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出会いが変える「わたし」と「ステージ」 ――「空」に重ねられるあかりというアイドル (アイカツ!第153話考察)

2015.10.18 22:35|アイカツ!
今回は、先日放送されました『アイカツ!』第153話について考えてみたいと思います。
四年目に突入し、ルミナスが全国ツアーに出発した本話。
新しく登場したののとリサの今後の活躍も気になるところですが、
もう一つ印象的であったのは、新OP、『START DASH SENSATION』です。
太陽が出始める朝から始まり、星が瞬く夜で終わるこのOPは、
太陽が、星が、そして虹が煌めく、「空」が非常に強調されていたと思います。
サビの中にも、「もっと違う空に会える」というフレーズが登場します。

今日が生まれかわるセンセイション 全速力つかまえて
ここがスタートライン
もっと違う空に会える トキメキ指さす彼方
はじまる夢と (Sunny days) はじめるキセキ (Starry days)
わたしを待っている (Dream comes true) 
 (『START DASH SENSATION』)


今回は、この歌詞から考え始めてみたいと思います。
「もっと違う空に会える」とは、『アイカツ!』という作品において、
どういった意味を持っているフレーズなのでしょうか。

私は、この歌詞が、これまでの、そしてこれからのあかりたちの物語を、
直接的に表象しているものなのではないかと考えます。
このことについて、以下では考えてみたいと思います。
現在公式ホームページで第153話は視聴できますので、
もしよろしければ、内容を振り返りつつお付き合いください。

さて、それでは「もっと違う空に会える」というフレーズを考えていきましょう。
『アイカツ!』においてはよくアイドルが星に重ねられますが、
この場合において空はアイドルの集まるステージ(アイカツ界)と考えられます。
そうすると、「もっと違う空に会える」とは、
もっと違うステージに辿り着けるという意と単純に解せるわけですが、
問題は曲中で、「あたらしいわたしになれる」と、
「もっと違う空に会える」が並べられていることです。

『START DASH SENSATION』には、以下のとおり、
「あたらしいわたしになれる」という歌詞も出てきます。

アタマのなか膨らむイメージ カタチにしたら世界でひとり
あたらしいわたしになれる 大好きで育てなくちゃ
 (『START DASH SENSATION』)


同じ曲中で「あたらしいわたしになれる」という言葉と、
「もっと違う空に会える」という言葉が同時に出てくることに、
如何なる意味を見出すことができるでしょうか。
けだし、『START DASH SENSATION』は、
今日「わたし」が生まれ変わる決意をすると、
「あたらしいわたしになれる」と同時に「もっと違う空に会える」、つまり、
自分が変わると同時に自分を取り巻く世界の方も、
変わっていくことを歌っているのではないでしょうか。

それで、この「わたし」と「空」の変化が並行する歌詞が、
「出会い」を中心的テーマとするあかりたちの物語に繋がっていると考えられます。

第153話では、あかりたちが様々な出会いを基に成長してきたことが、
あかりたち自身によって語られていました。

わたしたちのアイドルカツドウ、アイカツは、
 色んな人たちとの出会いがあったからこそ、パワーアップしてきました
「わたしたち三人も、お互いに出会って、刺激を受けて変わってきたんだよね」
「うん」
「今度は、このツアーで全国のファンのみなさんと出会いたいんです。
 みなさんと楽しんで、わたしたちもパワーをもらいたいと思っています」
「もう一つ、楽しみなことがあるそうですね」
「はい! 全国の色んな所にいる、アイドルとも出会うこと! だよね!」
「はい!」
「行く先々で、たくさんのアイドルと交流できればいいと思います!」 (第153話)

 
ここであかりたちは、新しい出会いが自分たちを変えてきたことを語っていますが、
新しい出会いがあれば「わたし」だけでなく、
「わたし」の立つステージの方も変わると考えられないでしょうか。

というのも、新しいアイドルとの出会いがあれば、
それが刺激となって新たな決意をして「わたし」が変わるとともに、
その新しいアイドルがステージに参画してくることになるわけで、
その意味でステージの方も「もっと違う」ものになるためです。
空に新たな輝きが加わっていくことになります。
このように、出会いは、「わたし」を変えるとともにステージを変える。

つまり、出会いによって「わたし」は成長し、ステージも変化していくというのが、
三年目からのあかりたちの物語であって、
これを『START DASH SENSATION』は端的に表していると考えられます。
あの歌は、出会いを中心に置くあかりたちの物語を表象するものです。

それで、ここで思い至るのが、三年目以降はそういった物語であるからこそ、
その主人公は空を名に冠する大空あかりなのだろうということです。
誰かと出会い、空と一緒に変わっていくアイドル。
ここにおいて「もっと違う空に会える」という言葉は、
一方で大「空」あかりが変わっていくということに、
他方でアイカツ界が変わっていくということに繋がり、
「わたし=ステージ」という形で接続されることになるのです。

あかりが「空」を冠するアイドルである意味の一つは、
彼女が「出会い」を司るという点に見出すことができると思います。
先述のとおり、空を星としてのアイドルが輝く場所と考えれば、
そこは星たちが一堂に集い会う場所として考えることができます。
個々のアイドルを繋ぐものとして、空という領域は在ります。

だからこそ、『Lovely Party Collection』というOPがあったのではないでしょうか。
第152話であかりたちの一段落を飾ったあの歌は、
学園長の誕生パーティにみんなを集めるイメージで語られてきましたが、
そこで表現されていたのは、「出会い」と深く結びついたアイドルとしてのあかり(たち)でした。

そして、だからこそあの劇場版の物語であったのではないでしょうか。
私は劇場版を見てから、何故いちごのステージに、
美月を連れていくのがあかりであったのかずっと考えていましたが、
最終的にはこのテーマに繋がってくるのだという気がしています。
「太陽」のいちごと「月」の美月に対して、「空」に重ねられるあかりです。

別々の時間に現れる、基本的に一緒にならない太陽と月は、
それでも、空という領域を介して繋がっていられます。
第一話では、空(ステージ)が別々のところにいたはずの二人を出会わせました。
そして劇場版では、そんな空を背負うアイドルであるあかりが二人を出会わせたのです。

結論として、『START DASH SENSATION』は、
「わたし」の決意から、「わたし」はもちろん、
「わたし」がいる世界の方も変わっていくことを歌っていますが、
このような「わたし」とステージの並列する変化は、
出会いによって同じく変化していく、あかりたちと、
あかりたちのいる世界と結びついています。

そして、そのように「わたし」と「わたし」のいる空が、
同時に変わっていく物語だからこそ、その中心にいるのは、
自ら「空」という名を冠する大空あかりというアイドルなのではないでしょうか。
あかりは「空」と結びつく「出会い」をテーマとするアイドルとして、
今回全国ツアーで新たなる大地へと出発したのです。



○関連記事

  あかりの表情が暗かった理由についての私見
    ――いちごのトップアイドルとしての態度に触れて、それでも(第百五十一話)


テーマ:アイカツ!
ジャンル:アニメ・コミック

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