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かしましい「肝試し」の裏には (桜Trick:第四話考察)

2014.02.06 17:00|桜Trick
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(2014/01/29)
SAKURA*TRICK【高山春香/園田優/野田コトネ/南しずく/池野楓/飯塚ゆず】(CV:戸松遥、井口裕香、相坂優歌、五十嵐裕美、渕上舞、戸田めぐみ)

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今回は、アニメ『桜Trick』第四話の中の、一つのミステリーに注目したいと思います。
そのミステリーというのは、「肝試し」の話でのしずくの反応のことです。
しずくはこの話の冒頭で、肝試しの雰囲気を作るのに明らかに一役買っています。
しかしそれにもかかわらず、春香たちが合流した後の彼女の言葉は次のようなものでした。

「肝試しは?」
肝試しなんて一言も言ってないよ 私」 (4話、1巻104ページ)


確かに、しずくは「肝試し」とは一言も言っていませんでした。
けれども、コトネのバッグに「髪の毛」が入っていたなどと言って、
肝試しの雰囲気を作った張本人の言葉としては、これは不可解に思えます。
何故しずくはここで、肝試しなどする気がなかったかのような態度を取っているのでしょう。
このことについて考えてみることで、肝試しの話の新たな一面が見えてきます。



○『桜Trick』第四話:かしましい「肝試し」の裏には


先の問いに対するヒントとなるのは、肝試しの計画が本当は頓挫していたということです。
春香たちが花火を楽しむ面々と合流した後の場面で、コトネは次のように述べています。

「本当は肝試しもやろうと思ってたんだけど
 打ち上げ花火しか準備できなくて 肝試しは来年やろうね」 (4話、1巻104ページ)


一度はやろうとはしたものの、肝試しは結局中止になったということが分かります。
楓がこの計画に加わっていたかは分かりませんが、加わっていたとしても、
中止になった時点で何かやらかすことは諦めたと考えられます。
というのも、楓は春香に「みんなで花火しよう」というメールを送っています。
仮に楓が、それでも肝試しをやろうとしていたのならば、雰囲気を出すためにも、
「肝試しにいい場所がある」などと言ったのではないかと思います。
もしかしたら、春香たちをいきなり肝試しに放り出すために言わなかったのかも知れません。
しかし、そうだとしたら広場で合流した後の楓の言葉が不自然です。

「花火しようってメールしたじゃん」 (4話、1巻104ページ)


肝試しを実施したにしては、楓の反応というのはあまりにも淡白です。
これを鑑みると、彼女は本当に花火だけをやるために来たと考えられます。
また、楓やコトネが肝試しをやる気がなかったことは、
春香たちが森を通る間に誰も驚かせに来なかったことからも分かります。

準備ができなかったなりに肝試しをやろうとしていたのならば、
この二人が特に何もしなかったことを説明できません。

そこで、作中の「肝試し」はしずくの独断で行われたと推測できます。
コトネや楓は、少なくとも計画が中止になった時点で、肝試しをやる気はなくしていたのです。
ただしずくだけが、それでも肝試しをやってやろうとして、改めて計画を練ったと考えられます。
ここまで作品をご覧になった方であれば分かると思いますが、
これは比較的真面目なしずくにしてはかなり意外な行動です。
何故しずくは、中止になった肝試しをやろうと考えたのでしょうか。
この答えは、物語の中で明示されています。

くじはコトネがせっかく作ってたのに
 使わないのもったいないと思って って何ニヤニヤしてんの」 (4話、1巻104ページ)


コトネの頑張りを無駄にしないために、雰囲気だけの肝試しを断行したのです。
春香が美月に応援団のことを直談判する場面からも分かるように(3話、1巻64ページ)、
コトネは色々な事情もあって、「一度きりの三年間」を特に大切に思っています。
肝試しを計画するに当たっても、おそらく全力で取り組もうとしていたのでしょう。
それを隣で見ていたのだとしたら、しずくの行動も理解できます。
結局コトネが準備できたのはくじだけだったとしても、何とか活かしてやりたかった。

