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凛・卯月・未央の持ち歌から考えるシンデレラガールズ

2013.03.20 16:54|アイドルマスター
今回は、ニュージェネレーションの三人の歌の歌詞から、
「シンデレラガールズ」のテーマを考えてみたいと思います。

アイドルマスターという広大なコンテンツの中において、
シンデレラガールズはどのようなテーマを提出しているのでしょうか。


このことを考えるに当たり、凛・卯月・未央の歌は大きなヒントとなります。
けだし、彼女たちの歌は特に、彼女たち自身を表現する「キャラソン」の側面を持つだけでなく、
シンデレラガールズそのものを描写する「テーマソング」の側面も持つものであるためです。
ゆえに、その歌詞を種にシンデレラガールズそのものについて論じていきます。

それでは、もしよろしければ少しの間お付き合いください。
CDの発表の順番で、それぞれ説明していきます。



①渋谷凛『Never say never』:「新世代性」


THE IDOLM@STER CINDERELLA MASTER 001 渋谷凛THE IDOLM@STER CINDERELLA MASTER 001 渋谷凛
(2012/04/18)
渋谷凛(CV:福原綾香)

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まずは、凛の『Never say never』です。
この歌は「無限大の未来」や「明日への道」という言葉から分かるように、
徹底的な「未来志向」が特徴的です。
実際に曲の一部を確認してみましょう。

愛に包まれて 気付いた いつも沢山の笑顔ありがとう
ずっと ずっと 真っすぐに 見つめて
振り返らず前を向くよ だけどいつまでも見守っててね
強く そう強く あの場所へ 走り出そう

どこまでも走ってゆくよ いつか辿り着けるその日まで


これは曲の最後の部分です。
最後まで、「あの場所」へ辿り着いた姿は提示されていないことが分かります。
この歌は、あくまで目的地に向かっていく前向きな姿のみを描くのです。

これが凛の歌の最大の特徴です。
歌詞の主人公は、「現在」既に目的地に辿り着いているわけではなく、
「将来」目的地に辿り着くために走り続ける。

思うに、この「将来において目的地に辿り着く」というのは、
シンデレラガールズにおいて特に強調されるテーマの一つです。

もちろん、これまでにも765プロのアイドルが、
「これからトップアイドルになる」アイドルとして描かれてきたので、
シンデレラガールズでこのテーマが初めて取り上げられたというわけではありません。
しかし、シンデレラガールズはゲームシステム上のある特徴のために、
このテーマをこれまでのアイマス以上に強調していると言えます。

そのシステム上の特徴とは、「エンディング不在」です。

「エンディング不在」とは、ゲーム内にエンディングがないことを指します。
もちろん、能力値のカンストや移籍など、活動の「終わり」と見なせる瞬間は沢山あります。
しかし、ゲーム内で保障された物語上のエンディングは存在しません。
このことは、アイドルが最終的な目的地に辿り着いたということは、
ゲーム内で永遠に描かれないということを究極的には意味します。

この意味で、シンデレラガールズのアイドルは「目的地を目指し続ける」アイドルです。
換言すれば、彼女たちは「将来目的地に辿り着く」アイドルであり続ける。
ここに「将来」ということの、これまで以上の強調が見出せます。

以上より、凛の歌の歌詞に見出せる「将来において目的地に辿り着く」ということは、
シンデレラガールズがこれまで以上に強調した、テーマの一つであると言うことができます。
「将来」という重点を鑑みて、私はこれをシンデレラガールズの「新世代性」と呼びたいと思います。
彼女たちは、将来目的地に辿り着く「新世代における」アイドルなのです。



②島村卯月『S(mile)ING!』:「シンデレラ性」


THE IDOLM@STER CINDERELLA MASTER 010 島村卯月THE IDOLM@STER CINDERELLA MASTER 010 島村卯月
(2012/08/08)
島村卯月(CV:大橋彩香)

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次に、卯月の『S(mile)ING!』です。
この歌も「もっと光ると誓うよ 未来にゆびきりして」という部分や、
最後の「愛をこめて ずっと歌うよ!」という部分に、「未来志向」を見出すことができますが、
凛の歌と比較すると、歌い出しの歌詞が特徴的です。
実際にその部分を以下に引用します。

憧れてた場所を ただ遠くから見ていた

隣に並ぶ みんなは まぶしく きらめく ダイアモンド

スポットライトに Dive!
私らしさ 光る Voice!
聞いてほしいんだ おっきな夢とメロディ


ここでは、「これから」を見据えるだけではなく、
歌詞の主人公が実際に光り輝く舞台へと飛び込んでいく姿も描かれています。
この「跳躍」も、シンデレラガールズのテーマの一つであると思います。
彼女たちはアイドルへと「跳躍」する。

この「跳躍」は漸進的な成長とは区別されるものです。
先述の歌詞の主人公は、「憧れていた場所を ただ遠くから見ていた」以前の状態から、
スポットライトの中で歌う現在の状態へと「Dive」するのであって、それは瞬間的な変化です。
けだし、これまでのアイマスにおいては、この瞬間的な変化はそこまで描かれませんでした。
Pとしてレッスンを行いアイドルを「段々と」成長させ、
コミュによってアイドルと「段々と」絆を深めることがゲームの中心だったためです。

もちろんシンデレラガールズも、この育成ゲームの側面を引き継いでいます。
しかし、そうした従来の漸進的なアイドルの成長に加えて、
ゲームの中に「瞬間的な変化」を取り込んだのがシンデレラガールズの新しい所です。
このことを示すために、まずシステム上の「Pの先行」という特徴に注目します。

