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アイドル・新条ひなきの歩む道 ――新しい私であり続けるために (アイカツ!第169話考察)

2016.02.07 17:50|アイカツ!
今回は、主に『アイカツ!』第166話と第169話を振り返って、
新条ひなきというアイドルについて考えてみたいと思います。
第166話と第169話で、ひなきが目指すクイーンの姿が描かれる中で、
大きく分けて二つの、これからの活動の方針が提示されていました。
そしてそれは、ひなきの活動のテーマ、大目標と結びつくものに他なりませんでした。
この記事では、まず第166話と第169話において示された、
ひなきのこれからの活動の方針がどのようなものであったかを確認し、その上で、
それがひなきの活動の根本的なテーマと関連するものであることを説明します。
もしよろしければ、ひなきがこれまで歩んできた道を想いながら、
お付き合いいただければ幸いです。

(1) 様々な領域への挑戦

まず、ひなきが第166話で提出した、
どのようなクイーンになりたいかという問いへの答えを確認します。

「で、ひなきちゃんは、どんなクイーンになりたいと思ってる?」
私は、スターライトクイーンになって、もっと有名になりたいんです!
「有名に?」
「はい! 有名になったら、今より色んなお仕事ができますよね。
 私、ライブもテレビもモデルも、色んなことをして、
 たくさんの人たちに楽しくなってもらえるクイーンになりたいんです!」 (第166話)


このひなきの答えは、あかりやスミレの答えに対峙し得る、
重要な第三の答えであったと思います。
特に、歌に絞ってそれを突き詰めることを選んだスミレに対して、
ひなきは、モデルに絞らず幅広く挑戦していくことを選んだ点で、
彼女とは真逆とも言える道を示したと言えるのです。


あかりの答えが主にいちごとの関係から生じ、
スミレの答えが主に自分の歌への想いから生じたのだとすれば、
ひなきの答えはそのいずれから生じたものでもありません。
ひなきは、誰か先輩の後を追うことを選んだわけでも、
モデルという、かつて見つけた「自分の道」を選んだわけでもなかった。

ひなきの答えは、他ならぬ彼女が名付けを担った、
あのルミナスでの活動から生じたものであったのではないでしょうか。
あかりは二年目からのいちごとの関係から、スミレは三年目前半の自分の道から、
どのようなクイーンになるかという答えを得た一方で、
ひなきは三年目後半からの様々なアイカツとの出会いから、答えを得たと考えられます。


そうして導き出されたひなきの答えは、
ヴィヴィッドキスを着るアイドルとしてのものであったと言えます。
自分の特化したモデルという領域だけでなくて、
その他にも色々な新しいことに挑戦していくということは、
新しさを推すヴィヴィッドキスのテーマに結びついたものに他ならなかったと思います。

自分の特化したモデルという領域だけでなく、
それと同時に他のことをともにやっていくという両立路線は、
アイドルと花屋を両立していた、かつてのみくるに通じる道です。
ここを鑑みても、ひなきの答えはヴィヴィッドキスのアイドルとしてのものとも捉えられます。

結論としてひなきは、活動の方針の一つとして、
モデルだけに特化するのではない、「様々な領域への挑戦」を掲げました。
それは、ルミナスとして色々なアイカツに触れたところから生じた、
ヴィヴィッドキスのアイドルらしい方針であったと言えます。

(2) 世界への挑戦

ひなきの「有名になってたくさんの人を楽しませる」という目標は、先述のとおり、
日本ツアーを実施して様々な笑顔と出会ったルミナスの活動から生じていると考えられます。
第169話は、疑問となり得たであろうその目標の着地点を、見事に示すものであったと思います。

つまり、ルミナスの日本ツアーを見た後においては、
「有名にとは言っても、既に全国で有名ではないのか?」という疑問が生じ得るわけで、
ひなきが「有名になること」を掲げる以上、その着地点は、
ルミナスの日本ツアーよりも先に進めなければいけなかったと考えられます。

そして、第169話は、ひなきに「世界で有名になる」という着地点を用意しました。
世界でも有名なKAYOKOとみくるの道を提示した上で、
ヴィヴィッドキスのアイドルとしてその後を追いかける、
ひなきだからこその道が、明確に提示されたのです。
それは、ルミナスの日本ツアーのその先に進むための道に他なりません。

