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『お願い! シンデレラ』から考えるシンデレラガールズ

2013.07.27 21:58|アイドルマスター
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(2013/04/10)
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今回は、『お願い! シンデレラ』の歌詞から、
シンデレラガールズのテーマを考えてみたいと思います。

アイドルマスターは今や大きなコンテンツであり、
その下では多様な「アイマス」が展開されています。
シンデレラガールズはその中で、どのようなテーマを提出しているのでしょう。

このことについて今回は、シンデレラガールズのテーマソングである、
『お願い! シンデレラ』の歌詞を足掛かりに考えていきます。
もうすぐ『輝く世界の魔法』やユニットCDが発売になりますが、
その前に『お願い! シンデレラ』を改めて聞いてみることにしましょう。

もちろん、シンデレラガールズ自体も既に色々な方向へと展開しており、
そのテーマを一言で表わそうとすることはほとんど無理な試みです。
示されたものとは異なるテーマも、探せばその中に確実に見出せることでしょう。
けれども、俯瞰したときにとりわけ目を引く特徴的な一部分を指摘することで、
シンデレラガールズの一つの見方を提供することはできるように思います。
私は今回の考察が、その意味で意義があるものであることを祈っております。

それでは、もしよろしければ少しの間お付き合いください。



○『お願い! シンデレラ』の示すテーマ:拡散していくアイドル


それでは、『お願い! シンデレラ』の歌詞を見てみましょう。
この歌の中の「私」は、「夢は夢で終われない」と考える全ての人を指すと解せますが、
それが歌詞の中で「シンデレラ」と喩えられていることを踏まえると、
「私」は第一に、シンデレラガールズの一人ひとりを重ねたくなる存在です。
『お願い! シンデレラ』は、彼女たちが自分だけの目的地へと進んでいく歌と考えられます。
この歌の中で私が特に重要であると考えるのは、二回目のサビの部分です。

誰もが シンデレラ 夢から今目覚めて
始まるよ 新たなストーリー 描いたら
つかもう! My Only Star まだまだ遠くだけど
光降り注ぐ 明日へ向かうために (『お願い! シンデレラ』より)


ここで重要なのは、「誰もが シンデレラ」という部分で同質性を強調した後に、
「つかもう! My Only Star」という部分で差異性、個別性を強調していることです。
彼女たちは「同じ」シンデレラとして目覚めて、それぞれ「違う」場所を目指しています。
同じところから違うところへと拡散していくイメージが、この歌にはあると言えるでしょう。
けだし、ここにシンデレラガールズのテーマの一つが現れています。

すなわち、歌詞のように、シンデレラという同じ位置から、
それぞれの目的地へと向かっていく、四方八方に「拡散していくアイドル」こそ、
シンデレラガールズが描こうとしているものではないでしょうか。
二百近い個性が同じシンデレラとして登場し、それぞれ異なった方向へと進んでいく。

それは、765プロの面々が往々にして「集合していくアイドル」として描かれるのとは対照的です。
実際に彼女たちはこれまで、違うところから同じところへ向かっていく曲を歌っています。
いくつか例として挙げてみることにしましょう。

いつも忘れてた 他事に気を取られ すごく大切な人たちの存在を
自分一人だけ苦労した気がしてた だけどそれは違う 今だから分かるけど

みんな楽しく笑顔で舞台に立とう 歌やダンスで自分を伝えよう
言葉だけでは言えない熱い気持ちを 少しだけでも届けられたならば幸せ (『i』より)


『i』はここで、精神的に一人だった過去から、
みんなと一緒にいる現在への移行を描いています。
これを一種の集合と捉えることは無理ではないように思います。

ひとりでは出来ないこと 仲間となら出来ること
乗り越えられるのは Unity is strength (中略)

ひとりずつ 違うパワー ひとつに重ね合えれば
この地球の未来は The beams of our hope (『The world is all one!!』より)


『The world is all one!!』も、一人ひとり異なる個人が、
力を合わせて一つになっていく様を描いています。

また、「集合していくアイドル」というテーマにおいて外せないのが『団結』です。
それぞれの差異を強調する自己紹介から入り、衝突を経て団結に至るアイドルを描く『団結』は、
ばらばらだった個々のアイドルが集合していく歌であると考えることができます。

