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穂乃花が望むカレンとの関係 ――つい出てしまう従者的態度の裏に (ハロー!!きんいろモザイク:第十一話考察)

2015.06.28 19:43|きんいろモザイク
今回は、『ハロー!!きんいろモザイク』第十一話について考えます。
アリスとカレンのイギリス帰国前夜の光景と、
帰国した後の、忍たちの過ごすほんのすこしの長い夜が主な内容でした。
特筆に値するかと思うのは、前半で、カレンと穂乃花の関わりが、
大きく時間を割いて挿入されていたことです。
ここにおいて穂乃花は、非常に重要な問いをカレンに投げかけています。
公園でクッキーを食べた後、池沿いを二人して歩いていく場面です。

「私… ときどき思うんだ。もっと前にカレンちゃんに会ってたらなって。
 もっとみんなみたいに… 親友になれてたのかなって
「私にとってホノカは 今もベストフレンドデスよ!」
「カレンちゃん… ありがたき幸せ!」 (二期第十一話)


ここにおいて、穂乃花がカレンに望む関係が明らかにされていると思います。
穂乃花はカレンの高貴さの前に、つい従者的な態度で接してしまいますが、
本当に望むのは従者の位置ではなくて、親友の位置に他ならないのです。

今回は、この二期第十一話の穂乃花の台詞が、
単行本上の話での言動を基にしていることを指摘したいと思います。
穂乃花のカレンの親友になりたいという心情は、
単行本上の話における言動の上に、確かにあったものではなかったでしょうか。
もしよろしければ、原作やアニメのこれまでの話を振り返りつつ、
一緒にカレンと穂乃花の関係に思いを馳せていただければ幸いです。

※ コメントでの御指摘を踏まえ、一部修正いたしました。(七月五日)



さて、第十一話は、穂乃花がカレンに対して従者的反応をとる様を繰り返し描くことで、
最後の、「親友になれていたのかな」を際立てていた気がします。
穂乃花は、自分とカレンを思わず主従のごとき関係で捉えてしまいますが、
本当はカレンの隣に並びたいのです。
この第十一話の穂乃花の台詞は、先ほども申し上げたとおり、
その基となる穂乃花の心情は単行本上の話でも既に描かれていました。
以下、具体的な場面に注目して見てみることにしましょう。

印象的なのは、アニメで言えば二期第九話で、
カレンがおもちゃの五千円札で額の汗を拭く真似をしたときに、
穂乃花が対抗して五百円玉で額を拭く場面です。

「それにしても今日は暑いねー」

「お金で汗を… 何かいやらしいよ!」

「しかもこれオモチャだよね」
「あたりまえデス」
――さすがお姫様だよー 私も…

「どうして張り合ってるの!?」 (二期第九話、第四巻75ページ)


この穂乃花のカレンへの対抗心は、主従の論理では説明できません。
つまり、仮に穂乃花がカレンとの関係を、
主従関係として甘んじて受け入れているのだとすれば、
この場面でカレンに対抗する行動に出ることは考え難くはないでしょうか。

ここで穂乃花はカレンに、従者らしからぬ明らかな対抗心を持っていています。

この穂乃花の対抗心は、一見アリスが言うように意味不明なのですが、
カレンの横に並びたいという穂乃花の心情の現れと考えると、
結構合点がいくのではないかと思います。
カレンの従者の位置ではなく、隣の位置に立ちたいからこそ、
カレンに対抗して同じ行動を取ろうとしたのではないでしょうか。

また、単行本上ではもう一つ、同様の理屈で理解できそうな穂乃花の行動があります。
すなわち、アニメでは二期第六話、カレンたちが穂乃花の家にパフェを食べに行く話で、
穂乃花はカレンが制服を着てバイト体験を始めたときに、
その優雅な物腰を見て、「私も見習わなくちゃ」と思っています。

「カレンちゃんもお手伝いしてくれるって」
「憧れのバイト体験デス!」
――カレンちゃん 何て優雅な物腰…
 いつものお店がまるで外国のおしゃれなレストランだよ~
 私も見習わなくちゃ (二期第六話、第五巻50ページ)


ここも、先述の対抗心とは別の形ですが、カレンの隣に並ぼうとする心理と考えられます。

よって穂乃花は、自分とカレンの関係を思わず主従関係で捉えてしまうのですが、
そうであるべきとまで思っているわけではなくて、
本当はカレンの隣に並びたいと思っているのではないでしょうか。
その上に、二期第十一話における、親友であることを望む言葉があったのです。

ところで、上記の結論に関連して、先日発売された第六巻においても、
穂乃花とカレンの関係を取り上げた話がありました。
そこでも穂乃花はやはり、カレンの高貴さを前に従者的態度を取ってしまいますが、
カレンとの買い物を通して、最後に自身の望むことを独白しています。
ここにも、従者でなく隣に並ぶ親友でありたいと望む穂乃花の気持ちが表れていました。
最後に、この穂乃花の言葉を確認してみることにしましょう。

――私もいつか カレンちゃんみたいになれるかな (第六巻118ページ)


そう思う穂乃花が抱いていたイメージは、お姫様の格好をしたカレンの隣に、
自分もお姫様として存在していて、一緒に談笑している光景であったのです。




○その他の『ハロー!!きんいろモザイク』の記事

   勇のスランプの話における二つのアレンジ ――忍とみんなの二方向の強調 (第五話)
   カレンが語らなかった本当の気持ち (第八話)
   綾の中で併存する二つの想い ――第九話に咲くマリーゴールドの花 (第九話)


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