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そのきんいろの毎日の先には ――夢へと繋がる忍たちの関係 (ハロー!!きんいろモザイク:第十二話考察)

2015.10.04 16:57|きんいろモザイク
今回は、『ハロー!!きんいろモザイク』の最終話、第十二話について考えます。
アリスとカレンのイギリスでの生活と、日本への帰国までの話と、
忍が英語の勉強に奮闘する話で構成されていた本話。
一つの大きな疑問としては、何故最終話の最後を飾る話が、
忍が英語の勉強に奮闘する話であったのかということが挙げられるでしょう。

アリスとカレンの帰郷は、アリスが来日してから、
ずっと一緒にいた忍とアリスが初めて離れ離れになる、作品上の一大イベントであり、
アニメでも満を持して最終話にかけて提示された感があります。
しかし、二期はこの一大イベントの末の大団円をもって最終話を締めずに、
忍たちの極めて平凡な一日をもって最終話を締めたのです。
その心とは何であったのでしょうか。
この記事では、このことについて、OPである『夢色パレード』の歌詞も絡めつつ、
一期との比較において考えていきたいと思います。
先に結論を行ってしまえば、私は、この忍が英語の勉強に奮闘する話にこそ、
二期において強調すべきテーマがあったからであると考えています。
もしよろしければ、原作やアニメに触れつつ、お付き合いいただければ幸いです。

それでは、二期の終わり方について考えを巡らせてみることにしましょう。
二期は、第一話と最終話で、忍とアリスにフィーチャーして、
二人の出会いを思い出させていく点では一期と変わらないのですが、
一期がそれを「二人の関係の始まり」として強調したのに対して、
二期は「忍の夢の始まり」として強調している点で特徴的だと思います。

一大イベントとして最終話にかけてアリスたちのイギリス帰国を描きながら、
彼女たちが日本に帰ってきたところで終わりにしないで、
もう一話、忍の夢が確認される、テストの話を挟んで終わりにしているのには、
一期が二年生への進級というきりのいいところで終わりにしなかったことと同様に、
何か意味があったのではないでしょうか。

けだし二期が、イギリス帰国編で終わりにせず、忍が英語を頑張る話で終わりにしたのは、
忍たちの関係を「夢へと繋がる関係」として強調するために他なりません。
これは、二期の主題歌である『夢色パレード』が歌う、次の部分に関連します。

一人一人の力じゃ 越えられない壁だって
一つになれたら 何かが変わり出すよ (『夢色パレード』)


この部分は、忍が英語を頑張る話においてこそ表されたテーマと言えないでしょうか。
そしてこれこそ、二期が一期から一歩進んで強調したことであったと思います。
一期は、忍が渡英し、その後アリスが来日したことを第一話で描き、最終話で強調して、
二人の関係が始まったことによる、きらきらしたきんいろの毎日を提示していました。
二期はそこから、その関係と夢との関連を描き出していったのです。
第二弾PVで忍は、「私たちの毎日は――きらきらしたきんいろです!」と述べていましたが、
二期が問題としたのは、そのきんいろの毎日の先であったような気がします。
きんいろの毎日は、どこへと繋がっていくのか。
だから、第一話が忍の夢のきっかけがアリスであることが示される話で、
最終話が忍が皆に支えられて夢に一歩踏み出す話であったのではないでしょうか。
それぞれで提示されているのは、一方で「夢へのきっかけ」となり、
他方で「夢への支え」となるものとしての、忍たちの関係です。

この、忍たちの関係と夢との関連が二期の強調点と言えます。
忍たちの関係によって紡がれる毎日の先にあるのは、夢に他ならないのです。

そして、忍たちの「夢へと繋がる関係」を象徴するものとして、
OPで示されるタイトルロゴの背景に、
新たに「虹」のモチーフが加えられていたのではないでしょうか。
一期では、青い空の中に桜の花と飛行機雲がありましたが、
二期はこれらを受け継ぎつつ、ここに「虹」を加えています。

kinniro18.png
 二期のタイトルロゴの背景は、虹が印象的。

桜の花は「ハロー!!」の部分に、
飛行機雲は「ハロー!!」が付け加わる際の演出に残されています。
桜の花と飛行機雲は、それぞれアリスの来日と忍の渡英を象徴すると考えられますが、
それでは二期で加わった虹は、何を象徴していると考えられるでしょうか。

そこでOPの『夢色パレード』の歌詞を読み返してみると、
「虹」は、一方でみんなで集まって作っていくものであり、
他方で夢に繋がる道であるとされていることに気が付きます。

次に引用するそれぞれの箇所から、それぞれのことを読み取れます。

皆で輪になれば 毎日がハッピーデイ
大きな虹 一つ一つかけていこう
たまに喧嘩したって すぐに仲直り! ネ!?
世界中で きっと 一番輝くよ (『夢色パレード』)


一人一人の力じゃ 越えられない壁だって
一つになれたら 何かが変わり出すよ
皆で作った虹は キラキラ光る道
きっと見つけるよ わたしたちだけの夢を この手で! (『夢色パレード』)


虹は、みんなで集まって作っていく、夢への道なのです。
これは、言うまでもなく二期の第一話と最終話で強調されたテーマと関連します。
忍は、アリスとの関係があったからこそ夢を見つけることができ、
みんなとの関係があったからこそ夢へと改めて進んで行くことができました。
忍たちの関係は忍にとって、「夢へと繋がる関係」であったのです。
虹は、こうした忍たちの夢へと繋がる関係を象徴するものと考えられます。

それは、みんなとの関係があって初めてかかる夢への道に他ならないためです。
こうした意味で、虹は新たにモチーフに加えていたのではないでしょうか。

結論として、二期は忍たちの関係を「夢へと繋がる関係」として強調していて、
だからこそ第一話で忍の夢のきっかけがアリスであったと分かる話を、
最終話で忍が皆のおかげもあって改めて夢に一歩踏み出す話を持ってきたのだと思います。
それは、『夢色パレード』を踏まえて言えば、
夢へと続く虹をかけていく、かけがえのない関係です。



○その他の『ハロー!!きんいろモザイク』の記事

   勇のスランプの話における二つのアレンジ ――忍とみんなの二方向の強調 (第五話)
   カレンが語らなかった本当の気持ち (第八話)
   綾の中で併存する二つの想い ――第九話に咲くマリーゴールドの花 (第九話)
   穂乃花が望むカレンとの関係 ――つい出てしまう従者的態度の裏に (第十一話)


テーマ:きんいろモザイク
ジャンル:アニメ・コミック

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