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煌の決意と怜の決意(咲-Saki-阿知賀編:第十一話「決意」感想)

2012.06.27 17:35|咲-saki-
先週の私の予想は見事に外れましたね。

まだ玄は「決意」することができなかったと言えると思います。
しかし、私は全くへこんでおりません。
アニメの公式サイトのストーリー紹介の箇所に以下の文言がありました。

準決勝先鋒後半戦。自分の体力を削りながら打つ千里山の園城寺怜は、新道寺の花田煌との暗黙の連携プレイによってチャンピオン、白糸台の宮永照の連荘を止めにかかる。一方、阿知賀女子の松実玄は、未だドラに縛られ自由に打つことが出来ないでいた。


玄がどこかで決断するフラグに見えないでしょうか。
これを頼りに頑張っていこうと思います。

今回は、素晴らしいBGMの使い方も手伝って、怜と煌の姿に感動したので、
「二人の決意」というテーマを中心に論じていこうと思います。

じっくり考えていたため、感想としては遅くなりましたが、
もしよろしければお付き合い下さい。
追記からお願いいたします。




○花田煌の「決意」:団体の一員としてではなく、個人として

今回の話で「決意」することになる主人公は誰かと問われれば、
二つ先を見ることを決意し、そして三つ先を見ようとしている怜が挙がるでしょう。
しかし、今回「決意」するのは彼女だけではないと私は考えます。
花田煌も、自分で「決意」した裏の主人公と言うことができるのではないでしょうか。

彼女に注目して、今回の話を振り返っていきたいと思います。

まず、煌は新道寺の中で「捨て駒」として先鋒に据えられました。
このことは秘密にされていましたが、意図せず当人の知るところとなります。
それでもめげずに、捨て駒として「誰かに必要とされている」と受け入れ、
「捨て駒上等」という心意気で全国に臨んでいます。
非常に強いメンタルで、一度惨敗したチャンピオンにも挑みかかっていくわけです。

煌は「団体」のために、「個人」としては辛い立場に収まった選手と言えるでしょう。

この特殊な立ち位置は、既に前半戦終了時に他校との対比で表現されていました。
照が一人独走を続けた状況下で、チームメイトを心配して、
すぐに駆けつけた千里山と阿知賀とは対象的に、煌は「一人で」対局室に残っていました。
新道寺のチームメイトも駆けつけることはなく、みんな控室に残っていました。


このときの新道寺メンバーの心情がよく分からない以上、
その不作為自体から彼女たちを推し量ることは尚早だと思います。
しかし、煌の特殊な立ち位置は、少なくともこの場面で鮮やかに描写されているように思うのです。

すなわち、「捨て駒」としてとばないことが求めらる身としては、
あの程度の散々な結果は、「いつものこと」であり、
チームエイトが駆けつける程のことでもなかったのではないでしょうか。


それでも立ち上がり果敢に魑魅魍魎と戦ってきた煌のメンタルへの信頼も、
好意的に解釈するのなら、もしかしたらあったかも知れません。

チームメイトたちの真意がどうであろうと、この前半戦終了の場面に、
煌と他のチームメイトの間にある見えない隔壁のようなものは見出せると思います。

これは煌を「捨て駒」という嫌な立ち位置に置いていることと、
それを秘密にしているということから生じている深い溝です。

ゆえに煌は「団体」の一員として戦いながらも、どこか孤独と言えると思います。
当人の底抜けの精神力と、麻雀を「楽しもう」という気持ちがそれを払拭しているために、
作中ではあまり目立ちませんが、捨て駒なのは「一人だけ」なのです。

今回の彼女の「決意」はこの立場を反映したものになっていると考えます。

再び照の独走が続く中、玄は阿知賀のみんなの役に立てていないことを嘆き、
怜は千里山の面々と歩んできたこれからを思い出しました。
「団体」の一員としての彼女たちがこの辺りに表れています。

