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あかりとスミレの選択、その根底にある友情 (アイカツ!第117話考察)

2015.01.25 16:58|アイカツ!
TVアニメ/データカードダス アイカツ! 2ndシーズンベストアルバム SHINING STAR*TVアニメ/データカードダス アイカツ! 2ndシーズンベストアルバム SHINING STAR*
(2015/02/11)
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今回は、『アイカツ!』第116話と第117話の内容を考えてみたいと思います。
第112話で、ソレイユの三人が「得意なこと」に取り組んでいるからこそ、
それぞれに輝いていて、また一緒にいるときも一層輝いていることを学んだあかりたち。
第116話からの二話では、あかりたちがこの「得意なこと」を見つけることが描かれていました。
そこで結果として、あかりはお天気お姉さんを、スミレはCDデビューを選び取ります。
以下では、このあかりとスミレの選択に、いちごやあずさだけでなくて、
スミレとあかりがそれぞれに関わっていたことに注目してみたいと思います。

まずは、第116話と第117話の内容を確認してみましょう。
二人が上記の選択する過程で強調されていたのは、
二人は自分の道をあくまで自分で選んだということです。

このことは特に第117話で、あずさによって強調されていました。
あずさはあかりに、スターライト学園に入ることを勧めたのは自分でも、
最終的に決めたのはスミレであったことを語り、
今回についてもスミレの選択に関与しないことを宣言します。

このあずさの態度には、自分の道を決めるべきなのは、
あくまで自分であるということが表れていると思います。
そして、あかりやスミレは実際に、自分の「直感」で、または自分の「意志」で、
自分の「得意なこと」となるべきものを選んでいたのです。

しかし、それは同時に、彼女たちを取り巻く人々との関係があったからこそ、
選び取ることができたものでもあったと考えられます。
すなわち、あかりはいちごや彩香という先輩たちの言葉を胸に、
スミレはあずさという大切な姉の言葉を胸に目標を設定し、道を選んでいました。

「私、星宮先輩に憧れてアイドルになって、
 今は自分らしいアイドルにならなきゃって思ってます」
「うん」
「でも今、得意なことを作りたいっていうときに、
 何をすればいいか、何をやりたいのかよく分からなくって」
「そっか。私そういう悩みはあんまりなかったけど、
 あかりちゃんと一緒なのはね、毎日アイカツを頑張ってれば、
 前には必ず進んでるってことかな。
 そのうちに得意なことはきっと見つかるよ。
 これ面白そうって思ったら、その自分の気持ちを信じればいいと思うよ
「はい!」 (第116話)


「私、ずっと歌が好きだった。いつも一人で歌ってた。
 誰かの前で歌うのは恥ずかしかったから。
 でも、お姉ちゃんは言ってくれたんだ
「スミレの声、とても綺麗。しあわせな気持ちになっちゃった」 (第117話)


『アイカツ!』は、自分のやりたいことを決めるのは自分としつつも、
そこに大切な誰かが関わってくることに否を突き付けはしません。
その自分の選択に際して、誰かの言葉がきっかけとなることは、
自分で決めず、他の誰かに決めてもらうということとは異なるのです。
自分で決めることと、誰かとの関わりに基づいて決めることは両立します。
これまでに誰かとの関わりの中で得てきた言葉や経験、
そういったものも踏まえて、自分で決めることこそ、
第116話と第117話が描いたものであったと思います。

そして、この誰かの中には、いちごやあずさだけではなくて、
あかりやスミレも当然に含まれていきます。
あかりの目標とスミレの決断には確かに、
それぞれスミレとの関係、あかりとの関係に基づくものを見出せるのです。

まず、第116話のあかりの目標について確認します。
あかりは新コーナーのお披露目イベントで、
お天気キャスターになるに当たっての目標を端的に答えます。

「大空さん、意気込みを一言?」
晴れの日も雨の日も元気になれるような、
 朝のきっかけを作れるように、ハートを届けたいと思います」 (第116話)


ここであかりが語った目標は、取材したお天気キャスターの先輩・彩香の、
晴れたら嬉しいという人たちばかりではないということを踏まえてのものです。
しかし、必ずしもそこで学んだことをそのまま提示しているわけではありません。
晴れの日も雨の日も元気になれるような天気予報をしたいということは、
色々な立場の人が見るという彩香から学んだことを、
あかりが噛み砕いて考えた結果として出て来た目標なのです。
このあかりの目標の特徴は、天気予報の結果がどうであったとしても、
元気になってもらえるようにしたいという点です。
これは、占いの結果がどうであっても前向きに捉える、
スミレの「いいこと占い」に通じるところがあります。

第114話で、あかりがいいこと占いを行っていることも鑑みると、
あかりの目標の背景には、スミレとの関わりがあったのではないかと考えられます。

次に、第117話のスミレの決断について確認します。
スミレは、自室でいいこと占いの結果も踏まえて、
自分がやりたい歌の方を選ぶという決断をします。
このいいこと占いの結果を選び取る際に、あかりの存在が絡んでいました。

