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ののとリサの「手を繋いで行く」という在り方 ――奔放に、かつ、着実に進むために (『アイカツ!』第157話考察)

2015.11.08 08:50|アイカツ!
今回は、先日放送された『アイカツ!』第157話について考えます。
ののとリサがプレミアムドレスでステージに臨むまでを描いた本話。
着目したいのは、二人がプレミアムドレスをもらいに行く過程において描かれた、
二人が前に進んで行く際の流儀とでも言えるようなものです。
当初リサは、駅に着いたときの「ののっち、しっかり付いてき――」という言葉から分かるとおり、
目的地に向かうために、ののが自分の後を付いてくる形を想定していましたが、
最終的にはののと手を繋いで一緒に歩いていく形を選択しています。

aikatsu17.png
 二人は、ハプニングを経て、手を繋いで行くことを選択する。

このことには、その方がはぐれないといった、
必要上の意味以上のものが見出せると思います。
二人が前に進んで行く際の流儀として、
「手を繋いで一緒に行く」ことが提示されているのではないでしょうか。

つまり、ののとリサの「二人で歩んでいく」ということの方法として選択されたのが、
当初リサが想定した、「リサにののが付いていく」ではなく、
実際に期せずしてそうなった「奔放なののの後をリサが追いかけていく」でもなく、
「手を繋いで一緒に行く」であったこと自体にテーマを見出せるのではないかと思うのです。

「手を繋いで一緒に行く」という在り方は、
一方が引っ張っていく立場で、他方が引っ張られていく立場という具合に、
立場を固定しないということであると捉えられます。

第157話は、開幕のタイを直す場面からリサの主体性を強調しながら、
彼女が常に引っ張っていく立場ではないことを描いたのです。

何故、リサが引っ張っていくのでもなく、ののが引っ張っていくのでもない、
二人が手を繋いで一緒に行く在り方が選択されたかを考えてみると、
それは、二人の「冒険」には、一段一段階段を上がっていくリサの着実な方法も、
一歩で一気に進むののの奔放な方法も必要だからであると考えられます。

このことがよく示されていたのが、第154話と第155話の、
ののとリサの間の対照的なやり取りでした。
第154話の冒頭で、リサがアイドルになることをののに語る場面と、
第155話の中盤でののとリサが今日あったことを振り返りつつ、
明日に向けて決意を新たにする場面です。

「私も、真剣にやってみたい!
 アツいアイドルカツドウ、アイカツを!」
「アイカツを真剣にやるって……
 リサっぺ、本物のアイドルになるってことー!?」
大空さんたちみたいになんてなれないかも知れないけど
なれるよリサっぺ! なれる!」 (第154話)


「一日があっという間だったね」
「うん。北海道にいた頃とは時間の進み方が違うみたい」
「でもわくわくするよね。明日はどんな新しいことが待ってるんだろうって。
 よーし、目指せトップアイドル!
それはさすがにすご過ぎない?
うーん。じゃあ、目指せ初仕事!
「そうだね。早くお仕事して、北海道のみんなに――」 (第155話)


前者は、リサが「大空さんたちみたいになんてなれないかも知れないけど」と言ったのに対し、
ののが「なれるよリサっぺ! なれる!」と軌道修正する場面で、
後者はののが「目指せトップアイドル!」と言ったのに対し、
リサが「それはさすがにすご過ぎない?」と軌道修正する場面となっています。
この二つの場面に見出せるのは、
リサは現実的であるゆえに、踏み出す一歩が小さくなり過ぎ、
ののは楽観的であるゆえに、踏み出す一歩が無理に大きくなり過ぎることが有り得るのですが、
それをお互いに治癒することができるということです。

二人でいれば、奔放に、かつ、着実に踏み出せるのです。

第157話は、このように第153話と第154話でさりげなく示されていたテーマを可視化する話で、
リサがいなければそもそも目的地に辿り着けなかったでしょうが、
ののがいなければハプニングに出会うこともなかったでしょう。
『lucky train!』が歌うように、何かちょっと間違えちゃって、
宝物に出会うことはなかっただろうと考えられるのです。

そういったテーマを踏まえて、
リサが引っ張るのではなく、ののが引っ張るのでもなく、
「二人で手を繋いで一緒に行く」ことが選択されたと考えられます。
そうして一緒に歩くからこそ、ののとリサは、
着実に、かつ、奔放に、補い合いながら前に進んで行くことができるのではないでしょうか。



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テーマ:アイカツ!
ジャンル:アニメ・コミック

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