しかし、煌だけは明らかに違いました。
まず、新道寺という「団体」のためにどうするのがいいのかを考えてはいますが、
その後で「自分が納得できる方」を選択しています。
すなわち、「誰もとばさせない」という決断です。

これは「団体」の一員というところから抜け出た、彼女自身の意志と言えないでしょうか。

後述するように、怜も今回、「個人」として決断をするのですが、
それとは性質の異なった、それ以上に個人的な「決意」です。
煌は一人の主人公として、今回重要な「決意」をしたと考えることができると思います。



○園城寺怜の「決意」:団体の一員として、そして個人として

前回に引き続き、怜は今回も紛うことなき主人公でした。
前回の末尾の決意により、実際に二つ先を見て、今回「三つ先」を見る決意をします。

この「決意」は、煌とは対照的で「団体の一員として」のものですが、
同時に「個人として」のものとも言えると思います。


もう少し細かく見ていきましょう。

まず、照という強敵を前にして、怜は二つ先を見て体調を崩します。
怜はリスクを承知で自分の能力の「限界」を乗り越えるわけです。
そしてその代償に苦しみ、結局は照に初めて振り込むことになってしまいます。
福与アナ風に言えば「初体験」というわけです。

ここで表れているのは、千里山というチームは深刻なジレンマの渦中にあったということです。
つまり、勝利の可能性を高めるためには怜の頑張りが不可欠であるということと、
怜の頑張りは怜の体調を崩す危険性があるということの間の板挟みです。

これを特に感じていたのは竜華ですが、途中で怜の体調を心配する描写があったセーラをはじめ、
全員が感じていたジレンマと言えるでしょう。

このジレンマは、怜の回想の中にも表れていました。
「怜シフト」の合宿です。
医者の許可を得るために、特別仕様で合宿を行った裏には二つの感情があったはずです。
すなわち、エースとして怜が結果を出すために合宿に参加して欲しいという気持ちと、
怜に出来る限り無理をして欲しくないという気持ちです。

この二つの感情が、先に述べたジレンマにぴったりと重なるものであるのは自明です。

もちろん、チームメイトとして、それ以上の存在として、
一緒に合宿をしたいという心情もあったことは確かですが、
チームである「千里山」としては、それに加えて上述の二つの気持ちがなければ、
怜にわざわざ合わせた合宿を組む必要はなかったはずです。

千里山というチームは、当初から勝利と怜の体調の間で揺れるチームだったと言えます。

これまでは自分たち以外の強敵に出会うことがほとんどなかったために、
このジレンマは顕在化しませんでした。
しかし、照を前にして状況は一変したわけです。

こうした状況だからこそ、怜の二つ先、また三つ先を見る「決意」は、
チームの勝利のためであるという意味で、「団体の一員」としてのものですが、
チームメンバーの誰もが望まない怜の体調悪化を招くという点に注目すれば、
「団体の一員」としての決断とは言い難いです。


竜華との約束を反故にしたとき、それは「団体」の意志を無視したのと同義と取れます。

ゆえに、怜の「決意」は、「団体の一員」として行われたものであると同時に、
それを無視した、「個人」として行われたものであると言えるのではないでしょうか。


怜は仲間のために、仲間との約束を破る、団体の意志に反する「決意」をしたのです。



結論として、今回は怜と煌が、それぞれ異なった類の「個人の決意」をした回と考えられます。
次回も同様に二人を中心に展開していくと考えられますが、
冒頭で怜の「決意」をしっかりと見ていた玄も、どこかで「決意」はすると思います。
例え、それが準決勝中に行われるわけではなくても。

そして次回、一応の最終回のタイトルは「約束」であるそうです。

怜によって破られた竜華との約束。
それが次回交わされる新しい「約束」へと帰っていく。
そのような展開が期待されるのではないでしょうか。

テーマ:咲-saki-阿知賀編
ジャンル:アニメ・コミック

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