太と美月の姉である陽子です。
今回は特に陽子に着目して、五話を観賞してみようと思います。



○「おねえちゃん」から「いもうと」への陽子の反転


五話では全体として、陽子の面倒見の良さが分かるエピソードがまとめられていました。
忍、アリス、カレン、綾それぞれに対して、陽子は姉のように振る舞っています。
それぞれについて確認してみましょう。
まず忍に関しては、小学校でのエピソードが顕著です。

「忍ちゃん何してるの?」
「お姉ちゃんを探していまして」
「いねーよ そこには!!」

「迷子になってたのか しょうがないなぁ」 (5話、3巻42ページ)


ここで陽子は自ら声をかけて、迷子の忍を助けてあげます。
そして勇に忍をまかされ、「お姉さんの代わりに私が守らないと」と決意するのです。
カレンの言う通り、「姉御肌」な陽子の姿がそこには見出せます。

kinniro08.png
 (自分が忍を守ろうと決意する陽子)

次にアリスに関しては、挿入された腕相撲のシーンがあります。

「ヨーコ! 腕相撲で勝負だよ」
「アリスと?」
「レディーゴー! ん~っ はいっ! 勝った… 勝ったー!!」
「わ~ 負けた~」 (5話、2巻67ページ)


ここはアリスのけなげさを表わす場面でもありますが、
敢えて負けてあげるというところに、陽子の面倒見の良さを見出すことができます。
頑張るアリスに向ける眼差しは、妹を見守る姉のものに近いのではないでしょうか。

そしてカレンに関しては、陽子は書類運びを手伝ってあげます。
カレンは手伝ってくれた陽子を次のように評価しています。

「ヨーコはここぞという時に助けてくれる なくてはならない人デス!」
「それはどーも」
「いつもはひっそり微笑んでいるケド ちゃんと私達の話を聞いてくれてて
 暗い夜道で出会えたら それだけでホッとできる
 そう! まるでコンビニのような存在…」 (5話、2巻46ページ)


いつもみんなのことを見守っていて、困っているとさっと助けてくれる、
「なくてはならない人」こそ、カレンにとっての陽子なのです。
ここでも陽子の面倒見の良さ、姉御肌なところを垣間見ることができます。
カレンの言葉を借りれば、彼女の半分は「やさしさ」でできているのです。

最後に綾に関しては、身体を気遣ってあげるシーンがあります。

「綾 具合悪いの?」
「ちょっと風邪っぽくて…」
「大丈夫? 熱は?」
「ね… 熱が上がったらどうするのよ!!」
「えぇー!!」

「ほらー マスク付けてなよ」
「あ…ありがと」 (5話、2巻48ページ)


ここでも陽子は、綾の不調に真っ先に気付いて面倒を見てあげています。
しかも少し後の場面で綾に再度確認する徹底ぶりです。
彼女が本当に心配して、気遣ってあげていることが分かります。

以上のように、陽子は他の四人に対して、姉のように振る舞っています。
注目すべきなのは、原作では結構ばらばらであった、
陽子の面倒見の良さが分かるエピソードが集められていることです。

これにより、「おねえちゃん」としての陽子が強調されています。


しかし、ここで終わらないのが『きんいろモザイク』五話です。


というのもこの直後、今度は陽子が妹として強調されます。
つまり、勇に対して妹として振る舞う陽子が描かれるのです。
それは、「おねえちゃん」としての勇を改めて強調し直すということでもあります。

「でも私は長女だから本当は姉ちゃんに憧れるなー 弟も妹もかわいいけどさー」
「ヨーコはイサミのこと勇姉って呼ぶよね」
「うん! まあね」

「陽子ちゃんも妹みたいなものよ かわいいわ」
「ほんと?」
「うん かわいいわ」
「じゃー 勇姉って呼んでいい?」
「もちろん!」
「勇姉!」

「今 何時?」
「え~っとねぇ 十二時五十五分」
「あんたシスコン度上がってない…?」
「そうかな?」 (5話、3巻45ページ)


kinniro09.png
 (勇の妹として頭を撫でられる陽子)

ここでこれまで散々「おねえちゃん」としての姿を描かれてきた陽子が、
くるっと妹の側に回っていることが分かります。
それによって最終的には、勇が「みんなのおねえちゃん」として強調され直すのです。
五話の最後に、写真に写りたがらなかった綾以外の四人が、
勇が覗く携帯電話の画面に順々に映し出されていくことは象徴的です。

勇にとってはみんな大切な妹たちであることが示されています。

結論として、五話はとりわけ勇と陽子を描いて見せた話でした。
途中までは「おねえちゃん」として陽子が強調されていましたが、
最後で彼女がみんなと同じく「いもうと」の側に回ることで、
最終的には勇が「おねえちゃん」として再び現れてくることになります。
五話は「二人のおねえちゃん」の物語であったと言えるでしょう。


テーマ:きんいろモザイク
ジャンル:アニメ・コミック

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