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あかりの表情が暗かった理由についての私見 ――いちごのトップアイドルとしての態度に触れて、それでも (アイカツ!第151話考察)

2015.09.22 16:54|アイカツ!
今回は、先日放送された『アイカツ!』第151話について考えます。
ルミナスが、ソレイユに追いつけ追い越せの気持ちで特訓に特訓を重ね、
大方の予想を裏切って学園祭で二位を勝ち取った本話。
勝つことは困難と知りながら、それでも勝つつもりで特訓に勤しむ姿には、
第124話で、スターライトクイーンを勝ち取るつもりで、
練習に臨めなかったときからの成長が見出せたことでしょう。
あのときさくらに学んだ態度でもって、三人は学園祭に臨んでいたと思います。
この記事では、そんな第151話の中で、学園祭後の夜の学園での場面に注目します。
あかりが一人何事かを考えているところに、スミレとひなきがやって来る場面です。
何度見ても、この場面におけるあかりの表情は、尋常でない暗さであったと思います。

aikatsu14.png
 学園祭終了後、一人暗い表情で歩くあかり。

学園祭までは、対照的な尋常でない明るさでスミレとひなきを引っ張っていただけに、
何故そうなっていたか、非常に気になるところではないでしょうか。

この問いについて考えることで、今後あかりが対峙すべき課題が見えてくると思います。
そしてそこから、ルミナスというユニットのテーマや、
第151話で示されていたことについて敷衍して考えていきます。
もしよろしければ、内容を振り返りつつ、お付き合いいただければ幸いです。


(1) あかりの表情が暗かった理由

まず、この場面については、あかりが何故あのような暗い表情であったかを、
きちんと考えてみる必要があります。
あかりはソレイユたちに勝つことを目指しながらも、
それが難しいことは認識しており、
ただソレイユに負けて二位であったということが、
あかりをあそこまで暗くさせるとは考え難いと思います。
それでは何が、あかりをあのような表情にしていたのでしょうか。

あかりが考えていたことは、直後のスミレたちへの言葉から推測することができます。
「だから、きっと大丈夫だよ。この先も、もっと楽しんで、もっと夢を叶えられる」。
『リルビーリルウィン♪』を重ねたこの台詞で、
あかりがこの先もっと夢を叶えて行けるかどうかということを考えていたことが分かります。

よって、これを考える中で、あかりはあの暗い表情になっていたと考えることができます。
では何故、あかりはこの先もっと夢を叶えて行けるかを考える中で、
ああいった暗い表情になっていたのでしょうか。
単純に考えれば、更に進んで行けるかということについて、
不安を抱いたと推測できますが、だとすれば何故そうなってしまったのでしょうか。

というのも、あの場面というのは、ルミナスがソレイユに続く二位になった後の場面で、
あかりがこの先に不安を抱くような場面ではないとも考えられます。
あかりたちは、ソレイユに追いつけ追い越せの精神で頑張ったことで、
二位に入り込むという快挙を達成しました。
そのため単純に考えれば、あかりがこの先に不安を抱くような要素がありません。
直前において、苦しい特訓は成果となって、あかりに示されていたのですから。

それにもかかわらず、私はあかりがああいう暗い表情であったのは、
この先に不安を抱いたからに違いなかったと思います。
そして、この先に不安を抱いたのは、
特訓して頑張って上がってきた自分たちの、まだまだ遥か上に、
自分の目標がいるということに気付いたためです。

あのトライスターを僅差で上回って二位を勝ち取った。
このような好成績を残していたとしても、
自分の目標との差が圧倒的であることに気付いたのであれば、
あかりがこの先に不安を抱くことも考えられます。
あれだけ苦しんで特訓したにもかかわらず、差はまだまだある。
これから更に頑張って、目標に追いつき、目標を追い越すことが本当にできるのか。
一層苦しい特訓に耐え、トップアイドルになることができるのか。
おそらくあかりが抱いていたのは、このような種類の不安です。

つまり、あかりはあの学園祭の舞台を経て、
いちごとの大きな差に改めて気付いてしまったからこそ、
この先更に頑張って、更に上へと辿り着くことができるのかということについて思いを馳せ、
あの暗い表情になっていたのではないかと思います。


そしてここで言ういちごとの差は、おそらく単なる点数の差ではありませんでした。

先ほど述べましたが、ステージの内容に差がつき得ることは、
あかりにとっては想定内であったことであろうと思います。
あかりは、ソレイユやトライスターに勝つことは困難であることを認識していたのです。
よって、ステージにおけるソレイユとの数千点の差だけが、
あかりをあれだけ暗い表情にさせるとは考えにくいのではないかという気がします。
そこでの点数の差以上の要因があったのではないでしょうか。
その差とは、思うに、「アイカツに対する視座」の差です。

これは具体的に、一位を取ったいちごのスピーチの中に表れ、
あかりに現実として突き付けられたように思います。
だからいちごが話している場面においては、他のアイドルは口元に微笑みを湛えつつ、
「うんうん」という感じで聞いていたのですが、
あかりだけは若干ぽかーんとした感じで聞いていたのではないでしょうか。

aikatsu15.png
 あかりだけ、何かに思い至ったかのような、微妙な表情をしている。

この、いちごが語っているときのあかりの表情は、
その語りの中に何かを感じ取っている表情のように見えます。
あかりはいちごが自分とは異なり、自分のこととファンのことだけでなく、
他のグループについても語るのを見て、何か思うところがあったのではないでしょうか。

