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スミレと凛のユニットに見出せるテーマ ――二人の「好きなことを選択する」という同質性 (アイカツ!第131話考察)

2015.07.12 16:56|アイカツ!
今回は、スミレと凛のユニット、「ダンシングディーヴァ」を中心に考えます。
第130話で結成され、第131話で命名されたこのユニットは、
これまでにも数多のユニットを描いてきた『アイカツ!』という作品の中で、
どのようなテーマを提示するユニットであったのでしょうか。
以下、第130話、第131話の気になる部分を振り返りつつ、
最後に、そこでの考えも踏まえて、ダンシングディーヴァのテーマを示します。
もしよろしければ、この二つの話を思い出しながらお付き合いください。

(1) エンディングに食い込んだ公開プロポーズの意味

まず、第130話で、『アイカツ!』では非常に珍しいことに、
物語がエンディングに食い込んでいたことの意味を考えます。
『チュチュ・バレリーナ』は、夢への気持ちがいっぱいで、
一日を終えるべきところで終えられない感じを表した曲ですが、
第130話は物語もこの歌詞をなぞったものになっていて、
それゆえに一話を終えるべきところで終えていないと考えられます。

アニメのエンディングは、言うまでもなく、一話の終わりを示すものであって、
物語が終わると曲と映像が流れ始まるものなのですが、
第130話は、物語が終わって本来エンディングの映像が流れるところで、
この映像が流れずに、物語が続いていました。

物語がエンディングにはみ出る構成は、通常ならば、
決められた尺に一話分の物語が収まらなかったということだけを意味するでしょうが、
『チュチュ・バレリーナ』を直になぞった第130話では、それ以上の意味も持ちます。
つまり、このはみ出しは、『チュチュ・バレリーナ』の歌詞をなぞっているのです。

第130話は、凛がダンスの指導をしたスミレが『チュチュ・バレリーナ』をやり切って、
それに対して何か一言あって幕引きでも良かったと思います。
現にそういうパターンの例は、これまでにいくらでもあった気がします。
しかし第130話は、スミレがやり切ったところで眠りに付けなかったのです。

第130話の時点でスミレも凛も、二人で『チュチュ・バレリーナ』をやる、
明日(放送的には来週)のことを既に思っていると考えられます。
その意味では二人は眠れないバレリーナに重なっていて、
それを構成上で表現するものとして、
エンディングに食い込んだ公開プロポーズがあったと思います。


(2) 「1+1の足し算」ではないユニットの魔法

次に第130話で気になるのは、スミレたちのユニット名について、
あかりが「ステージに踊る氷の稲妻」と案を述べて、
ひなきに「足しただけだぜ~」とつっこまれた場面です。
あのやり取りは、ユニットが単なる「1+1の足し算」ではないというテーマを、
さりげなく表していたと思います。

最後にスミレと凛が語っていたように、
ユニットとは単に二人が一緒にいるものを言うのではなくて、
「お互いにお互いを輝かせる」二人が一緒にいるものを言います。
それは数式で表せば、「1+1」でなくて、「(1+□)+(1+■)」なのです。
お互いにお互いを輝かせた加算分が加わることとなる。

つまり、スミレと凛の元々の輝きを1だとして、二人がユニットを組むとすれば、
その結果は単純に「1+1」になるのではなく、
スミレが凛を輝かせたことによる■の輝きと、
凛がスミレを輝かせたことによる□の輝きを加えた、
「(1+□)+(1+■)」になるんですよね。

この二人が組んで生まれる加算分を、
織姫は「ユニットの魔法」と呼んでいたと思うのですが、
これを描きたかった第130話だからこそ、
単に二人の二つ名をくっつけたあかりのユニット名の案は、
「足しただけだぜ~」とつっこまれたのではないかと思います。
ユニットは単に足し合わせただけのものではないのです。

(3) 「Dancer & Singer」でなかった理由

第131話では、スミレと凛のユニット名が「ダンシングディーヴァ」に決定しますが、
案としては「Dancer & Singer」が挙がっていました。
「ダンシングディーヴァ」は、これを却下した上で決定した名前でした。
ただ二人を足し合わせて並べただけではなかったのです。

実際第131話では、スミレと凛は織姫たちにダンシングディーヴァという名前について、
前半が凛を、後半がスミレを表すと説明しているのですが、
それならば「Dancer & Singer」も同じであって、これでもよかったと思います。

だから、スミレの歌と凛のダンスを組み合わせた名前を考えながら、
それでも「Dancer & Singer」ではダメであった点に、
ダンシングディーヴァでなければいけなかった点に、
何らかの意味を読み込むべきではないかと思うんですよね。
私はここに、アイカツのユニット観が表れていると思います。

「Dancer & Singer」でなく、ダンシングディーヴァであったのは、
このユニットは、二人がそれぞれダンサーとシンガーとして個々にあるユニットではなくて、
二人ともがダンシングディーヴァとなるユニットであるからに他なりません。

だからこそ、凛のダンスはダンシングという形容詞とされて、
一つだけの名詞でユニットは表されたのだと思います。
凛は歌が好きなスミレの助言を受けて、ダンサーからダンシングディーヴァに、
スミレはダンスが好きな凛の助言を受けて、ディーヴァからダンシングディーヴァとなる。

そのことが、二人のユニットが「Dancer & Singer」でなく、
「ダンシングディーヴァ」であったことに見出せるのではないかと思います。

(4) ダンシングディーヴァの提示するテーマ

最後に、ダンシングディーヴァがユニットとして提示するテーマを考えます。
それは、ユニットを構成する二人の共通項から見えてきます。
スミレは第117話でモデルでなく歌を選んでおり、
凛は第127話でかつて体操でなくダンスを選んだことが明らかにされているため、
二人は歌とダンスという別の方向を向くアイドルではあれど、
その根元においては同じ心を持つアイドルと言えると思います。
ダンシングディーヴァは、「好きなことを選んだ二人」によるユニットなのです。

そして、ダンシングディーヴァは、「モデルでなく歌を選んだ」スミレと、
「他の習い事でなくダンスを選んだ」凛という、
「好きなことを選んだ二人」によるユニットなので、
その魅力は、その好きなことに対する本気にこそ表れると思います。
これこそ、ダンシングディーヴァのテーマなのではないでしょうか。



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     ――二人の「新しい自分を志向する」という同質性 (第百三十二話)


テーマ:アイカツ!
ジャンル:アニメ・コミック

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