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楽しませるは、楽しい (アイカツ!第六十二話考察)

2013.12.20 17:40|アイカツ!
COOL MODECOOL MODE
(2013/12/21)
STAR☆ANIS

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昨日、第62話「アイドルはサンタクロース!」が放送されました。
そらの「誰かを元気に、ハッピーにしたい」という気持ちを前回に引き続き描きつつ、
メインの十一人が、まき割りを初めとしたアイカツに励む姿を描いた豪華な回であったと思います。

注目すべき点としては、久々にヒカリが登場していたことです。
それも、極めて特殊な登場の仕方をしていたと思います。
つまり、折角の登場にも係らず、彼女は本編にほとんど絡んでいませんでした。
両校のアイドルが多数描かれている巨大ケーキ作りの場面にすら、全く姿を見せていないのです。
二回だけさらっと登場して、「まぶしっ」とだけのたまっていきました。

けれども、この奇妙な最低限の登場は非常にヒカリらしくもあったと思います。
というのも、彼女のアイカツの現場はいちごたちとは別のところにあるからです(8話)。
巨大ケーキ作りの場面にすら描かれないのは、このためであったと考えられます。
彼女はいちごたちのアイカツから一歩離れた存在として、それを眺めるのに徹するのです。
かつてトライスターのオーディションの際にも、こうした登場をしていました(33話)。

少し離れたところから、いちごたちのアイカツを見つめるアイドル。
最近は、そういった立ち位置から、特にいちごを評価する役割を担っているように思います。
今回は、ケーキの頂上で輝くいちごに対して「まぶしっ」と評価していましたが、
一年目の最終回でも、いちごを「いい負けっぷり」だったと評価していました(50話)。
ヒカリは「地下の太陽」として、「太陽」であるいちごを評価していく人物なのです。

蘭とのライバル関係もありますし、彼女からは今後も目が離せないなと思います。



○『アイカツ!』第62話:楽しませるは、楽しい


さて、今回注目したいのは、当初アイドルたちが「楽しむ」ものとして提示されたパーティが、
非常にナチュラルに、いつの間にか、アイドルが「楽しませる」ものに転化していたことです。
話の始まりの時点では、クリスマスパーティは次のように語られていました。

「今や世間は、そらちゃんキター! って感じの、すっごい盛り上がり!
 アイドルとしても大注目だけど、デザイナーとしてもすごい才能の持ち主、だって!」
「うれしい」
「ドリアカ、キター! って感じだね。みんなよく頑張ったね。
 クリスマスパーティは思いっきり楽しんじゃって」 (62話)


クリスマスパーティはティアラの言うように、アイドルが「楽しむ」企画として登場しています。
そこで過ごす時間は、アイドルが「ハッピーになる」ための時間なのです。
しかし、話が進むに連れて、「楽しませる」、「ハッピーにする」側面が強調されていきます。
巨大ケーキを作ることについて、そらはインタビューで次のように語っています。

「そらちゃん、特大ケーキだそうですね」
「はい、ケーキを大きくしたいと思ったのは、
 その方が、みんなを元気に、ハッピーにできると思ったからです。
 そこで、ケーキをデザインした、天羽あすかさんのところへ相談に伺いました」

「ケーキを大きくしたいのは何故?」
「クリスマスパーティは、一年に一度しかありません。
 だから、パーティに参加するみんなにも、テレビで見てくれている人たちにも、
 最高に大きなハッピーを届けたいんです」 (62話)


クリスマスパーティをデザインする立場に就任したそらは、
それを「みんなを元気に、ハッピーに」する機会として捉えているのです。
パーティがきいによってプロデュースされ、そらによってデザインされることになったことで、
「楽しむ」「楽しませる」に、「ハッピーになる」「ハッピーにする」に変化しています。

