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今傍にいる友人として、アイドルとして (アイカツ!第五十五話考察)

2013.11.01 18:00|アイカツ!
KIRA☆Power/オリジナルスター☆彡KIRA☆Power/オリジナルスター☆彡
(2013/10/23)
STAR☆ANIS

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アイカツ!第55話「合い言葉はオケオケオッケー☆」が放送されました。
きいのプロデューサーという仕事への想いが語られるとともに、
セイラの後押しできいがアイドルデビューするという、多くが詰まった話でした。
『カレンダーガール』の、朝あわててリボンを付けて外に飛び出していく主人公が、
ステージに立っていたきいにマッチしていて素晴らしかったと思います。
彼女もママからのリボンをつけて、土壇場で舞台に上がっていく。

またあまり本筋に関わらないところでは、おとめが印象に残りました。
ここ数回、彼女はちょい役で登場していますが、
その短い登場時間で確実に掴んでくる印象があります。
この辺り、さすがスターライトクイーンといったところです。
今回は上目使い気味な困り顔からのしょぼーん。

さて、セイラときいの関係、またママとの思い出など、盛り沢山な内容でしたが、
特に今回は、きいがアイドルデビューするに当たってセイラが演じた役割に注目します。
セイラはきいにとってどのような存在として現れていたのでしょうか。

もしよろしければ、中身を思い出しつつ少しの間お付き合いください。



○『アイカツ!』第五十五話:今傍にいる友人として、アイドルとして


(1)第54話との繋がり

まず、前回の54話との繋がりを確認しておきましょう。
思うに、55話は54話のテーマと深く結びついています。
先週の復習も兼ねて、最初に確認しておきましょう。

というのも54話は写真撮影を材料に、二つの意味で「仲間の大切さ」を描いた回でした。
「自分の気付かない表情に気付いてくれる」仲間。
「一緒にいることで最高の笑顔にしてくれる」仲間。
この二つの意味での仲間の大切さを、特にいちごたちが提示していました。
55話は、この54話で描かれたテーマに乗っかっていきます。

すなわち55話は、きい自身が気付かなかったかわいさにセイラが気付いて、
きいをアイドルとして出発させることで、結果として、
自分を最高の笑顔にしてくれるアイドルの仲間をセイラが手に入れるというストーリーです。
54話で特にいちごたちが提示したものを、セイラが実践し獲得するという流れになっています。


(2)プロデューサーの活動の先に

次に、ステージ前に尻込みするきいを、セイラが後押しする場面に注目します。

「やっぱりムリ! ムリムリムッリー! きいがオーディションなんて!」
「そんなことない! きいのプロデューサーとしての才能を、あたしは信じてる!
 そして何より、あたしはきいのママの次に、きいのことを分かってる。
 きいは向いてる! ぽんぽんクレープのイメージガールに!」
「で、でも……。きいは、ママみたいな、
 女の子を元気で可愛くするプロデューサーになるのが夢で……」
「そんなママは、きいに元気で可愛くいてもらいたいと思ってる。
 そんな気がするんだ! だから出よう!」 (55話)


ここでセイラが巧みなのは、躊躇するきいに対して、
まず第一に「プロデューサーとしての才能」を推すところです。
ここでは、きいがアイドルに向いている根拠の方を先に出してしまいそうなものですが、
かわいいとか元気だとか、セイラはそうしたことを先に言いませんでした。
これにより、セイラはきいを、プロデューサーからアイドルへ移すのではなく、
プロデューサーの活動の先に、アイドルの活動を置くことに成功しています。

考えてみると、55話でセイラは二つの役割を担っていました。
すなわち、一方できいがプロデュースにどんな想いをかけているのかを知り、
他方できいをアイドルとして出発させるという役割です。
この二つの役割の間には緊張が存在します。
セイラはきいがプロデューサーにこだわる理由を知ったのにも係らず、
彼女をプロデューサーに専念するところから逸脱させて、
アイドルとしても出発させる必要があるのです。

この辺りが結構なダブルバインドに成り得ます。
現にきいは冒頭で、プロデューサーだからと言ってオーディションを断っています。
プロデューサーの活動と、アイドルの活動は異なるという意識が、
少なくともきいの中にはあったわけです。

