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卒業、挑戦――同じところに立ついちごと美月 (アイカツ!第六十三話考察)

2013.12.28 17:13|アイカツ!
KIRA☆Power/オリジナルスター☆彡KIRA☆Power/オリジナルスター☆彡
(2013/10/23)
STAR☆ANIS

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第63話「紅白アイカツ合戦!」が放送されました。
美月が久々に登場した箇所が最大の見所であったと思いますが、
西島サブ子とかあめちゃんとか、各所のおふざけも光っていた気がします。
ちょっと面白かったのは、ぽわぽわプリリンの三人ですね。
三人は今回、紅白アイカツ合戦の応援隊を務めていましたが、
物語の中でずっとさくらをセンターに配置していました。

勝敗発表はリーダーであるおとめにより行われましたが、
さくら推しで活動していたのではないかと窺い知ることができます。
冒頭の三人による応援VTRを見てみましょう。

「第64回、紅白アイカツ合戦!」

「応援隊の、ぽわぽわプリリン、有栖川おとめと」
「北大路、あ、さくらとぉ~」
「神谷しおんです!」
「紅白アイカツ合戦は大晦日の、夜7時15分から」
「あ、ごらん」
「くださ~い!」 (63話)


ここで三人が北大路劇場で勝負しに行っていることが分かります。
例えばおとめは「らぶゆー」を自己紹介のときに差し挟めそうなものですが、
そうしていないのに対し、さくらは最初から最後まで全力で北大路劇場です。
紅白アイカツ合戦は、大御所である西島サブ子が出演していることから分かるように、
現実の紅白と同様に、幅広い世代が視聴する恒例番組であると推察できます。
それゆえに、歌舞伎を楽しむ層のいるお茶の間にもアピールできる、
さくらを特に目立たせる形の応援にしたと考えられます。

この辺りに、ぽわぽわプリリンの物語裏での活動を見出せて楽しかったですね。
打ち合わせ段階で三人が話し合うなどした結果、
さくらがセンターの方がいいという風になったのではないかと思います。



○『アイカツ!』第63話①:いちごの側からの「仲間」という言葉


今回は何と言っても美月の久々の登場シーンが印象的だったので、
その場面に注目して、色々と考えてみたいと思います。
いちごたちは会場で美月と再会し、彼女が今何を考えているのか聞くことになります。

「新たにやりたいこと?」
「プロデュースよ」
「やっぱり……」
「わたしたちのユニット、トライスター、そしてスターアニス。
 あなたたちと過ごした日々は輝いていた。
 でも、先輩として、もっと上手に後輩のあなたたちを導けたんじゃないかって思ってたわ。
 そう考えるうちに、プロデュースに興味を持ったの」
「じゃあ、美月さんはプロデューサーになるんですか?」
「今はまだ分からない。一つ言えるのは、アイカツを盛り上げたいということ。
 その気持ちは一緒よ。だから、ドリアカに行っても私は――」

仲間! ですよね?

「――ええ」 (63話)


ここで美月が何か言おうとしたのを遮って、いちごが「仲間」と言っています。
これは、美月といちご、双方にとって意味があることであったと思います。
美月が何と言おうとしたかは分かりませんが、彼女が何を言おうとしていたとしても、
それが遮られて、いちごの側から「仲間」と述べ、美月が答えたことが重要なのです。

まず、美月にとっては、いちごが変わらず「仲間」と言ってくれたという意味を持ちます。
プロデュースという新たな道を見つけ、ドリアカに今は在籍している美月は、
ミスターSのように「寝返り」とは言わないまでも、
別のところに行ってしまった存在であると考えられてしまうことがあり得ます。
それにも係らず、いちごは自分の側から「仲間」と言ってくれた。
このことは新たな挑戦へ向かう美月にとって、非常に温かい意味を持っていたように思います。

aikatsu05.png
 「仲間」と言われた後の美月の表情はすっきりした感じ。

次に、いちごにとっては、美月が自分たちを「仲間」と認めてくれたという意味を持ちます。
「仲間」という言葉は、自分と相手が一緒であること、同じ舞台に立っていることを思わせるものです。
いちごが「仲間」と言って、美月がそれに答えたとき、
いちごは美月にそういった存在として認められたと考えることができます。

物語の一年目において、美月の横に立つということはいちごの大きな目標でした。
特に第45話では、美月がいちごとはまだ違う位置にいることを直接告げています。
スターアニスのメンバーで、プールに遊びに行ったときのことです。

