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どうにもできないことを受け止めて (ラブライブ!二期五話考察)

2014.05.17 16:37|ラブライブ!
ユメノトビラユメノトビラ
(2014/05/28)
μ's

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今回は、『ラブライブ!』二期五話について考えていきます。
注目するのは、穂乃果が雨を止ませようとするも、
なかなか止ませられなかったという箇所です。

あの場面は、不可避に二期一話を思い出させるものだと思います。
つまり、雨を止ませてラブライブ優勝に向かって行く場面と対照的であったのです。
ここに如何なる意味を見出すかということは、二期五話の問題の一つだと思います。
そこでこの記事では、二期五話で雨が止まなかった理由について考えてみます。



○『ラブライブ!』二期五話:どうにもできないことを受け止めて


先に結論を述べてしまえば、上述した雨にまつわる二つの場面は、
二期の持つ対照的な二つテーマを浮き彫りにしていたと思います。
二つのテーマとは「ラブライブ優勝」「卒業」に他なりません。
早くも第一話において、この二つがテーマであることは宣明されています。

「そうよ。三月になったら、私たち三人は卒業。
 こうしてみんなと一緒にいられるのは、あと半年」
「それに、スクールアイドルでいられるのは、在学中だけ」
「そんな……」
「別にすぐ卒業しちゃうわけじゃないわ。
 でも、ラブライブに出られるのは、今回がラストチャンス」
「これを逃したら、もう……」
「本当はずっと続けたいと思う。
 実際卒業してからも、プロを目指して続ける人もいる。
 でも、この九人でラブライブに出られるのは、今回しかないのよ」 (二期一話)


ラブライブと卒業が、この後中心に据えられていくことが分かります。
「ラブライブ優勝」は、「どうにもできそうにないこと」と言うことができ、
「卒業」は、「どうにもできないこと」と言うことができるでしょう。
「ラブライブ優勝」は、実現できる万一の可能性がある事柄ですが、
「卒業」は何をしようと逃れられない事柄なのです。
そう捉えてみると、二期は一方で「どうにもできそうにないことに向けて頑張っていく姿」を、
他方で「どうにもできないことに向けて答えを見つける姿」を描く物語と言うことができます。

そうした二つのテーマを抱く物語であるからこそ、
穂乃果は雨を止ませられるし、また止ませられないのではないでしょうか。
「ラブライブ優勝」という「できそうにないこと」を前にするとき、穂乃果は雨を止めますが、
「卒業」という「どうにもできないこと」を前にするとき、穂乃果は雨を止められないと考えられます。

雨が止むか止まぬかという結果の違いが、扱うテーマの違いを仄めかしているのです。

実際に二期五話というのは、「ラブライブ優勝」を一先ず脇に置いておいて、
明らかに「卒業」の方にスポットライトを当てた回でした。
ここが、「ラブライブ優勝」への第一歩を中心的に描いた二期一話とは異なります。
物語の始まり、凛がリーダーに選ばれた場面に注目してみましょう。

「ちょ、ちょっと待ってよ。何で凛?
 絶対他の人の方がいいよー、絵里ちゃんとか!」
「私は生徒会の手伝いがあるし……。
 それに、今後のμ'sのことを考えたら、一年生がやった方がいいでしょ?」 (二期五話)


絵里の「今後のμ'sのことを考えたら」という台詞は、
三年生三人が卒業する、来たるべき近い未来を思わせます。
二年生とは言え、「修学旅行」により「三人が離れてしまう」という展開自体も、
今後六人になるであろうという事実を突き付けます。

そういった「卒業」を仄めかす回であったからこそ、
この話の中で穂乃果は雨を止ませられないのです。


二期一話にもあった流れを入れた上で、その結果だけすげ替えたために、
「卒業」が「ラブライブ」とは性質を異にするテーマであることが強調されています。
それは、どんなに頑張っても回避することができない「この先」なのです。

結論として、どうにもできそうにないことを実現させようと頑張る、
「ラブライブ優勝」への物語においては穂乃果は雨を止ませられますが、
不可避な現実を受け止め、何らかの答えを出すことが求められる、
「卒業」への物語においては穂乃果は雨を止ませられないと考えられます。

けだし、二期五話というのは確かにそのような話でした。
台風はどうにもならないので、ライブには六人で臨むしかない。
そういった不可避な事実(≒卒業)を受け止めて、その中でどうするかを考えて答えを出していく。
そのような姿勢が、凛と花陽を中心とする六人の奮闘の中には現れていたのではないでしょうか。
結局九人でいることを選んだ、一期終盤の展開では描かなかったもの。
この後「卒業」を描く際にも大いに関わってくるであろう姿勢が示されていた気がします。



○関連記事

   「意志」と「いま」の物語へ (第一話)
   支え合い、補い合うμ'sというグループ (第二話)


テーマ:ラブライブ!
ジャンル:アニメ・コミック

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