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真冬が霧絵のところに残ることの意味

2014.07.13 10:36|零シリーズ
零~zero~零~zero~
(2001/12/13)
PlayStation2

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今回は、エンディングの後、再び災厄は起こり得ないのかという、
零シリーズの全作品に通じる問題を取り上げていきます。
そしてその視点から、無印で真冬が霧絵と共に残ることの意味を考えていくつもりです。
もうすぐ新作の映画も公開となる予定ですが、その前に原点に立ち返って、
特に無印について改めて考えてみたいと思います。
もしよろしければ、各作品を振り返りつつ、お付き合いください。



○真冬が霧絵のところに残ることの意味:災厄の再発生の可能性から


零シリーズの根本的な疑問として、災厄の元となる門を封印して終わるのはいいとして、
「それがいつか再び解けてしまうのではないか」というものがあると思います。
実際、これまで儀式は一度で済まず、門が疼く度に何度も繰り返してきたことが、
各作品の作中では明示されています。

ということは、エンディングの末に閉じられた門が、
そのままずっと大人しくしているという保証は全くないと言えます。
物語の末に円満に儀式が履行されたとして、
果たしてそれがどこまで効力を持つのかということは触れられていません。
ここは零シリーズの一つの考えどころであると思います。

この問題は、無印において特に鋭く刺さってきます。
というのも、災厄が人の「病」という形で発生する月蝕は、島に人がいなくなった時点で、
また、近しい人を亡くした人たちの痛みを引き受ける刺青は、
引き受けさせる風習が途絶えた時点で、惨劇が再発生しないと確信できるためです。
この二つの作品においては、その場所に人がいることが、
災厄の発生には必要不可欠でした。

それゆえに、人がいなくなったことで問題は起こり得ないと考えられます。

しかし、ただその場所が理不尽に儀式を必要とする、
黄泉に近い場所であった無印と紅い蝶においては、
その場所が再び騒ぎ出し問題を起こすことは有り得ます。
刺青や月蝕のように、そこに住んでいた人がいなくなったことによって、
当然に円満な解決が果たされるわけではないのです。

それでも紅い蝶の場合は、村がエンディングの後に水没しています。
ゆえに虚が残り続けるとしても、それが人に影響を及ぼす可能性は極小であると言えるでしょう。
よって、ただ無印において、エンディング後の再発が大きな問題で有り得るのです。

というのも零無印においては、氷室邸の付近に「ふもとの村」が存在し、
そこでは氷室邸に近付かないようにという風にはなっているものの、
いつ誰かが巻き込まれてもおかしくないということが、
真冬のメモの内容等によって確認されています。

 もし、このメモを読んだのなら、協力して欲しい。

 氷室家の呪いの元凶は、霧絵という女性だ。
 ある儀式で生贄になった彼女の悲しい記憶が、
 黄泉からあふれだした瘴気にさらされ、全てを呪う存在となってしまったようだ。

 彼女はどうやら、想いをよせていた男性の面影を私に重ねているらしい。
 彼女がふれた時、そのことがわかった…

 私はこのまま、彼女に会うつもりだ。

 そうしなければ、この屋敷は犠牲者を出しつづけるだろう。


ここでは氷室邸の場所自体は、
犠牲者を出し続けることができる位置にあることが提示されています。
仮に再び門が開けば、誰もその影響を受けないとは言い切れないのです。

以上のように考えていくと、深紅は真冬と共に帰ることはできませんでしたが、
少なくとも氷室邸の問題については解決されたという、
一般的であろう理解は、それだけでは不十分なのではないかと考えられます。
問題は当面解決されましたが、今後についてはどうなるのか分からないのです。

では、結局氷室邸の問題も解決されず、エンディングの光景も、
当面の平穏の奪還であったとしか考えられないのかというと、そういうわけではありません。
なぜなら無印は、霧絵の目を覚まさせて、これまでに何度も繰り返してきたように、
彼女一人に門を閉じる役目を託したというわけではなかったためです。

無印は、かつて失敗した儀式を再現するだけでなくて、
その「儀式の先」をいっているのです。
つまり、これまでは一人で巫女が門を封じていましたが、
今回は一人ではなく、真冬が残って傍にいるのです。
ここに、門が再び開かない可能性を見つけることができます。

確かに、巫女が一人で門を封じ続けるのであれば限界があり、
これまでと同じように、やがて封印が解けてしまうかも知れません。
しかし、二人であればどうかということについては分かりません。
それはこれまでにやったことがないのです。
これまではむしろ、現世に執着してしまうという理由で、
巫女が誰かと共にあることは徹底的に否定してきたのでした。
そうしたこれまでとの剥離が、真冬が残ったからこそ生まれています。

結論として、再び惨劇が起こってしまう可能性は、
無印において特に問題になると考えられます。
しかし無印においては、これまでの儀式と異なる点、すなわち、
真冬が霧絵と共にあるという点が一条の光となっていると考えられます。

それは、巫女が「未来永劫」門を閉じ続けるという、
これまでの儀式の度に達成できず、
そもそも目標にすらされなかった過酷な大目標に対する、
ただ一つの希望になっているのです。
逆に言えば、真冬がそれでも霧絵のもとに残ったことには、
そのような意味を見出すことができると言えるでしょう。



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