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自分の道を歩む主体としてのダンサー組 ――765アイドルの「非関与」から

2014.03.28 17:00|アイドルマスター
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今回は、劇場版で765組がダンサー組に関与し切らず、
最後の最後で問題をダンサー組に任せていることについて考えてみたいと思います。
劇場版では、アリーナの舞台上に集まった皆の前で春香が自分の気持ちを語った後、
可奈の衣装を初めとする種々の問題の解決は、ダンサー組に任されています。

これは、劇場版の一つの問題でありえます。
すなわち、あれだけ大事になり、ようやく解決の糸口が見えた可奈の問題を、
765組は重要なところでダンサー組に丸投げしているんですよね。
春香は千早と手紙を出しに行く場面で、
ファンとダンサー組に関して「早く会いたいなあ」と述べています。
「早く会いたい」と述べるということは、あまり会っていないということであり、
この言葉から、765組があれからほとんどダンサー組と一緒に練習してはいないことが分かります。
この一見「奇妙な非関与」は、考えるべき劇場版の問題の一つであると思います。
これについて、この記事では考えていきます。



○自分の道を歩む主体としてのダンサー組 ――765アイドルの「非関与」から


テレビ版では、こうしたアイドルへの「非関与」はPの専売特許でした。
彼は、彼女たちなら何とかできるという「信頼」ゆえに、
千早(第20話)や春香(第24話)の問題の際にあまり動いていません。
劇場版でもPはこの態度を引き継いでいます。
彼は語学学習という自分の問題に集中するわけです。
このことについては、Pが律子に諭される屋上での場面を見れば分かります。

Pの「非関与」は、アイドルへの「信頼」に基づいているため、
決して「奇妙」なものではありません。
しかし、ダンサー組に対する765組の「非関与」は、
出会ってから日が浅いために「信頼」では説明し難く、
また現にそう説明されていないため、一見「奇妙」に映ります。
よって、ダンサー組に「先輩」として絡んでいく主体として現れている765組が、
「非関与」を決め込む理由というのは考える意義のある問題であると言えます。

何故765組は最後に、ダンサー組の問題を彼女たちに任せたのでしょうか。

思うにこれは、劇場版においてダンサー組が、
「同じ事務所に所属するアイドル」というわけではないためです。
ダンサー組はアリーナライブの後も、765組の後を付いていくわけではありません。
彼女たちは今後、自分で自分の道を歩んでいく「アイドルの卵」です。
このことはEDの、オーディションに挑戦する可奈の一枚絵で強調されています。

だからこそ、765組が何でもかんでも介入して、
ダンサー組の問題を片っ端から解決すればいいわけではないのです。
基本的には、765組がそうしてきたように、自分で問題を解決していくことが望ましい。
765組の「非関与」は、こうした意識の所産であると解せます。
ただ、アリーナライブがダンサー組にとってはあまりにも大きな舞台であるため、
彼女たちが問題にぶつかり、それを自身で解決できそうにない緊急時には、
765組は補助すべき「先輩」という主体として現れてきます。

以上のように考えてみると、特に美奈子がメールで相談して以降、
ダンサー組の問題に積極的に関与してきた765組が、
可奈を連れ戻した後には「非関与」を決め込んでいる理由も説明できます。
ダンサー組の問題は、基本的にダンサー組が解決すべきであるために関与しないのです。
雪歩は自宅で百合子たちに「頼って欲しい」と伝えています。
ダンサー組が765組を頼ったなら、765組は当然「先輩」として助けに向かうでしょう。
しかし、無暗に「先輩」として振る舞うことは善しとはされないのです。
ダンサー組は、やがて765プロから離れて自分の道を歩んでいかねばならないのだから。

現に劇場版は、双方を関わり合わせながらも、絶えず「別の集団」として強調しています。
分かりやすいのは、合宿のテーブル割りや部屋割り、途中までの分かれての自主練などです。
また、後のPの「765プロで預かる」という言葉は、
それまで765プロが彼女たちを預かっていなかったことを示唆しています。
そして預かったのは、今よりも一緒に練習していくためであり、
アリーナライブ前の期間に限られたこととされています。
このようにダンサー組は、あくまで期間限定で765プロと関わっているだけであり、
本来そこからは独立した「アイドルの卵」として、登場してきているのです。

結論として、劇場版での765組の関与非関与の問題は、
ダンサー組の相反する二つの性質によって説明されます。
すなわちダンサー組は、ライブで765組に率いられる「バックダンサー」であると同時に、
彼女たちとは別の道を歩むであろう「アイドルの卵」でもあるのです。
前者が765組の「関与」の理由であり、後者が「非関与」の理由となっています。

なお、765組がダンサー組に絡み切れない理由は、
彼女たちが「外部の受け入れ」という点について、不慣れであるためとも解せます。
初めての経験で上手く関わっていけなかったというわけです。
衝突発覚後の春香の、「知っていながら何もできなかった」という反省はこの読みを助けるでしょう。

しかし、仮にそれだけなら物語の後半では、双方が本当の意味で一つになったというような、
「成長結果」が描かれるはずであると思います。
然るに、劇場版は最後にはダンサー組をダンサー組だけで練習させ、
可奈の問題を彼女たちだけで解決させているのです。
ここを鑑みると、765組のダンサー組への「非関与」は、
少なくとも765組の未成熟という理由だけでは説明できません。
先述の通り、ダンサー組は映画では765プロの所属ではなく、
自分の道をこれから歩んでいく「アイドルの卵」であるため、
できるなら自分達で自分達の問題を解決すべきとされているのだと思います。



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  未来に進んでいくための「絆」と「夢」 (劇場版アイドルマスター総合考察)


テーマ:アイドルマスター
ジャンル:アニメ・コミック

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