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月と花が出会う場所:「Suncatcher」というイメージ (アイカツ!第81話考察)

2014.05.14 17:22|アイカツ!
TVアニメ/データカードダス アイカツ! ベストアルバム Calendar GirlsTVアニメ/データカードダス アイカツ! ベストアルバム Calendar Girls
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今回は、『アイカツ!』第81話を、特に美月とみくるに注目して見ていきます。
二人は『笑顔のSuncatcher』という曲でもって観客を魅了していましたが、
あのステージは美月一人では作り得ないものであったのでしょうか。
そうであるとすれば、二人で提示する「Suncatcher」というイメージには、
どのような意味が込められているのでしょうか。
以上に掲げた問題について、この記事では考えていきます。

先に結論を述べてしまえば、『笑顔のSuncatcher』は、
元々「月」のイメージを持つ美月と「花」のイメージを持つみくるが、
パートナーになって初めて表現できるものであったと思います。
ゆえに、二人になって提示する「Suncatcher」というイメージは、
二人の元々のイメージに似ていながら、それらとは異なるものになっているのです。
以下では、このことについて順を追って説明していきます。



○『アイカツ!』第81話:月と花が出会う場所


美月とみくるのことについて掘り下げていく前に、まずは、
ここ数回のテーマである「パートナー」とは何かということを整理しておきます。
重要なのは、『アイカツ!』という作品において「パートナー」とは、
「同じ根っこを持つ相手」でもあると同時に、
「自分を変えてくれる相手」でもあるということです。
単に気の合う相手のことを、パートナーと呼んでいるわけではありません。
このことは、美月とみくるの出会いの述懐によって強調されていました。
つまり、変わりたいのに変われなかった自分を変えてくれたからこそ、
美月はみくるをパートナーに選んだのです。
いちごのパートナーがあおいではなく、セイラのパートナーがきいでなかった理由も、
こうした点に求めることができると言えそうです。

自分とは異なる誰かと組むことで、自分は変わることができる。
このことは、第81話におけるそれぞれの二人組の様子によっても示されていました。
例として、ユリカとかえでに注目して見ましょう。
第79話において「ベストパートナー」として提示された二人は、
自分たち「二人で」行うステージの計画を立てていました。

「実はわたし、ずっと好きだったの」
「え!?」
「かえでのマジック!」
「そうなんだ。じゃあトゥギャザーしちゃう?」
「え?」
ステージと一緒にマジックしよう! 二人で吸血鬼になって
「素敵!」 (第81話)


ここで二人は、ユリカらしく、かえでらしくもあるステージを計画しています。
注目すべきは、その中で相手に歩み寄ることで二人が自分を変えていることです。
つまり、ユリカはかえでと組むことで普段やらないマジックを、
かえではユリカと組むことで普段やらない吸血鬼をやろうとしているのです。
「パートナー」に肉薄することで、二人は新しい領域へと踏み出しています。
さくらと皐月も、二人の「らしさ」を掛け合わせたステージを企画していました。
すなわち、「歌舞伎とパンクの融合」が、彼女たちの到達点でした。
さくらは皐月に歌舞伎と出会わせ、皐月はさくらにパンクと出会わせています。

この二組を初めとして、第81話では、それぞれのペアが「二人らしさ」を模索していました。
そして、この「二人らしさ」の模索の中で、二人はそれぞれ自分を変えていたのです。
相手とパートナーとして組むことで、新しいものと出会い、それに挑戦することができる。
今回の話では、このことが極めて強調されていました。

美月とみくるについても、二人が「WM」として組むことで、
お互いに新しい領域に踏み出すことができたと考えられます。
そしてその到達地として提示されたものこそ、
『笑顔のSuncatcher』であったのではないでしょうか。

美月は元々、「月」のイメージを持って登場してきました(第28話等)。
それに対して花屋で働くみくるは、「花」のイメージを持って登場してきます(第78話、第81話)。
「月」と「花」に共通するのは、「太陽の光を浴びて輝く」ということです。
しかし、輝く時間や場所は対照的であると考えられます。
つまり、「月」は「夜中に空で」輝くのに対して、「花」は主に「昼間に地上で」輝くのです。
そこからパートナーになって、「二人らしさ」を追求していく中で、
「月」と「花」は全く別のイメージに生まれ変わったのではないでしょうか。


その新たに生まれた「二人の」イメージこそ、「サンキャッチャー」に他なりません。


サンキャッチャーとは、窓辺に吊るすインテリアアクセサリの一種です。
主にガラス製のそれは、太陽の光を反射して、数多の色を部屋の中に散りばめます。
それは、太陽の出る昼間に、空(空中)で、輝くのです。
「月」は「花」と出会い、昼という時間に引っ張り込まれ、
「花」は「月」と出会い、空という空間に引っ張り上げられたとは考えられないでしょうか。

美月とみくるは、いちごたちに次のように語っています。
二人の出会いについての話の締めくくりの部分です。

「それで、みくるさんにパートナーを申し込んだんですね」
「ええ。みくるが新しい輝きをくれたから
「私だってそうだよ。私はお店でいつも、一対一でお客さんと向き合ってるけど、
 美月はいつもたくさんの人と向き合ってて、
 それだけ大勢の人に笑顔を届けようとしている美月って、
 かっこいいって思ったんだ。私もあんな風になりたいって。
 そんな美月と一緒に頑張れるなんて、最高過ぎる!」 (第81話)


これまでの美月のステージと言えば、『Move on now!』や、
『Moonlight destiny』など、どこか夜空のような穏やかな雰囲気を宿したものでした。
対して今回のステージは、太陽を真正面から浴びる、全力で明るいものになっています。
美月はみくると出会うことで、より強く輝ける「昼」という領域に飛び出したのです。
他方でみくるはこれまで、花屋でお客さんと一対一で向き合ってきました。
それがダブルMの一員として、たくさんの人と向き合うことになります。
みくるは美月と出会うことで、大勢の目に留まる「空」という領域に飛び出したのです。
「月」とも「花」とも異なり、それでいて両方に似ている、昼間に空で輝く「サンキャッチャー」は、
相手に出会って変わった二人を象徴するイメージであると言うことができます。

結論として、『笑顔のSuncatcher』は、美月とみくるが出会い、
お互いに変わったからこそ表現できる「二人の」ステージです。
それぞれに輝いていた「月」と「花」が、出会ったことで到達できる場所として、
「サンキャッチャー」というイメージは提示されていると考えられます。
二人は二人であるからこそ、太陽の下で、大勢の前で、輝くことができるのです。



○関連記事

  ユリカとかえでがベストパートナーである理由 (第79話考察)


テーマ:アイカツ!
ジャンル:アニメ・コミック

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