しかもそれは、これまでのひなきの活動の延長戦上にある着地点でもあったのです。
というのも、国をまたいで世界に羽ばたくということは、
ひなきの物語中で既に描かれてきたことでした。
つまり、珠璃との関係において、ひなきは既に世界と対峙していたのです。
ひなきは第141話において、自身のアイデアで、
スペインとメキシコの料理を結び付け、それを日本において紹介しました。
ここにおいてひなきは、国をまたいだ活動に既に挑戦していたのです。

であるから、「世界で有名になる」というひなきのテーマは、
ここに来て唐突に用意された類のものではありません。
その斬新なアイデアで、スペインをメキシコと結びつけた第141話があった上での、
今回のKAYOKOの家におけるペンキでの「ストリートアート」等を、
フランスの雑誌に認められる流れに違いなかったのです。

結論としてひなきは結果的に、有名になるという目標の中に、
活動の方針の一つとして、「世界への挑戦」を掲げました。
それは、KAYOKOやみくるの後に続く方針だったという意味で、
やはりヴィヴィッドキスのアイドルらしいものと言えるでしょう。

(3) 新しい私への挑戦

ここまでをまとめると、ひなきは、「有名になってたくさんの人を楽しませる」クイーンを目指す中で、
一方で様々な仕事の領域に挑戦し、他方で世界に挑戦する方針を提示しました。
考えてみると、こうした方針に見出せる冒険性は、
ひなきの根本的なテーマである「新しい私への挑戦」に繋がるものでもあります。
ひなきの活動の大目標は、かつてステージで失敗し、
大人たちに心配させてしまったことを契機に、
自制的な活動に走っていたところから解放されて、
最大限に輝くパフォーマンスをする「新しい私」になるということでした。
ひなきは、この「新しい私」への挑戦の中で、
一方でモデルだけでない様々な仕事の領域に挑戦し、
他方で日本だけでない世界へと挑戦していくのではないかと考えられます。

そうした挑戦は、ひなきをこれまでのひなきから一歩進めてくれるものです。
この意味で、二つの方針は、ひなきの活動の原点と関連しています。

このひなきの、「新しい私」への挑戦というテーマと深く結びついた曲が、
第169話で披露された『ハローハロー』に他ならなかったと思います。
この曲は、自分を抑えず、「そのまま」であることを肯定していくのです。

元気いっぱい私に ハロー そのままでいいよって
楽しもうよこのまま ハロー 私のライフ
そうよ もっと私に ハロー 笑顔でいたいから
晴れた空見上げて ハロー 笑顔のサイン (『ハローハロー』)


ところで、第169話でみくるが『オトナモード』を披露した意味は、
単にみくるが久々に登場したからということに限られず、
その曲のテーマが、まるで予定されていたかのように、
ひなきに向けられるべきものであったからということもあったと思います。

それは、あまりにもひなきの物語のテーマに肉薄した歌詞なのです。

つまり、『オトナモード』は、「ママ」を初めとする大人たちに内緒で、
「わがまま」に一歩踏み出す少女のことを歌った曲で、
その奔放な姿は、かつて自制的な活動を続けてきた、
ひなきの辿り着くべき「暴れっぷり」に違いなかったと思うのです。

『ハローハロー』は、ある意味ではこの『オトナモード』に応えるものであったと思います。
そこでは、かつて「そのまま」の自分であれなかったひなきが、
「そのまま」であることを肯定し、「そのまま」であることで「楽しもうぜ」とみんなを誘うのです。
描かれているのは、ひなきという一個人の課題の克服のその先であったと言えます。
ただ自分が「そのまま」であろうとするだけでなく、みんなにもそうあるように呼びかけていくのです。

(4) 結論

結論として、ひなきはクイーンを目指すに当たって、
二つの大きな方針を打ち出したと考えられます。
すなわち、「有名になってたくさんの人を楽しませる」という目標の中で、
第一にモデル以外の色々な領域に挑戦するということ、
第二に日本に限らず世界へと挑戦するということです。
これらの方針は、ひなきの活動の根幹である、
「新しい私への挑戦」に繋がっています。
ひなきは、新しい自分になろうとし続けていく活動の中で、
未知の領域へと冒険し続けていくのです。
それこそが、アイドル・新条ひなきが歩む道として示されていたのではないでしょうか。



※ 平成28年2月21日一部加筆修正



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テーマ:アイカツ!
ジャンル:アニメ・コミック

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