このように、いくつかの曲の中には、集合していくアイドルの姿が見出せます。

さらに、音楽に限らずとも、(特に2以降の)765プロの面々を描く作品においては、
「団結」やそれに近いものが重要なテーマとして、ほとんど欠かさず登場しています。
とりわけ目立つのは、2011年に放送されたアニメのアイドルマスターにおける強調です。
十話の描いた765プロの「結束」は、ほとんど『団結』と同じ内容のものですし、
終盤も、忙しさでばらばらになりつつあった面々が「集合」するところを描いていました。
シンデレラガールズが始まったのが、このアニメが放送されていた頃であることもあり、
今になって考えてみると両者のテーマの対照性が際立って見えます。

これまでに765プロが提出してきたテーマは「団結」だけに留まりませんが、
「集合していくアイドル」が重大なテーマの一つとして描かれてきたことは明らかです。
シンデレラガールズは対照的に、「拡散していくアイドル」を描いているとは言えないでしょうか。

無論、765プロの物語が「拡散していくアイドル」を提示していないとは言い切れません。
例えば1st Vision時代のゲームにおいては大抵、同じ765プロという事務所から、
Pとともにそれぞれの路へ歩んでいくアイドルの姿が描かれています。
それを、「拡散していくアイドル」と解することは不可能ではありません。
しかし、シンデレラガールズは、その膨大な数の個性によって、
これまで以上に強力に「拡散していくアイドル」を打ち出していると言えると思います。

けだし『お願い! シンデレラ』の歌詞は、その側面に呼応するものになっています。

結論としてシンデレラガールズは、シンデレラという同じところから、
異なる方向へと進む「拡散していくアイドル」を一つのテーマとして抱えています。
それは765プロが最近特に描いている、「集合していくアイドル」と対をなすもので、
シンデレラガールズが特に強調しているものであると考えられます。
彼女たちは、あらゆる方向へ無限に広がっていくアイドルなのです。



今回は結びに代えて、一つシンデレラガールズのコミカライズを紹介したいと思います。
『アイドルマスター シンデレラガールズ シャッフル!!』の凪庵さんの作品です。

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この物語の最後で、留美、莉嘉、春菜、みく、鈴帆の五人は、
小さなステージに出ることになり、それぞれ衣装を考えることになります。

「衣装どうするー?」
「アタシこっちがいいなー」
「みくもお気に入りので出たいにゃぁ」
「ちょ ちょっと待って 衣装みんなで統一しなくてもいいの!?」
「みんなで着ぐるみやか!?」
「いや…着ぐるみじゃないけど…」
「そーやか…」
「私も… できれば自分の衣装で出られないでしょうか…」
「留美さんまで…」
「はっはっは まぁいいじゃないか 彼女たちの好きにやらせよう」
「社長っ でも… 折角の初ライブなのにみんなバラバラじゃ…」
「ちひろ君には彼女たちがバラバラに見えるのかい?」
「えっ…?」
僕には同じ目標に向かって走る 『個性』に見えるよ」(65-66ページ)


ここで、別々の衣装を着てステージに出るというのが、
とてもシンデレラガールズらしく、彼女たちならではであると思います。
同じ事務所のメンバーなのに、それぞれの衣装で勝負していく。
そこには先に述べた「拡散していくアイドル」の姿を見出すことができます。

また、最後の事務所の社長の台詞がとても印象深いものになっています。
けだし、ここにおいて作品は「拡散していくアイドル」の一歩先に進んでいます。
つまり、やりたい仕事も異なっていて、衣装も別々でステージに上がる彼女たちを、
それでも社長は「同じ目標に向かって走る」と評するのです。

これは、シンデレラガールズが数多の「個性」を登場させ、
その「拡散」を描くとは言え、彼女たちはシンデレラガールズという出発点において、
同じ志を持つ仲間であるということを、端的に示した一文であると思います。


確かに、先に引用した『お願い! シンデレラ』でもアイドルたちは、
それぞれ自分だけの星を目指すという意味では別々の方向に進むと考えられる一方、
「星を目指す」という括りでは同じ目標を持っていると考えられます。

それぞれの方向に邁進していくとしても、彼女たちは孤独ではないのです。



○関連記事

   凛・卯月・未央の持ち歌から考えるシンデレラガールズ


テーマ:アイドルマスターシンデレラガールズ
ジャンル:ゲーム

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