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スターライトクイーンの使命を意識し過ぎないための (アイカツ!第124話考察)

2015.03.15 11:28|アイカツ!
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(2015/02/25)
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今回は、『アイカツ!』第124話について考えていきます。
スターライトクイーン(以下「クイーン」といいます。)になろうとし、現になったさくらと、
ここまでクイーンであったおとめを通じて、クイーンの在り方が示された本話。
着実に力を付けてきたあかりたちにそれでもまだ成長の余地があることが、
改めて示されていたことも印象的であった回であったと思います。
この記事では、第124話の中でも特にテーマにもなっていた、
クイーンの在り方とはどのようなものであったのかを考えていきます。
けだし、クイーンは「使命感」でもって、更に上に進んでいくだけの存在に描かれていませんでした。
このことについて、特にある場面に注目して論じていこうと思います。
今回、特に注目する場面とは、おとめがさくらに休憩を勧める場面です。

「さくらたん」
「おとめ様」
「息抜きも大事です~」 (中略)

「おとめ様、ありがとうございます。気持ちが軽くなりました」
「よかったです!
 さくらたんがスターライトクイーンを目指す番なのですから、応援したかったのです」
「入学した頃は、私がスターライトクイーンを目指すなんて思ってもいませんでした。
 でも私は、いつも何かになりたかった」

「最初は美月様のライブを見て、アイドルになりたいと思いました。
 キラキラと輝くアイドルに。
 スターライト学園に入学してからは、たくさんの素敵な先輩方に、私は支えてもらいました。
 そしていつからか、私も良き先輩になりたいと思うようになりました。
 それと同じように今は、スターライトクイーンになりたいのです。
 誰よりも上になりたいという気持ちではなくて、
 なりたい人になろうと頑張る毎日は、とても楽しかったから。
 素敵な先輩方のように、私もなりたかったから。
 だから今、緊張していてもアイカツがとても楽しいのです」 (第124話)


ここでさくらが、「スターライトクイーンになりたい」と話していることは、
直前の夕焼けの場面において一人で練習しているときと対照的です。
さくらはそこで、クイーンにならねばならないと意識していました。

――今はまだ、あのお屋敷には入れません。
 三年生の私にとっては、これが最後のチャンス。
 次にあの敷居をまたぐときにはクイーンでありたい。
 いえ、なっていなければ。 (第124話)


さくらは途中、クイーンを強く意識したがゆえに、一種の義務感を抱いていました。
「次にあの敷居をまたぐときにはクイーンでありたい」から、
「なっていなければ」へという語尾の言い換えは象徴的です。
おとめは休憩を入れることで、これを「クイーンになりたい」に戻していると考えられます。
けだし、「こうあらねばならない」という義務感に似た気持ちは、
頂点に君臨するクイーンが他のアイドルを引っ張っていくために不可欠なものである一方で、
何をしたいという意志を持って自由に進む自分を失うきっかけにもなるのではないかと思います。

劇場版で美月はいちごに、トップアイドルとしての使命感で上へ上へと進んでいくうちに、
「どんな夢でも見れた自由な私」をいつしか失ってしまったことを語っていました。

さくらの「なっていなければ」への言い換えはこの事実を思い出させるもので、
それゆえにあかりたちを圧倒する程に真剣に練習をしていたさくらは、
それでいておとめには「元気がない」ように見えたのだと思います。
そこでは、さくらの何をしたいという意志が使命感に覆われていたのではないでしょうか。

おとめは、クイーンになることを強く意識していたさくらにティーブレイクを持ちかけることで、
さくらの「なっていなければ」という気持ちをリセットして、
彼女の原点であるところの「スターライトクイーンになりたい」という気持ちに帰らせています。
おとめがティーブレイクに誘う場面は、このような意味を持つものであったと思います。

この構図は、さくらがおとめ御殿にクイーンとして足を踏み入れる場面に引き継がれています。
すなわち、さくらは一人暗い部屋で、かつてのおとめと同じく、
クイーンとしての使命を強く意識したに違いないのですが、
それをみんなが「おめでとう」という祝いの言葉で崩してあげています。

「さくらたん」

「スターライトクイーン、おめでとう!」
「みんなでお祝いしましょう!」
「皆様!」
「さくらちゃん、スターライトクイーンおめでとう」
「いちご様……ありがとうございます!」 (第124話)


クイーンとしての使命を意識することは、決して悪いことではありません。
それがあるから、クイーンであっても弛緩せず更に先に進んでいくことができるのです。
しかし、クイーンの使命感は、それを意識し過ぎたときには、
「どんな夢でも見れる自由な私」を失わせ、
かつ、孤独をもたらし得るものでもあると考えることができます。

ゆえに『アイカツ!』は、クイーンとしての使命を意識して進む強さを描きながら、
最早それ一辺倒では終わらないのだと思います。
同時に、元々の自分の夢を思い出させてくれて、
かつ、孤独を取り払ってくれる仲間がクイーンの側にいることをも描いていきます。

どちらか一方だけを描くわけでなく、そのバランスが取れた状態を描くのです。

以前、おとめがクイーンとして学園祭に挑む第73話の記事で、
『アイカツ!』においてクイーンは、「皆の手を引く者」でありながら、
「皆に手を引かれる者」でもあることが描かれていると述べました。
これは、今回のクイーンの使命感と皆とともにいることのバランスの話と関連します。
すなわち、クイーンの「皆の手を引く者」としての側面と結びつくのが、
第124話のクイーンとしての使命感を意識する場面で、
「皆に手を引かれる者」としての側面と結びつくのが、
同話のおとめのティーブレイクや、皆でのお祝いの場面であったと思うのです。

結論として第124話は、一方でクイーンの使命感を意識するさくらの姿を描きながら、
他方でおとめや皆と一緒にいるさくらの姿を描くことで、
使命感で上を目指していくだけではないクイーンの在り方を改めて示していたと思います。
クイーンは仲間たちの中で、当初の意志を持ち続けて歩んでもいくのです。



○関連記事

   スターライトクイーンの二面的な現れ方 (第73話)
   これまでの別れの経験の上に――さくらだから語れる言葉 (第102話)


テーマ:アイカツ!
ジャンル:アニメ・コミック

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