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二人に向けられたアリスの「スゴイ」 (きんいろモザイク:第三話感想)

2013.07.23 20:59|きんいろモザイク
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というわけで、第三話「どんなトモダチできるかな?」が放送されました。
タイトル通り、「転校」が話のテーマの一つになっていたと思います。
このテーマを中心にして、特に二つの話が展開されていました。
すなわち、カレンがクラスに馴染む話と、綾が陽子と出会う話です。
今回は、以上の二つに注目して、三話を見てみることにしましょう。



○アリスにとってのカレン:「ライバル」かつ「大事な友達」


まずは、カレンに関係する部分です。
カレンがやってきたことで、アリスは内心穏やかではなくなりました。
忍とカレンが急速に仲良くなり出したためです。
果てにカレンは、「シノは特別な感じするデス」とまで言ってのけます。
このような状況下で、アリスは露骨にヤキモチを焼きます。

「カレンは部活入らないの?」
「ブカツデスカー アリスはどこかに入ってマスか?」
「私達は帰宅部…」
「シノ部だよ!」
「えっ 何それ!?」
「シノとお話したり お弁当食べたりする部活だよ」
「わあーっ それ私も入りタイ~」
「ぶ 部長はわたしだからね!!」 (3話、1巻92ページ)


アリスはこのように、各所でカレンにヤキモチを焼いて、変な対応をしてしまいます。
アリスが「忍の一番の友達でありたい」と考えていることがよく分かる部分です。
カレンはそこで、アリスの「ライバル」として現れてくることになります。

ただ、私が注目したいのはこの話の着地点です。
単にアリスがヤキモチを焼きっぱなしで、三話は終わるわけではありません。
アリスはやがて、カレンが「大事な友達」でもあることを改めて思い出します。
カレンが壇上で発言して、クラスに受け入れられたときのことです。

「うわーやるなー!」
「うん!」
「カレンってすごいですねー」
「あっ……」

"Don't worry! Maybe we don't speak the same language,
 but we can communicate as long as we try to listen to each other's heart!"

「うん! スゴイんだよ カレンは!」 (3話、1巻93ページ、アニメ改変有)


カレンが忍から離れた位置にいて、少し冷静になったこともあって、
ここでアリスはカレンが大切な友達であることを改めて思い出しています。
その結果、ここまでアリスはヤキモチもあって、カレンを「友達」としてより、
「ライバル」として扱っていましたが、その態度が改まります。
カレンのすごいところ、好きなところをいきいきと忍に話し出すわけです。

この場面は、アリスにとってカレンが「大事な友達」でもあることを示しています。
特に、忍がホームステイに来る前の回想が差し挟まれていることが重要です。
この回想に出てくるカレンは、アリスにとって、
自分を勇気付けてくれた「大事な友達」としてのカレンです。

これがあるからこそ、アリスにとってカレンは「ライバル」であると同時に、
かけがえのない「大事な友達」でもあるということがはっきり示されています。

kinniro06.png
 (忍がホームステイに来る前、アリスを勇気付けるカレン)

またここで、アリスがカレンのことを「スゴイ」と褒めていることに注目してみましょう。
三話でアリスは、同じように忍のことを「スゴイ」と褒めています。

「シノはニンジャ? 壁あるける?」
「あー 「忍」な」
「それは ちょっと…」
「ええー できないデスかー」
「そんなことないよ シノはスゴイから何でも出来るよ!」 (3話、1巻83ページ)


アリスは、忍のこともカレンのことも、同じように「スゴイ」と褒めるのです。
この辺りからも、アリスにとっては二人とも「大事な友達」であることが分かります。
大切な友達であるからこそ、つい「スゴイ」と褒めたくなってしまう。

結論として、アリスにとってカレンは、「ライバル」でもあり「大事な友達」でもあります。
アニメでは回想によって、特に「大事な友達」であることが強調されていると取れます。
またアリスが二人を同じように「スゴイ」と褒めていることからも、
二人とも同様に大切な存在であることが分かります。
ヤキモチからの過去の回想と「スゴイ」で、
カレンへの気持ちが雄弁に語られているのです。