しかしセイラは、きいにきいをプロデュースさせることでこの緊張を克服します。
それが象徴的に示されたのが、ステージ前に尻込みするきいに対して、
まず「きいのプロデューサーとしての才能を信じてる」と述べる先の場面です。
これにより、きいのアイドル活動は、プロデューサーの活動の先に位置づけられています。

つまり、きいがオーディションに合格することは、
今やきいがアイドルとして成功することを意味するだけではなく、
きいのプロデュースが成功することをも意味することになっています。
アイドルへの出発が、プロデューサー業からの逸脱に最早ちっともなっていないのです。
セイラはオーディションに際してきいにきいのプロデュースを任せることで、
彼女のプロデュースへの気持ちをきちんと受け止めながら、
アイドルとしても出発させることに成功しています。


(3)今傍にいる友人として、アイドルとして

最後に、きいのアイドルデビューに際して、セイラが演じた役割を考えます。
第一に、セイラはきいのママと同様の位置に立っています。
きいの可愛さを認めて背中を押すという位置にです。

このことを、各所でのセイラの行動は象徴的に示しています。

「髪の毛やわらか~」
「でしょ。ママもいつも苦労してたよ。へにょへにょで結ぶの大変って
「うん、これはなかなか」
「でもセイラ上手だね、ちょっと意外」
「妹の髪、いつも編んでたから」
「へー知らなかった」
「はいできた!」
「わー! ありがとう!」
「さすがママ。きいに似合うの、よく分かってる!」
「そりゃあなんたって、ママはきいのプロデューサーだもん!」(中略)

きいのママ、きいが元気にしてるかどうか、心配なんじゃないかな?
 離れているから、髪の毛結んであげられないし」 (55話)


ここでセイラはきいのママと同じく、髪を結んでいます。
きいに対して、ママに近い立場で接していることが分かります。
この極致がステージ直前の次の場面です。

「遠くにいるママに、元気で可愛いきいを見せてあげよう!」
「37号……カードにしてくれたの?」
「デザイナーコースの子にやってもらった」
「セイラ……。そういえば……」

「似合う?」
「とっても似合うよ! 
「本当に?」
「本当に可愛い」
「ママ?」
「ごめんごめん。ママ嬉しくて。あんなに引っ込み思案だったきいが、
 こんなにも元気に可愛く育ってくれて。ママ、本当に嬉しい」
「ママ……」

「きい?」
「見せてあげたくなってきた。きいの元気な姿、ママに!」
「そうこなくっちゃ! じゃあ行くぞ!」
オケ
オケ
オッケー!」 (55話)


ここでセイラは、きいと一緒にオケオケオッケーをやっています。
言うまでもなく、これは元々きいの「ママとの合い言葉」です。
それをセイラがやるという点に、彼女がママと同様の位置にあることを見出せます。
既述の引用でセイラは、きいのママの気持ちを推測して、代弁することもしています。
セイラは今きいの傍にいる友人として、きいのママのように振舞い、
きいのママの気持ちを代弁することで、きいの背中を押していくのです。

しかしセイラは、完全にきいのママと同じように行動するわけではありません。
第二に、彼女はきいにプロデュースされてきたアイドルとしても行動します。
これが特に、セイラのみが演じることのできる、彼女に固有な役割だったと言えます。

とりわけ重大なのが、セイラはきいに魔法をかけるわけではないということです。
きいのママはきいに魔法をかけて、彼女を元気に可愛くしましたが、
セイラはこれを自分で直接担うわけではありません。
セイラは魔法をかける役割をきい自身に委ねています。
けだしこの理由は、最初の引用で明らかになっています。


「きいのプロデューサーとしての才能を、私は信じてる!」


セイラはこれまでプロデュースされてきた張本人として、
最も上手に魔法をかけることができると信じるきいにそれを任せるのです。
ここにおいてセイラはママに近い立場から抜け出していって、自分だけの役割を演じています。

結論として、セイラはきいのデビューに当たり、二つの役割を演じました。
きいのママに近い立場で、きいの可愛さを認め、彼女の背中を押していく役割と、
プロデュースされてきたアイドルとして、きいのプロデュースの才能を信じ、
彼女自身のプロデュースを任せるという役割です。

セイラだけが演じることのできるこの二つの役割を、セイラが演じきったからこそ、
きいはプロデューサー業の先にアイドル活動を掴むことができたのだと思います。


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テーマ:アイカツ!
ジャンル:アニメ・コミック

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