スポンサーサイト

--.--.-- --:--|スポンサー広告
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ステージの大時計が零時五分前で止まっている理由 ――真っ赤な薔薇のシンデレラ (アイカツ!第110話考察)

2014.12.28 12:58|アイカツ!
Du-Du-Wa DO IT!!/Good morning my dreamDu-Du-Wa DO IT!!/Good morning my dream
(2014/10/22)
AIKATSU☆STARS!、るか・もな・みき from AIKATSU★STARS! 他

商品詳細を見る


今回は、『アイカツ!』第110話について考えます。
第109話で登場した珠璃が、サングリアロッサのプレミアムドレスを手にするまでの一話。
この中のステージに関わる小さな問いから、物語のテーマを考えていきます。
その問いとは、珠璃の歌うステージの背景には、
何故零時五分前で止まった大時計が掲げられているのかということです。

大時計があるのは、プレミアムドレスがモチーフとしたシンデレラのためでしょう。
しかし、何故この大時計は、零時五分前で停止しているのでしょう。

私はこの理由が、第110話の持つテーマのゆえであったと思います。
第110話で珠璃が歌う『Passion flower』は、
サングリアロッサのイメージそのままな情熱的な歌で、
ドレスがモチーフとしているシンデレラの面影があまりないのですが、
あの曲はシンデレラという物語と、
零時五分前で止まっている大時計を背景にしてこそ、熱く燃えるのです。
シンデレラとサングリアロッサがコラボレーションしていることの意味。
それとステージの十二時五分前で止まった大時計は関係します。

何故歌う珠璃の後ろでは、大時計が零時直前を刻んでいるのか。
それは、今回のメッセージが、劇中で珠璃が篤に述べたように、
「あなたの炎は、まだ消えていない」ということであったからです。

物語中で珠璃が篤に語る場面を確認してみましょう。

あなたの炎は、まだ消えていない!
 なぜなら、私は、アンダルシアの熱い風が、
 あなたから吹き付けるのを確かに感じたのだから!
 セニョール、エンシエロ」

「大切なことを思い出させてもらったよ。」
「え?」
僕は、魂を焦がしている人々はもちろん、
 凍えてしまった心にも、きっとともっている炎の種を、
 再び烈しく燃え上がらせるような、そんな熱いドレスが作りたかった。
 僕は確かに見た。花屋では買うことのできない薔薇、本物のサングリアロッサを!
 こちらこそお願いしたい。君のためにプレミアムドレスを作らせてはもらえないか?
 セニョリータ、珠璃!」 (第110話)


このテーマであったからこそ、大時計は零時五分前で止まっていたと考えられます。
今回『アイカツ!』が提示したのは、魔法がまさに消えゆくときに、
「まだ消えていない」というテーマを提示するシンデレラに他なりません。

『Passion flower』の冒頭は「胸がときめくリズム 魔法かけてくターン 私が目覚めていく」です。
ここで、情熱の炎によって燃え上っている瞬間と、
シンデレラが魔法によって変身している瞬間が重ねられています。
そして同時に、情熱の炎の消沈と魔法の効果の消失も重ねられる。

情熱の炎は、時間の経過によってやがて弱まっていくでしょう。
零時で効力が失われることが運命づけられている、シンデレラの魔法のように。
しかし、そこで「あなたの炎は、まだ消えていない」と言って、
炎を今一度燃え上がらせていくのが、珠璃とサングリアロッサの挑んだテーマなのです。


だからこそ、珠璃は零時直前を刻む、シンデレラ城の大時計をバックに歌います。
今にも魔法が消えてしまいそうな時間にあっても、このシンデレラは逃げ出さない。
風前の灯になった所から、「今よりもっと輝いていきたい」という熱い想いを、
再び燃え上がらせて歌い、踊り切ります。
その姿には、「あなたの炎は、まだ消えていない」ということを、
自身の姿でもって強烈に伝えていると考えられます。

結論として、『Passion flower』は、「あなたの炎は、まだ消えていない」という、
再燃への強烈なメッセージを届ける珠璃とサングリアロッサの歌であるからこそ、
シンデレラの魔法が消えかけている零時直前のステージで歌っていたのです。
この演出が実際のシンデレラとの対比を浮き彫りにし、
結果として情熱的なテーマを熾烈に示しています。

「舞い咲かせたい 胸の奥の花 今よりももっと輝いていきたい
 思い放てば 私が咲いていく 情熱の赤い花みたいに
 咲き誇りたい 夢描く花 もしも花びら儚く散っても
 季節巡れば つぼみが芽吹いていく 情熱の赤い花みたいに」 (『Passion flower』)


そのステージに現れるのは、物語の、純白のドレスに身を包んだシンデレラではありません。
魔法がとける直前でも想いを歌い、踊る、真っ赤な薔薇をまとったシンデレラなのです。



○関連記事

     再定義されるあかりの原点――本当の目標は真似でなくて (第101話)
     これまでの別れの経験の上に――さくらだから語れる言葉 (第102話)
     ブレーキを踏まずにいられるのは (第105話)
     白雪姫と林檎というミスマッチへの挑戦 (第108話①)
     スミレの「いつかはきっと」に見える強さ (第108話②)


テーマ:アイカツ!
ジャンル:アニメ・コミック

コメント

非公開コメント

プロフィール

天秤

Author:天秤
天秤と申します。
アニメや漫画など、好きなものについて考えたことを書き込みます。
よろしくお願いいたします。

カレンダー

08 | 2017/09 | 10
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

カテゴリ

最新記事

最近のつぶやき

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

アクセスカウンター

全記事表示リンク

全ての記事を表示する

RSSリンクの表示

リンク

QRコード

QR

  • ページトップへ
  • ホームへ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。