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忍とアリスの友情と愛情 (きんいろモザイク:第二話感想)

2013.07.16 18:00|きんいろモザイク
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(2012/04/26)
原 悠衣

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「アリス・カートレット 今日もめいっぱい 日本の高校生活楽しみます!」 (2話)


アリスによるみんなの紹介から始まった、二話「ちっちゃくたって」。
指摘すべきは、この冒頭と末尾が呼応しているということです。
つまり、二話はアリスの紹介で始まり、アリスの紹介で終わることになります。
実際にアリスは、ED後にもう一度、紹介者として登場してきます。

「担任のミス・カラスマ ちょいちょい子ども扱いします」(2話)


原作では、このアリスによる紹介は一連の流れになっています。
しかし、アニメではこのように二つの部分に分けられているのです。
二話は、四コマ漫画である原作の話をいくつかぎゅっと束ねているので、
ところどころでカットインが入り、違う場面に飛ぶことがありますが、
こうした「呼応」のおかげで「一つの話」になっていると思います。

作中に見出せる呼応は、アリスによる紹介の部分だけではありません。
今回は、物語をまとめている、こうした「呼応」に着目してみましょう。



○二話を一つに束ねる「呼応」:「四コマ漫画らしさ」とともに


第一に、二話は全員で町に遊びに行く話や、進路を考える話が挿入されていますが、
タイトルから分かるように、アリスのコンプレックスの話が中心に据えられています。
これも、原作で一連の流れなのが二つに割かれ、前半と後半に分けられています。

「日本の学校にも慣れたみたいでよかったわあ お友達もたくさん出来て」
「トモダチ……?」

――アリスは今年でいくつになるんですか?
――すごいなあアリス、手あげて
――その問題はアリスには難し過ぎます! (2話)


ここで、忍がアリスに年齢を聞く、前半の話が想起されています。
ただ原作の話を並べて順番に詰め込むだけではなくて、
きちんと最初の話を後で受け止める形式にしているわけです。

この辺りを鑑みるに、アニメはこまめなカットインによって、
四コマ漫画である原作の雰囲気を保ちつつも、
二話を一つの物語としてまとめようともしているように思います。

第二に、忍の金髪の話に対して、アリスの黒髪の話が当てられています。
綾とアリスが登場する、次回予告代わりの四コマ漫画の箇所です。

「アリスは髪染めたりって興味ある?」
「色んな色にできて面白そう!」
「そういえば 外国の人には 黒髪が人気だって聞いたことが」
「綾ちゃん!! やめて… やめて下さい…!」
「マジ泣きだ!」 (2話)


忍に対して金髪はないと明言したアリスを受けて、
アリスに黒髪はないと意思表示する忍が当てられています。
これにより忍とアリスが似た者同士であることが強調されていると思います。
原作でも忍は、アリスが黒髪にする夢を見て飛び起きたり(2巻23ページ)、
綾がアリスに黒髪に染めることを勧めたときに激怒したりしていますが(3巻73ページ)、
忍が金髪にしたいと言った話の中では元々、こうした返答はありませんでした。
アニメでは同じ二話の中に入っているので、二人の「相互性」がよく見えます。

上述のように「呼応」は、二話の特徴の一つになっています。
一見二話は、それぞれ独立している話の集合のように見えますが、
その間の繋がりに着目してみると、一つの物語としての姿が現れてくるように思います。

最初の方で投げたボールは、きちんと後で受け取られているのです。



○忍とアリスの「友情」と「愛情」:きんいろの中の飛行機雲


ここまでは形式の話でしたが、内容にも注目してみましょう。
まずは二話の最後に添えられた、四人の会話を引用します。
綾の、いい意味で空気を読まない一言が光る場面ですね。

「そういえば アリスは何で日本に留学してきたの?」
「シノと同じ高校に行きたかったからに決まってるYO!」
「そんなお手軽な理由でいいの!?」
どんだけ愛されてるんだよ しの!
「私もずっとアリスに会いたかったです
 大人になったら もう一度イギリスに行きたいと
 アリスが会いに来てくれたので 夢が叶っちゃいました!」

「あ 飛行機雲」
「あの飛行機 イギリス行きかなあー」
「あれは多分東京行きよ」 (2話)


二人はお互いのことを「大事なお友達」と思っている点で同じだけではなく、
お互いに、相手に会いに行こうとしていたという点でも同じだったという流れになっています。
アリスは忍にどう思われているのか不安に思っていたけれど、
二人の気持ちは確認するまでもなく同じだったということです。

言葉を勉強して、いつかまた、あの子に会いに外国に行きたい。
その相手への気持ちを名付けるとするならば、一種の「愛」ということになるでしょう。
少なくとも、上述の陽子の言葉から分かるように、作中ではそう称されているのです。

その意味で二話は、二人の「友情」「愛情」を、それぞれ描いてみせたと言えます。

また、この場面は「夕空の中の」飛行機雲がとても印象的です。
私の個人的な感想ですが、橙色というより、淡い「きんいろ」に見える夕空なんですよね。
というと勘繰り過ぎな感じもしますが、原作では「青空の中の」飛行機雲だっただけに、
この「夕空の中の」飛行機雲に何か意味を見出してみたくもなるのです。
それだけ綺麗に描かれていた場面だったとも思います。

kinniro04.png
 (きんいろモザイクの夕空は明度が高く、きらきらした印象)

けだし、「桜」と「飛行機雲」は、アリスがやってきたことを想起させるため、
『きんいろモザイク』の「はじまり」を象徴する二大アイテムと言えます。

実際に原作では、一巻の最初のカラーページの部分に、二つとも登場しています。
またアニメで、OPの題字の場面に、この二つがあしらわれていることは象徴的です。

kinniro01.png
 (桜と飛行機雲がポイントとして添えられている題字)

ゆえに、「きんいろ」の中の「飛行機雲」は、アリスの手にした輝く毎日と、
それがまた、ここから始まっていくということを語らずして示しているように思います。
この「またここから始まっていく」を受けて、物語は来週転機を迎えることとなります。
すなわち次回三話のタイトルは、「どんなトモダチできるかな?」でした。
五人目が加わって、また新たな毎日が始まっていくことになるのです。


テーマ:きんいろモザイク
ジャンル:アニメ・コミック

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きんいろモザイク 第2話「ちっちゃくたって」」

日本の生活にも慣れてきたアリス。 でも背が低くて子供扱いされるのがコンプレックス。 アリスって飛び級なんだとばかり思ってましたが、忍たちと同じ年なんだ(^^;  
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