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みやびが見上げて想うものは ――「お別れ」しないかぐや姫 (アイカツ!第121話考察)

2015.02.22 15:57|アイカツ!
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(2015/02/25)
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今回は、先日放送された『アイカツ!』第121話を考えます。
一ヶ月前に交換留学生としてやってきたみやびが、京都に帰る一話。
この中で示されたことを語るに当たって、今回は次の二つの問いから始めたいと思います。

すなわち、OPで何かを見上げるみやびは、結局何を見上げていたのかということと、
みやびは『かぐや姫』に登場するかぐや姫との関連において、
どのようなアイドルとして提示されていたかということです。


第一に、みやびが登場した第118話から、OPの珠璃が登場していた部分が改変され、
満開の桜の樹の下にただずむみやびが何かを見上げているものとなりました。
このときみやびは何を見上げて想っているのでしょうか。
第121話は、これが何であるのかを示したと思います。
まずはここから、みやびというアイドルに接近していきます。

第二に、みやびは背景が竹林のステージからして、かぐや姫と重ねられていると考えられます。
一ヶ月で京都に帰るという位置付けも、月に帰ったかぐや姫と被っているところです。
しかし、みやびは単にかぐや姫と重ねられるアイドルとしてだけ、
作品内に登場していたのでしょうか。
以前の記事で述べたように、三年目の『アイカツ!』は、
物語のヒロインをモチーフにしながら、それを越えていくアイドルを描き、
越えていくところにそのアイドルのテーマを描き出してきたと考えられます。
林檎をその手に持つ白雪姫、魔法が解ける五分前から再び踊り出すシンデレラ、
オディールとともに踊るオデット、気持ちを伝える人魚姫……。

物語のヒロインとの差異が、強烈にテーマを浮き彫りにしてきたのです。
この視点で見ると、みやびはかぐや姫に対して、
どのようなアイドルとして登場していたのでしょうか。
次にこの問いからみやびというアイドルのテーマを考えていきます。

それでは、もしよろしければお付き合いいただければ幸いです。

(1) OPでみやびが見上げて想うものは

第一に、みやびがOPで何を見上げ想っているのかを考えます。
みやびはOPで満開の桜の樹の下、上方を見上げています。

aikatsu06.png

ここでみやびが満開の桜の花を見上げているのだということは、
みやびのただずんでいる場所からして自明のことかと思います。
背景いっぱいに埋められた桜色を鑑みれば、
みやびは桜の花を見上げていると考えるのが普通でしょう。
しかし、それだけであったのでしょうか。
第121話の末尾には、みやびがあかりの天気予報を聞いた後、
大空を見上げている姿が描かれています。

aikatsu07.png

この姿は、OPでのみやびの姿に被せられるものと捉えられます。
これを念頭に置くと、OPのみやびは、二つのものを見上げていたと考えることができます。

すなわち、OPでみやびは、一方で満開の「桜の花」を見上げ、
他方で「大空」を見上げていたのではないでしょうか。
OPでは、みやびが映る場面の次の場面で映されるのは「大空」となっています。
みやびの視線の先に、大空もまたあるということを仄めかすような形になっているのです。

みやびが「桜の花」と「大空」を見上げていたと考えられること。
これは、第121話の内容と合わせて考えると、
みやびがどのようなアイドルであるかということが分かってきます。
つまり、みやびは、大和撫子である「さくら」を見上げて進むと同時に、
「あかり」たちとの思い出を胸にアイドル道を進んでいくアイドルなのです。

みやびがOPで一方で「桜の花」を、他方で「大空」を見上げる様は、
一方でさくらを、他方であかりたちを想い進んでいくことを象徴していると考えられます。

この二分法は、いわばシャイニングラインの縦のラインと横のラインとも言い表せるもので、
前者が「憧れ」に、後者が「友情」に主に繋がっていると考えられます。
劇場版においても強調されていた、二種類の繋がりです。
『アイカツ!』は、この繋がりの中で進んでいくアイドルを描き続けてきました。

みやびもこの繋がりの中で進んでいくことが、表現されていたのではないでしょうか。

(2) 「お別れ」しないかぐや姫としてのみやび

第二に、みやびが「かぐや姫」との関連において、
どのようなアイドルとして表れていたかということを考えます。
先述のとおり、物語のヒロインを越えて行くところに主なテーマを描くのが、
三年目の『アイカツ!』の一つの型であると見ることができます。
その中でみやびもやはり、かぐや姫を越えて行っていました。

すなわちかぐや姫というのは、最終的には月に帰って行ってしまう、
決定的に「別れる」プリンセスなのですが、第121話においては、
みやびはあかりたちと「別れない」のだということが強調されていました。
みやびは「お別れ」はしないで、「またね」で「未来に約束」をするのです。

今回『アイカツ!』にしては珍しく、最後の最後で後日談的に、
帰った後のみやびの様子を描くシーンが挿入されていますが、
ここであかりの天気予報を見て、大空を見上げて「行ってきます」をするみやびは、
確かにあかりたちと別れてはいないと言えるでしょう。
彼女は寂しく思いつつあかりたちのことを思い出すわけではないのです。
ここに、みやびとあかりたちは、近い場所にいないとは言え、
別れたときの心情ではいないということが見出せます。

みやびは、「お別れ」をしないかぐや姫として登場し、
物語中のかぐや姫との対比の中において、
「未来に約束」するというテーマを強く提示していたのではないでしょうか。



○関連記事

   ステージの大時計が零時五分前で止まっている理由 ――真っ赤な薔薇のシンデレラ (第110話)
   人魚姫のドレスが登場した理由 ――気持ちを「伝える」人魚姫 (第120話)

  その他の『アイカツ!』(三年目)の記事

   再定義されるあかりの原点――本当の目標は真似でなくて (第101話)
   これまでの別れの経験の上に――さくらだから語れる言葉 (第102話)
   ブレーキを踏まずにいられるのは (第105話)
   白雪姫と林檎というミスマッチへの挑戦 (第108話①)
   スミレの「いつかはきっと」に見える強さ (第108話②)
   あかりとスミレの選択、その根底にある友情 (第117話)


テーマ:アイカツ!
ジャンル:アニメ・コミック

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