「Pの先行」とは、アイドルよりも先にPがいることを指します。
これまでのアイマスでは、アイドル(候補生)はPが来る前に既にいました。
しかし、シンデレラガールズでは、Pが先にいてアイドルが後にやってきます。
それ以外の加入方法もありますが、基本的にはオーディション(ガチャ)を通して入ってくるのです。
ここには、アイドルたちがアイドルとして加入してくるという瞬間的な変化があります。
卯月の歌うように、アイドルたちはこちらへと「Dive」してくる。

また、同様にアイドルたちの「跳躍」を描くものとして、特訓があります。
特訓というシステムは、特訓前から特訓後への外見の変化を通して、
そのアイドルの跳躍をプレイヤーに見せていると取ることができます。
さらに、例えばノーマルのアイドルがSレアになって再登場するのも「跳躍」と言えます。
これもアイドルの漸進的成長としては捉えることが難しいものです。

以上のように、シンデレラガールズの中には様々な「跳躍」を見出すことができます。
そこにおいては、オーディションや特訓やSレアとしての再登場などを通して、
漸進的な成長とは異なるアイドルたちの「跳躍」が描かれているのです。
この特徴を私は「シンデレラ性」と呼ぼうと思います。
灰かぶりが魔法でお姫様になるように、彼女たちは瞬間的に「跳躍」するのです。



③本田未央『ミツボシ☆☆★』:「個性」あるいは「多様性」


THE IDOLM@STER CINDERELLA MASTER 015 本田未央THE IDOLM@STER CINDERELLA MASTER 015 本田未央
(2013/01/23)
本田未央 (CV原紗友里)

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最後に、未央の『ミツボシ☆☆★』です。
けだしこれは、人によって本当に色々な感想があるであろう、なかなか感慨深い歌詞になっています。
この歌も、「目指すは六ツ星☆☆☆☆★★」という最後の部分に「未来志向」を見出せます。
その点では、凛や卯月の歌と似通っていますが、
未央の歌の場合は、目的地を目指して邁進するに当たり、
「横のつながり」がとりわけ意識されているという特徴があります。
実際に歌詞の一部を引用してみます。

ミツボシ☆☆★=願って頑張って
叶えちゃえ!って CAN SAY!
上を目指し チャージ&ハイジャンプ
翔けるミツボシ☆☆★

届け純情!キュートでクールな世代
燃やせ友情!パッションは
カオスでラブリーなミツボシ☆☆★


「友情」という言葉は、未央の歌の中に何度も出てきます。
彼女の歌の場合、目的地を目指すに当たり、
「友情」や「友達」は不可欠で大切なものとして、特に強調されているのです。

同様に、歌詞の主人公に近くで力を与えてくれるものとして、
『Never say never』ではどことなくPをイメージさせる「君」が、
『S(mile)ING!』ではどことなくファンをイメージさせる「みんな」が描かれていますが、
『ミツボシ☆☆★』では、同業のアイドルをイメージさせる「友達」が出て来る。
この「友達」という言葉に、ニュージェネレーション三人の絆を読むこともできるでしょう。

しかし、歌詞の中に現れる「キュート」「クール」「パッション」という三属性は、
ニュージェネレーションの三人だけではなく、シンデレラガールズのみんなを想起させる言葉です。
そこで今回私は、この歌を他の二曲と同様に、
シンデレラガールズ全体を表象するものとして考えたいと思います。

そのように考えた場合、この歌は「キュート」、「クール」、「パッション」を挙げた上で、
それを「カオスでラブリー」と評しているところから、
一人ひとり異なる「アイドルたちの個性」を表わしている作品として捉えることができます。

「個性」――それはシンデレラガールズで、おそらく最も話題になってきた部分です。
アイドルは13人ではなく、今や200人余りになりました。
シンデレラガールズにおいては、これだけのアイドルがそれぞれ色の異なった個性を持っています。
「友情」という言葉で強く「横」を想起させる未央の歌は、
アイドルのこの「個性」の広がりを感じさせるものとして受け取れるのではないでしょうか。


その横に幅広い「個性」の中で、時に助け合い、時に競い合うことで、
これから上へと昇っていく様を、『ミツボシ☆☆★』は描いているのです。
「個性」と「友情」を歌う。
その点で未央の歌は、自己紹介の部分でアイドルの「個性」を提示した上で、
リーダー決めの部分でそのアイドルたちの繋がりを描く『団結』に通じるところがあります

765プロのアイドルの「団結」の相当物として、
シンデレラガールズの「友情」が人口に膾炙してもいいのかも知れません。



結論として、シンデレラガールズには三つのテーマがあります。
すなわち、「新世代性」「シンデレラ性」「個性」というテーマです。
この三つはこれまでのアイマスになかったわけではありませんが、
シンデレラガールズにおいてより強く表現されたので、
かの作品の旗印と考えていいのではないかと思います。
それらが凛・卯月・未央の歌においてはバランスよく表現されています。

長くなってしまいましたが以上です。
それでは、『お願い!シンデレラ』やCM第四弾も楽しみにしつつ、
今日のところはここでおしまいにしたいと思います。
ここまで読んで下さった方がいらっしゃいましたら、お付き合いありがとうございました。


テーマ:アイドルマスターシンデレラガールズ
ジャンル:ゲーム

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