○綾と陽子:綾が「空気を読まない」でいられるという意味


次に、綾と陽子に関係する部分です。
綾は転校生の先輩として、カレンに人と仲良くなるコツを話すことになります。

「そういえば 綾ちゃんは転校経験者なんですよ」
「中1の時に こっちに引っ越して来たんだよなあ」
「う…うん」
「おー! 先輩でーす クラスの子と仲良くなるアドバイス お願いしマス!」
「そ…そうね 一番大切なのは 空気を読むこと」 (3話、1巻88ページ)


このときの言葉の通り、綾は転校してきた当初、「空気を読む」ことに徹しています。
すなわち、相手に話しかけられたとき、すごく気を遣って応答するのです。
しかし、この綾の行動は空回っていた感があります。

「大宮忍って言います 綾ちゃんって呼んでもいいですか?」
「え…ええ お好きにどうぞ」
「学校案内させてください 一緒に行きましょー」
「おっ お気遣いなく 先生に校内の地図をもらってますので!」
「ええー」
「あ…あの 別に嫌だとかではなくて!」 (3話、1巻89ページ)


空気を読もうとして、忍に気を遣い過ぎた結果、好機を逸してしまうわけです。
そんな綾に対して、陽子は全く空気を読まずに強引に近付いていきます。

「綾ー! 一人で何やってるんだ?」
「え? あ…あの」
「あ ごめんごめん 自己紹介がまだだったな 私 猪熊陽子 陽子って呼んでくれていいよ」
「あ はい」
「よろしくな! あ そうだ! 折角だから学校案内してやるよ 行こうぜ」
「え!?」
「今日とかヒマ?」
「え ちょっと!」
「綾んち 遊びに行っていい?」 (3話)


ここで綾と陽子が好対照になっています。
空気を読んだ結果として、上手く人と仲良くなれなかった綾と、
空気なんて全く読まずに、綾の方へとずかずか向かっていった陽子。
「空気を読む」綾と、いい意味で「空気を読まない」陽子の違いが浮き彫りになっているのです。
綾は、そうしてぐいぐい引っ張ってくれる陽子だったからこそ、友達になることができました。
三話の最後で、陽子が後ろを歩く綾を引っ張るシーンは象徴的です。
陽子のおかげで、綾は初めて隣を歩けた。

kinniro05.png
 (帰り道、肩を並べて歩く中学時代の二人)

また、転校当初の「空気を読む」綾は、現在の綾とも対照的です。
前回の最後で、綾は盛大に空気を読んでいない発言をします。

「あ 飛行機雲」
「あの飛行機 イギリス行きかなあー」
「あれは多分東京行きよ」
「空気読めよ!」 (2話、1巻7ページ)


ここで綾は空気を全く読まず、陽子につっこみを入れられています。
空気を読もうとして失敗していた過去の綾からは想像できない姿です。
けだし、この綾の変化は、彼女がみんなとの関係に馴染んだことを意味します。
すなわち、かつては親しくないからこそ、空気を読まなければいけませんでしたが、
陽子たちは今や「気の置けない」友人だからこそ、空気を読まずに入られるのです。

今回の話を踏まえると、前回の東京行きを初めとした、綾の空気の読めない言動も、
みなと仲良くなったことを示す感慨深いものとして見えてくるのではないでしょうか。

結論として、転校当初の「空気を読む」綾は、陽子や現在の綾と対照的なものです。
綾は空気を読もうとし過ぎて、むしろ誰かと打ち解けることがなかなかできませんでしたが、
自分とは逆に「空気を読まない」陽子のおかげで、彼女の隣という居場所を見つけられました。
また、現在の綾の「空気を読まない」発言は、みなとの仲が深まったことを示していると思います。
綾の過去の姿の描写によって、陽子やみなとの繋がりが、より明らかになっているのです。


テーマ:きんいろモザイク
ジャンル:アニメ・コミック

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