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みくと李衣菜のどちらかを選ばず進むという在り方 ――ニュージェネレーションズとの比較から (『シンデレラガールズ』:第十一話考察)

2015.04.12 15:02|アイドルマスター
THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS ANIMATION PROJECT 06 ØωØver!!THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS ANIMATION PROJECT 06 ØωØver!!
(2015/04/15)
*(Asterisk) [前川みく×多田李衣菜]

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今回は、アニメ『アイドルマスター シンデレラガールズ』第十一話について考えます。
ついにみくと李衣菜がユニットとしてデビューを果たす本話においては、
同じくキュート、クール、パッションのいずれか一色のみのユニットではない、
ニュージェネレーションズ(以下「NG」という。)との対比の下で、
*(Asterisk) というユニットが表わされていたと思います。
まず目に留まるのが、アイドルとしてのファンへの意識の差です。
みくと李衣菜は、初ステージでファンを「盛り上げる」ことに成功していました。

ここで思い出されるのは、第六話における未央の「お客さんだって盛り上げてくれるし」と、
第九話におけるみくたちの「みくなら絶対楽しむにゃ、お客さんも楽しませるにゃ」の対比です。

「大丈夫ですよね。
 いっぱい練習したし、きっと上手く行きますよね」
「しまむー。大丈夫、楽しいことが待ってるって、私たち知ってるじゃん!
 お客さんだって盛り上げてくれるし、ぜーったい、上手くいく。ね、しぶりん」
「うん、そうだね」 (第六話)


「やっぱり緊張するよね。私もまだ緊張しちゃうからなあ」
みくなら、絶対楽しむにゃ。お客さんも楽しませるにゃ
「だね」 (第九話)


片や相手が盛り上げてくれると考えていて、
片や相手をこちらが盛り上げると考えているのです。
ここの部分に*の、アイドルとしての高い意識が見出せます。
この点においては、*は第六話時点でのNGに明らかに先んじていました。

このように、NGと*は、それぞれ最初と最後にデビューした複数属性ユニットであったため、
後者が前者を越えているという優劣の形で対照的に現れているのですが、
必ずしもその形ばかりで対照的に現れているというわけではありませんでした。
つまり、優劣の身ならず、複数属性ユニットとしての在り方の違いも示されていたのです。

すなわち、NGは各々のタイプが異なるゆえに意見が割れたとき、
三人の意見のうちのいずれで行くかを選択したのですが、
*はお互いのタイプが異なるゆえに意見が割れたとき、
どちらかを選択せずお互いの意見を尊重していくという方針を採っています。
この違いが最も顕著に表れているのが、「リーダーの有無」です。
NGはユニットがまとまるためのリーダーを選択していました。
それに対して、*は少なくとも第十一話中ではリーダーを選択せず、
おそらく今後もリーダーを決めないだろうと考えられます。

みくと李衣菜の出番の前に、会場の方ではじゃんけん大会が行われていたのは、
この、NGと*の複数属性ユニットとしての在り方の差異を示す表現であったと思います。
NGは第三話で、同じく急に出演が決まったステージの直前、
じゃんけんで割れた意見を統一して舞台に挑んでいました。

フライドチキン、生ハムメロン、チョコレートで割れていた中で、
じゃんけんをすることによってフライドチキンを選択したのです。
みくと李衣菜は、NGと同じ道を歩んではいきません。

「ほんと、気が合わないね」
そこがこのユニットの持ち味にゃ
「じゃ、いきますか」 (第十一話)


第十一話で急に決まったステージに出て行くまでの流れにおいては、
同じく急に決まった第三話のステージに出て行くまでの流れにおいて、
極めて重要な意味を持っていたと考えられる、
割れた意見をじゃんけんで統一するという過程がすっ飛ばされています。
このことを強調するのが、みくたちの裏で行われていたじゃんけん大会でした。

第三話でじゃんけんがあり第十一話でなかったことは、
そのままNGと*の複数属性ユニットとしての違いを象徴的に表すものに他なりません。
NGは意見が分かれたときに統一して進みますが、
*は意見が分かれたときにそのままで進んでいきます。

NGにはリーダーがいて、*にはリーダーがいないという違いに繋がる部分です。

NGの場合、誰の意見に決まってもそれなりに納得して進んでいけるのですが、
*の場合、どちらかに決めると進むことがままならなりません。
どちらかに決めてしまっては、ユニットとして在り続けることができないのです。
*においては、いずれも選ばず、二人は二人で在り続けたままで、
「お互いのこだわりを尊重しながら」やっていくのが、合っていると言えます。

NGは、属性が異なると言えども、三人の方向性が全然異なるというわけではなくて、
凛がチョコレート(甘味)で未央がフライドチキン(肉類)という全然異なる方向に進むときに、
卯月が生ハムメロン(甘味かつ肉類)という間を取るような答えを挙げて、
両者の間を取り持ってくれるようなユニットと考えることができます。

第二話のバレーボールの例えで言えば、卯月がトスを上げる役割に回って、
レシーブをする未央とスパイクをする凛を繋ぐ位置にいてくれるのがNGというユニットなのです。
卯月のこの立ち位置は第三話までで特に強調され、未央がはしゃぎ、
卯月がこれに乗っかるときに、欠かさず卯月が凛にも話を振る場面に顕著です。

「私たちがステージに立てるなんて」
「入って早々の大抜擢。何が起こるか分からない。
 いやあ、アイドルってすっごく楽しいよね!」
「はい! 凛ちゃんはどうですか?」 (第三話)


「やりました! 私たちの初ステージ、無事成功しました!」
「何かもう、全部がきらきらしてた。アイドルってやっぱり最高!」
「ですよね。ですよね、凛ちゃん!
「うん!」 (第三話)


このようにNGは、三様とは言えそこまでそれぞれが分離していたわけではなくて、
特に卯月の存在を要として一つにまとまっていけるだけの素地を備えていたのです。
だからこそ、NGは、一つにまとまって進んでいくユニットなのだと思います。
NGは、*とは異なるやり方で進んでいく、三色の個性を持つユニットなのです。

結論として、NGと*のユニットとしての最たる違いは、
NGは意見が分かれたときに意見を統一して、三人でまとまって進むのに対し、
*は意見が分かれたままで進むということです。

第十一話では、本番前、じゃんけん大会の声を背後に聞きながら、
みくと李衣菜がじゃんけんをしないことでこのことが強調されています。
*は、一つにまとまって輝く三色の個性としてのニュージュネレーションズに対して、
それぞれに分かれながら一緒に輝く二色の個性として提示されていたのです。



○関連記事

   二つの魔法から始まるシンデレラストーリー (第一話)
   憧れの初ステージに係る「意志」と「緊張」 ――手をとり合うシンデレラ (第三話)
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テーマ:アイドルマスター
ジャンル:アニメ・コミック

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