いちごが学園祭において、他のグループのことについて触れ、
「そんなみんなが、ステージで輝いていたことが、本当に嬉しかった!」と述べたときに表れたのは、
学園祭の企画者としての俯瞰的な視点であり、
アイカツを盛り上げる旗手である、トップアイドルとしての態度に他なりません。
ここにおいて、あかりといちごの間には決定的な隔絶があります。
あかりが幾ら好成績を残し、二位に迫ったとしても、否、
仮にソレイユを越えて一位になっていたとしても、
ここにおいてあかりは依然いちごに大差を付けられています。

こういった態度は、あかりにはまだないものに違いありません。

あかりは二位のスピーチで述べていました。
「この学園祭を計画してくれた先輩方も、本当に、ありがとうございました」と。
ここに表れているように、いちごがアイカツを盛り上げる、
学園祭の企画者(=トップアイドル)として語っていたのに対して、あかりは参加者として語っていました。

この企画者と、企画者でない者という、いちごとあかりの対照は、別のところにも見出せます。
つまり、ミュージックアワードで明らかにされていたのも、
劇場版において自分たちで企画を全て請け負ったいちごたちに対して、
劇中のジョニーの語りから分かるように、特にアイカツマラソンという企画を、
学校側に請け負ってもらったあかりたちという対比であったと思います。

また、このようないちごとあかりの差というのは、懐かしい話を出せば、
第100話の美月といちごの差に相当するものでもありました。
あのステージにおいて、いちごはセイラとともに美月とみくるに勝ったにもかかわらず、
依然美月は揺るぎないトップアイドルであることが物語中で強調されていました。
そこで、パフォーマンスの面では上回ったいちごたちと、
美月の間に依然あった大きな差、すなわちいちごたちに不足していたものも、
やはり「トップアイドルとしての態度」であったと思います。
美月はスピーチで、自分の夢が叶ったこと(自分事)を述べた後に、
アイカツがより盛り上がっていくだろうということを語っていました。
アイカツを盛り上げる企画を起こしたトップアイドルとして、
アイカツ界全体を考える視点で語っていたのです。

これが、自分たちにとってステージがどうであったかということを語り、
関係者への感謝を述べるに留まっていたいちごたちと、
美月の間にあった決定的な差であったと思います。
トップアイドルとして、アイカツ全体を考える態度。
第151話のソレイユは、既にこれを身に着けていたことは言うまでもないでしょう。
第147話で自分たちの企画について語るとき、第151話で一位になった者として語るとき、
三人は確かにトップアイドルとして、アイカツ界全体のことを見据えていました。

あかりは、いちごが劇場版を経てトップアイドルになって後、
初めて繰り出した企画である、今回の学園祭のステージに立ち、
いちごのスピーチを隣で聞いて、この決定的な差に気付いてしまったのではないでしょうか。
それは、パフォーマンスの数千点の差以外のところに表れた、非常に大きな差です。

結論として、学園祭後のあかりの暗い表情は、
一生懸命頑張って二位になってもなお決定的であった、いちごとの差に思い至り、
この先も更に頑張ってより夢を叶えていけるのかどうかということに、
思いを馳せていたためのものであったと思います。

いちごのトップアイドルとしての態度に触れて、
彼女が依然遠大な目標であることを再認識したのです。


(2) 『ブレーメンの音楽隊』を越えて行くルミナス

さて、ここからは多少脇道に逸れますが、
上記のようなことを考えて、憎いなあと思うのが、
ルミナスのブレーメンマーチと『リルビーリルウィン♪』です。
何故三年目最後の大舞台で、このドレスとこの曲であったのか。
他でもない、第151話で示されたテーマのためであったと思います。

私は三年目の物語は、ドレスのイメージの基となっている、
「ロマンスストーリーをアイドルが超える物語」であることを述べてきました。
つまり、林檎を抱く白雪姫(スミレ)は言うまでもなく、
午前零時5分前でも踊るシンデレラ(珠璃)
ふいの事故に挫けずむしろチャンスと捉えたクララ(ひなき)
お別れをしなかったかぐや姫(みやび)等、
アイドルはロマンスストーリーのヒロイン等に重ねられながら、
それを越えて行く者として描かれていたのです。

こうした流れを受けての、ルミナスのブレーメンマーチであったと考えられます。
ルミナスは、『ブレーメンの音楽隊』を越えて行くアイドルたちとして提示されていたのです。
というのも、この物語では、動物たちは当初の目標であったブレーメンには辿り着かず、
道中で安息の家を手に入れてめでたしめでたしとなっています。
一つの見方によれば、一定の目標が達成されたところで、
歩むのを止めてしまう物語と捉えることができます。

第151話は、これとは対照的な物語でした。
つまり、それぞれにどこかで躓いていた三人(≒同じような境遇であった動物たち)が、
三人で手を取り合って学園祭で二位となる快挙を達成する(≒道中で家を手に入れる)のですが、
その位置に安住するのではなく、更に先に進むことを選ぶ話であったのです。

ルミナスは、アイカツ界の先頭集団の一員として認められてもなお、
「この先ももっと楽しんで、もっと夢を叶える」ことを選ぶ点において、
『ブレーメンの音楽隊』を越えていました。
このようなルミナスのテーマがあって、だからこそ彼女たちのドレスと歌は、
「ブレーメンマーチ」と『リルビーリルウィン♪』であったのではないかと思います。


(3) まとめ:いちごのトップアイドルとしての態度に触れて、それでも

あかりは、いちごのトップアイドルとしての視点と態度に触れて、
彼女と自分との間にまだまだ大きな差があることを悟り、
この先更に進んで行けるのかということについて考え、暗い表情になっていました。
しかし、あかりはそこから、それでも更に進んで行くことを選択するのです。
これこそ、第151話が力点を置いていたテーマであり、
三年目の物語が提示した、あかりという主人公の道であったと思います。

aikatsu16.png
 いちごのトップアイドルとしての態度に触れて、それでも――



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テーマ:アイカツ!
ジャンル:アニメ・コミック

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