「占いでね、行く手には深い霧が立ち込め、
 どの道を行けばいいのか分からないって出たの」
「それ、いいこと占い的には?」
「先のことなんて誰にも分からない。
 だったら、自分のやりたいことをやりなさいってことだと思う」
「そうだね」
あかりちゃん言ったでしょ? お天気キャスターのオーディション受けるとき、
 これがいいって思った自分の気持ちを信じて、進んでみようと思うって
「うん」
「ありがとうね、自分の気持ちが分かったの、あかりちゃんのおかげだ」
 私も信じてみる、自分の気持ち」 (第117話)


ここでスミレは、お天気キャスターを選んだあかりの姿から、
自分の気持ちを信じて進むことを選ぶという、
いいこと占いの結果を選ぶ決意をしています。
スミレは、あかりが淹れたハーブティーによって、
人前で歌いたいと思ったきっかけであるあずさとの思い出を想起し、
それだけで道を選んだというわけではありませんでした。
スミレの答えは、あかりとの関わりの中から生まれたものでもあったのです。

以上のように、あかりとスミレは、お互いに相手との関係があってこそ、
それぞれの目標と決断に至ることができたのではないかと思います。
二人の選択の基底には、二人の「友情」があったのではないでしょうか。
思えば、第49話でいちごも、あおいや蘭を初めとする友人たちが、
それぞれの道を決めていくのを見て、
自分の道が何であるかを考え、自分の道を定めました。
今回のあかりとスミレの選択は、そのときのことを想起させます。

「あおいや蘭だけじゃない、みんなスターライトクイーンカップだけじゃないんだよね。
 みんな、自分のやりたいことを決めて、自分の目標に向けて頑張ってる。
 私も、何か見つけなきゃ」 (中略)

――自分が何をしたらしあわせか、本当に分かるのは自分だけ。
――私がしあわせなことって何だろう。何だろう……。
――話したい時は、なんでも聞くからね。
――これは自分で考えなきゃ。

――アイドルになったことも、みんなと頑張ってきたことも、全部しあわせだよね。
 アイドル活動は熱くて、いっつもわくわくした。
 もっとわくわくして、もっと熱いアイドル活動ができるなら……。
「そうか!」 (第49話)


「私、スターライト学園を辞めてアメリカに行く」
「アメリカ!?」
「あおい、私もね、みんなのアイカツ見てわくわくしてるんだ。
 あおいは映画の主演おめでとう。
 蘭はスパイシーアゲハ専属のミューズを目指してる。
 ユリカちゃんは、ラリルレロックフェス。
 おとめちゃんはトーク番組、さくらちゃんもトーク増えてるよね」
「はい」
「かえでちゃんはライブにグラビアにマジック、何でも完璧」
「サンキュ」
「みんな自分らしいアイカツしてるから、私も考えた。
 自分がしたいこと、今やったら自分がしあわせになれることは何かって。
 それってもっとわくわくして、もっと熱いアイカツだと思った。
 それでかえでちゃんから聞いた、アメリカの話を思い出したんだ。
 アメリカじゃ、アルバイトしながらすごいコーチと特訓したり、
 何千人も出るオーディションで競ったりする。
 それを聞いてから私、何となくネットで調べたりしてたんだ。
 アメリカにはすごく面白いアイカツがあると思う!
 広い世界でアイカツして、本物のアイドルになりたい!
「で、いつ行くんだ?」
「クイーンカップが終わったらすぐ」
「やっぱな。そのスピードってか直感、いちごらしいよ」 (第50話)


ここでいちごは、自分の道について、あかりたちと同様に自分で考え、
直感を信じてアメリカに行くことを決意します。
このときいちごが選んだ道は、本物のアイドルになる道、アイカツ自体を究める道です。
それをいちごは、自分一人で、みんなと過ごした日々を踏まえて選んでいます。
いちごもみんなとの関係があったからこそ、アイカツの道を選んでいると言えます。

第116話から第117話までの展開は、このときのいちごが示したテーマ、
つまり、自分を取り巻く友人たちとの関係を基に、自分の道を自分で選ぶということを、
いちごやあずさ、彩香等、より広い関係をも明確に含みつつ、
改めて描き出していた側面があったのではないかと思います。



○関連記事

     再定義されるあかりの原点――本当の目標は真似でなくて (第101話)
     これまでの別れの経験の上に――さくらだから語れる言葉 (第102話)
     ブレーキを踏まずにいられるのは (第105話)
     白雪姫と林檎というミスマッチへの挑戦 (第108話①)
     スミレの「いつかはきっと」に見える強さ (第108話②)
     ステージの大時計が零時五分前で止まっている理由 ――真っ赤な薔薇のシンデレラ (第110話)


テーマ:アイカツ!
ジャンル:アニメ・コミック

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