「あの、また一緒に何か……。 
 スターアニスでも何でもいいんですけど、私、また美月さんと――」
「またいつかね。覚えてる? 私の言ったこと」

――星宮いちご、あなたは太陽になれるかも知れない。

「私が太陽じゃないから……ですか? 太陽っていったい……?」
「いちごを見て思った、私たちは違うって。違う輝きをしてる。
 でもまだ足りない。そんな光では月に負ける。同じ空では輝けない
「追いつきます。負けないくらい強く輝いて、太陽みたいになります!」
「待ってる。それじゃあ行くよ!」 (45話)


ここではいちごがアイドルとして、まだ美月とは違うレベルにいることが示されています。
美月と再会して、いちごが「仲間」と言った後、少し不安げに答えを待つのは、
こうした美月の厳しさを思い出していたからではないかと思います。

いちごにとって美月は、簡単には隣に並ばせてくれない先輩です。
追いつこうとしても、自分からどんどん先に行って、離れていってしまう。
この関係は、美月がスターライト学園から去った後も変わっていません。
自分の知らないうちに、いつの間にか新たな道へと進もうとしている。
だから、美月がいちごの言に首肯したとき、いちごは安堵の表情を見せたのではないでしょうか。
一連のやり取りは、美月が自分と同じところにいることを認めてくれたという意味を持つのです。

aikatsu04.png
 「仲間」を肯定された後のいちごの表情は本当に嬉しそう。

結論として、いちごの方から「仲間」と言ったことは、双方にとって意味がありました。
美月にとっては、新たな挑戦に向かう自分を、変わらず「仲間」と言ってくれたという意味、
いちごにとっては、美月が自分たちと同じ舞台にいることを認めてくれたという意味です。
例え離れているとしても、このときの「仲間」という言葉が二人の心を灯し続けると思います。



○『アイカツ!』第63話②:卒業、挑戦――同じところに立ついちごと美月


先程取り上げたいちごの美月のやり取りで、
物語は二人が「仲間」として同じところに立っていることを強調していたと思います。
それでは、どのような意味で二人は「同じところ」に立っているのでしょうか。
もちろん、美月が述べたように、「アイカツを盛り上げたい」という同じ気持ちを持つという意味で、
美月と後輩たちは同じところに立っていると捉えることができます。
しかし、特にいちごと美月の場合には、そればかりではないと思います。
思うに二人は、憧れから卒業して新たな挑戦をしていくという点において共通なのです。
このことについて、以下では説明していきます。

以前、第50話の記事の中で、いちごは美月から相対的に卒業したと述べました。
すなわち、一年目でいちごは一途に美月を追いかけていましたが、
自分のやりたいことを考えた結果、最後には渡米することにするのです。
まだ美月が学園を離れるとは知らなかったのにもかかわらず、彼女はそう決めました。
そこに、美月や、彼女のくれた太陽という目標からの、いちごの「卒業」を見ることができます。
憧れの力は大きなものですが(47話)、いちごはただそれだけを追うというのを止めるのです。

美月がスターライト学園を辞めたのも、このいちごの卒業と並べて考えることができます。
つまり、いちごにとってアメリカ行きが、美月からの卒業という意味を持っていたように、
美月にとって学園を辞めることは、織姫(マスカレード)からの卒業の意味を持ちます。

憧れの力でもって頑張ってきた二人は、一年目の終盤に、それぞれそこから旅立っていくのです

二年目は、卒業の後、二人が自分の道を歩み出していくところから始まります。
すなわち、いちごは更なるアイカツの道に、美月はプロデュースの道に向かって行くのです。
卒業を経ているために、それはこれまでとは全く異なる新しい「挑戦」と言えます。
いちごは美月や、太陽という目標を追うわけではありませんし、
美月もスターライト学園でトップアイドルとして活躍するのではありません。
これまでとは違う形で、アイカツに関わり、その中で挑戦していくことになります。


大切な誰かから「卒業」し、新たな「挑戦」へと向かって行く。


他ならぬこの点において、いちごと美月は「同じところ」に立っているのではないでしょうか。
いちごが「仲間」と言い、美月がそれを肯定することで示されたのは、
別々に光っている太陽と月が、それでいて同じ空に在るということであったと思います。
今後の二人の物語は、「卒業後の挑戦」の物語なのです。



 注 もちろん、美月やマスカレードはそれぞれの大切な憧れであり続けるでしょう。
   一年目の終盤に二人が経験したのは、あくまで「相対的な」卒業に過ぎません。
   二人は憧れることを「止める」のではなく、憧れから相対的に「離れる」のです。



○関連記事

  楽しませるは、楽しい (第62話考察)
  自ら輝く太陽として ――「太陽」という目標からの卒業 (第50話考察)


テーマ:アイカツ!
ジャンル:アニメ・コミック

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