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「物語の外部の主人公」としてのあかり (ゆるゆり♪♪:第一話感想)

2012.07.04 14:24|ゆるゆり
「ゆるゆり」の二期が始まりました!

一期は何も考えずに楽しもうと思い、メモすら取らず見ていたのですが、
今回はしっかり気になるところをメモしながら見ようと思いました。

というのも、一話が非常に面白かったからです。
後でしっかり考えるためにも、メモは必須だなあと思い直しました。

というわけで、以下気になった点をピックアップしていきたいと思います。
追記よりお願いいたします。




○「あかりの夢」という自己紹介

二期とは言え、一話は導入部分として重要な位置にあります。
にもかかわらず、前半は「あかりの夢」で占められていました。

これは漫画4巻の限定盤についてくる小冊子の話を基にしているとはいえども、
それぞれのキャラクターの関係性が中心的に描かれる作品において、
「みんなあかりが大好き」という非現実から始まることは、
導入として最もふさわしくないように思えます。

これから始まる作品が、どのようなものであるのか説明していないからです。
むしろ作品とは全く異なる話がそこでは展開されています。

しかし、だからこそインパクトがある「自己紹介」になっていたのではないでしょうか。

「あかりの夢」パートは、当初夢であることが明示されず、
その部分の終わりになって夢であることを判明させるというものでしたが、
作品に親しんできた視聴者にとっては、一瞬で「夢オチ」と分かるものでした。

かっこいいあかりが大人気という点に、圧倒的な違和感を感じられるからです。
その違和感と出会った視聴者は、無意識に考えることになるでしょう。
「本当は」どのような作品で、どのようなキャラクターだったのかを。
ゆえに自ら作品を説明してはいませんが、視聴者は作品を「思い出す」ことができます。
そういった「自己紹介」だったのです。


ゆえに、一期で登場したキャラクターについては、全員登場しました。
その全員が、「あかりが大好き」という共通項によって無個性に塗り潰され、
実際の彼女たちの特徴は全く描きこまれていませんが、視聴者は見て、思い出したでしょう。
作品を読んで、一期を見て、既に知っている「本来の姿」を。
一話の前半は、「夢」を描きながら、「一期を見せるパート」だったのだと思います。

結論として、「あかりの夢」は、最初から夢オチであることが明らかなことと、
全員が登場することによって、正しく自らを語らずに「自己紹介」していると言えます。




○「物語の外部の主人公」としてのあかり

「あかりの夢」パートもあり、一話はあかりが非常に目立った回でした。

前半は夢の中でかっこいいあかりが大人気であり、
最後は皆が温泉に行っている中、あかりが部屋に一人取り残されたという締めでした。

特に最後は、基となった原作の48話が、
ちなつの「ミラクるん・ドンキ」で終わっているのに対して、
敢えて結衣をも温泉に向かわせ、一人ぼっちになったあかりで締めるという点に、
あかりが強調されているのを見出すことができると思います。


あかりの家からスタートした一期の一話もそうでしたが、
今回もあかりから物語が始まったと言えるでしょう。

しかし、前回と異なるのは、今回あかりは「物語の外部で」主人公をしていたということです。

前半の「あかりの夢」パートも、電車で旅館に向かうという、
本編に当たるものがある裏側で、あかりが主人公をやっていたと解釈できます。

本来であれば、寝てしまったあかりではなく、京子たちにスポットライトが当たるところを、
「あかりの夢」に寄っていったため、たまたま外部にいたあかりが中心だったのです。

これは後半の旅館でのシーンでも徹底されています。

まず、ちなつがお茶をだばだばと気付かずにこぼしてしまっているのを、
あかりだけが見ていてあたふたするところがあります。
ここは、当然次にあかりが何かしらの動作を起こす場面がありそうなものですが、
それは飛ばされて次の瞬間には何事もなかったように話が進んでしまっています。
あかりが取った何かしらの動作は、作外に追いやられているのです。

次に、皆で風呂に向かいシャワーを浴びているシーンがあります。
ここで、京子と結衣がわいわいやっているのを、
ちなつが酷い形相で凝視しているのですが、
このときあかりの無関係な動作にスポットが当たっています。
ここで、京子と結衣とちなつが相互に関係している一方で、
あかりがその外側に一人でいることが分かります。
スポットは当たっていますが、あかりが外部にいると言えると思います。


以上の二つの場面は、それぞれ原作の47話、48話にあるのを、
忠実にアニメ化している場面です。
あかりが「物語の外部」、本筋から外れたところにいることがあることは、
原作の時点で十分に現れているのです。
その極致と言ってもいいのが、7巻のintermission.6と言えます。
そこであかりは、「物語の外部で」主人公をやっています。

しかし、今回の旅館でのストーリーの基となった47話、48話に限れば、
原作ではあかりが「物語の外部にいるということ」だけしか明示されていません。

けれども、アニメ一話では「あかりの夢」パートと結合することにより、
あかりが「物語の外部で主人公をやっていること」まで描出しています。

というのも、あの夢は、物語で目立っていなくても(眠っているだけでも)、
外部、裏側で(夢の中で)主人公をやっている可能性があることを明らかにしています。

これがあることによって、ただ物語の外部にいるというだけではなくて、
そこで主人公をやっている可能性をより思い浮かべることができるようになっていると思います。

特に、後半にもあかりが一人早く眠ってしまうシーンがあります。
普通であれば、単に眠っていると解釈するだけですが、「あかりの夢」パートにより、
そのとき何か夢を見ていて、主人公をそこでやっているのではないか、
と想像をすることができるようになっています。
これが、「あかりの夢」との結合の効果と言えるでしょう。

結論として、「あかりの夢」と、旅館でのごらく部を描いた一話は、
「物語の外部の主人公」としてのあかりを見事に描いたものと言えると思います。




私があかり好きであることもあって、今回はあかり中心の感想、考察となりました。

あかりは「影が薄い」とか「主人公(笑)」だけでは、
語り尽くせないものがあると思うのですよ!

一話はそれだけではなくて、彼女が「物語の外部」で主人公をやっているのだということを、
明確に示していたので、私としてはとても素晴らしかったと思います。


途中で流れる百合姫のCMも合わせて、最後まで楽しんでいければと思います。

テーマ:ゆるゆり
ジャンル:アニメ・コミック

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ゆるゆり♪♪ 第1話 「帰って来た主人公」

アッカリ~ン♪ が 帰ってキタ━━(゚∀゚)━━ !!  1話だから あかりがヒロイン扱いされてる?w これで視聴者のハートを バキューン!! ですね(´▽`*) でも こんなのア
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