いちごも、こうしたそらに追随する形で、前者から後者へと移動していきます。
実際に、彼女は当初、そらによって「ハッピーになる」人物として描かれていました。

「そらちゃん、ありがとう!」
「え?」
「小さいときね、クリスマスケーキがすっごくおいしくて、
 食べるたびに小さくなるケーキがさびしくて、
 食べきれないくらい大きかったらいいのになあって思ってたんだ。
 超巨大ケーキ! 夢が叶っちゃった!
「よかった」
「え?」
「わたしがケーキを大きくしようと思ったのは、ううん、
 クリスマスパーティをデザインしようと思ったのは、そういう顔が見たかったから。
 自分が作った服で、誰かを元気に、ハッピーにできたらいいと思って、
 わたしのブランド、「Bohemian Sky」を作った。
 この世界を楽しく、幸せにするためのものなら、どんなものでもデザインしたい。
 ドレスもケーキも、パーティも。デザインに境界線、ボーダーなんてない」 (62話)


ここでいちごは、パーティの参加者の一人として、
そらのパーティのデザインによって「ハッピーになった」アイドルとして現れています。
超巨大ケーキを作るというアイデアに、お礼を言う立場で登場するのです。
彼女も当初は、パーティに招待されて「楽しむ」、「ハッピーになる」側でした。

しかし、この後いちごも、「楽しませる」、「ハッピーにする」側へ反転していきます。
いちごちゃんドールが届かないと気付いた段階でのことです。

「作ればいい。ケーキだって作れたんだから、いちごちゃんドールだって必ず作れる」
「うん! そうだよ!」
「作ろう!」
「みなさーん! まもなくステージの時間でーす!
 ファンの皆さん、既にお待ちです。準備よろしくお願いしまーす!」
「どうしよう、もう時間がない」
「みんなで作ったクリスマスケーキ。今日のアイカツ、クリスマスパーティは、
 ここにいるみんなでデザインしたパーティ。だから、絶対あきらめたくない
わたしもあきらめてないよ!
「いちごちゃん……」
「そうだね、わたしもそう思った!」 (62話)


ここでいちごも、そらの気持ちに乗っかって一肌脱ぐ側に回ります。
ファンを「ハッピーにする」ために、ケーキに飛び込む決意をするのです。
そらにハッピーにしてもらっていたいちごが、
今度はそらと一緒にみんなをハッピーにする側に立っていることが分かります。

第62話ではこうして、アイドルたちが「楽しむ」、「ハッピーになる」側から、
「楽しませる」、「ハッピーにする」側へといつの間にか移っています。

重要なのは、この立場の転換がいつの間にか行われているということです。
前者から後者へと、いちごを初めとするアイドルたちはいとも容易く跳躍してみせます。
これは彼女たちにとって、「楽しむ」ことも「楽しませる」こともあまり変わらないからです。
そらの述べたような「誰かを元気に、ハッピーにしたい」という気持ち。
これを持っているからこそ、アイドルは「楽しませる」ことで「楽しむ」ことができます。
誰かを「ハッピーにする」ことで、自分が「ハッピーになる」ことができるのです。
実際に、ケーキの頂上に飛び込んで、誰よりもみんなを楽しませたいちごは、
誰よりも楽しそうな笑顔で、「メリークリスマス!」と言って見せました。

第62話が描き出したのは、まるで「サンタクロース」のように、
誰かに「ハッピーを届ける」側になるアイドルたちの姿ではなかったでしょうか。
彼女たちにとっては、「楽しむ」と「楽しませる」の間にボーダーはありません。
ゆえにサンタクロースになるという大事業は、いとも容易く達成されていくのです。
思えば、クラスメイトのために巨木を伐採しに行ったとき(12話)も、
アメリカでツリーの星になったとき(52話)も、いちごは最高に楽しそうでした。
誰かの幸せのために動いて、自分も幸せになれるアイドルの姿が、
クリスマス回における共通のテーマであったと考えられます。



○前回の記事

  そらだけの「Bohemian Sky」という道 (アイカツ!第六十一話①)
  きいだから代弁できること (アイカツ!第六十一話②)


テーマ:アイカツ!
ジャンル:アニメ・コミック

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