こうした背景を鑑みると、しずくが春香たちの前で明らかに肝試しの雰囲気を作りながら、
合流後に「肝試しなんて一言も言ってない」と述べた理由もある程度は推察できます。
おそらくしずくは、自分は「くじを引かせただけ」ということにしたかったのです。
実際はしずくは、コトネのバッグに髪の毛が入っていたと語ったり、
「助けて」と書かれた楓からの手紙を指さしたりする箇所から分かるように、
演技や小道具を含めて、肝試しのお膳立てをしっかり行っていました。
はっきり言って、かなり本気で肝試しの雰囲気を作りにいっています。
しずくは何だか恥ずかしくて、このことをコトネに隠したかったのではないでしょうか。
コトネのことを想って自分が色々と頑張ったということを露見させないために、
まるで肝試しをやるつもりなどなかったかのような反応を見せたのだと思います。

自分はただくじを引かせただけで、みんなに肝試しだと思われてしまったことは誤算だった。
しずくはコトネの前で、こうしたポーズを取っていたというわけです。

肝試しの話は、美月も乱入してのドタバタ劇という印象が強いものだと思います。
しかし、そのかしましい肝試しの裏には、しずくのコトネへの想いがあったのです。
しずくの不可解な受け答えに注目すると、このように物語を捉え直すことができます。
『桜Trick』は、ざっと目を通すだけでも面白いのですが、
このように登場人物の想いに注目してもう一度じっくりと見てみると、
それぞれの微妙な心情を描いた側面が見えてくることもあります。
アニメをもう一度流してみて、あるいは原作を手に取ってみて、
今一度物語を味わってみると違った姿が見えてくるのではないでしょうか。



○関連記事

   キス以外に注目して見る『桜Trick』 (第1話)
   仲直りと告白の物語 (第2話)


テーマ:桜Trick
ジャンル:アニメ・コミック

コメント

見どころ満載の肝試し!!

おっしゃる通り、コトネと楓は肝試しの計画はしたけど、
何かの理由で諦めたんだと私も思います。
飽きたのか、準備が間に合わなかったのか、
その辺りはわかりませんけど…。

しずくちゃんに関しては、コトネの影響で
どんどん弾けていく姿が興味深いですね。
雪が積もったエピソードなんかが顕著でした。
残された謎は一つ、
しずくちゃんはなぜランチを食べないのか?
ってことですね。
まぁ、謎ってほどじゃないかも。

この肝試し回、私はひたすらドタバタ劇を楽しんでました(笑)
美月会長の八墓村状態には腹かかえて笑いました。
やっぱり藤田咲さんの演技は最高に面白い☆
初登場シーンで優と頭がぶつかる時の「ふにゅっ!!」の声から、
私にはもう、この作品に神が降臨したように感じました☆

今回の『桜trick』のアニメ化は、
原作に忠実で、細部にもこだわってて、
キスの描写もめちゃリアルですね。
今後がますます楽しみです♪

返信です。

>まかろんさん

返信ありがとうございます。
絶対自分では肝試しを仕掛けることなどしないしずくが、
コトネのことを想って独断でやってのけたというのがぐっときますよね。
コトネと、その影響を受けるしずくが、「一度きりの三年間」を如何に過ごすのか、
その先に如何に進んでいくのかというところには今後も注目したいです。

またそこに注目せずとも、おっしゃる通り、ドタバタな感じが面白いですよねw
何だか美月が絡んでくると、がやがや感がいつもより増す気がします。
だからこそ、卒業に際してのシリアスはいい意味で驚きながら見ていました。

藤田咲さんは『ゆるゆり』では綾乃を担当していて、
今回再び百合作品で生徒会長ということで話題になっていましたね。
相変わらず「あたふた」する演技が上手いなあと私は思いました。
そういえば、キャストを聞いたときには合うのかなと思う方々もいたのですが、
そういう認識をきっちり改めさせてくる辺り声優ってやはりすごいです……!

『SAKURA』の表紙も飾ったことですし、今後も目が離せませんよね。
私も気を引き締めて、新たな魅力を発見していけたらなあと思います。
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