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似て非なるライバルの二人 (アイカツ!第五十三話考察)

2013.10.20 18:33|アイカツ!
KIRA☆Power/オリジナルスター☆彡KIRA☆Power/オリジナルスター☆彡
(2013/10/23)
STAR☆ANIS

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第53話「ラララ☆ライバル」に関して考えたことをまとめました。
今回も、トピックをいくつか立ててそれぞれ提示していきます。
とりわけ話の中で示されていた、いちごとセイラの違いにスポットを当てます。



○『アイカツ!』53話:似て非なるライバルの二人


①いちごとセイラのアイカツ観の違い

まず、セイラたちがいちごの空白の一年を調べた場面に注目します。

「で、どんなネタを見つけたんだ?」
「えっと、えーっとね、いちご、サーカスの火の輪をくぐる」
「はい?」
「いちご、クリスマスに星になる」
「はい?」
「いちご、大海原でシャチにのる」
「はい?」(中略)

一年間、遊んでたのか? 星宮いちごは?」
「それはどうかな? これっぽっちの情報で、判断するのは危険じゃない?」 (53話)


ここで二人は、いちごが52話で語ったアイカツの内容をアイカツとは見なしていません。
二人はそれを「遊んでいた」と取っています。
彼女たちにとっては、シャチと戯れることはアイカツではないわけです。
すんなりアイカツと受け取っていた、スターライト学園の一同とは異なるアイカツ観が見出せます。
確かに私も感覚が麻痺していますが、そうした活動が何故アイドルと結びつくのかということは、
これまであまり示されていなかったため、今後扱われるのかも知れません。
セイラときいという外部の存在が、いちごたちの時に突飛な活動に改めて目を向けさせています。


②いちごとセイラのアイドルに対する考え方の違い

また、インタビューの受け答えでも、二人の間の差異が現れています。

「いちごちゃんにセイラちゃん、ずばり、今日はどんなステージにするつもりですか?」
「みんなに最高の笑顔になってもらえるステージかな。
 それがアイドルであるわたしの務め
「わたしも、みんなに笑顔になってもらいたいっていうのは一緒です。
 あと、お腹いっぱいになってもらいたいなあ」
「お腹いっぱい?」
「お腹いっぱいだと幸せいっぱいになれるから」 (53話)


このインタビューでセイラといちごが言ったことはほとんど同じですが、
セイラが「それがアイドルである私の務め」と言ったのは気になるところです。
この辺り、セイラの考え方は美月に似た考え方であると言えるように思います。
いちごはそう意識していないわけではないですが、きっちり務めと考えるタイプではない。
アイドルだから、「そうしなければならない」と自分を追い込むタイプではないのです。
このいちごの特徴は、53話の最後で確認された「ステージを楽しむ」というところに繋がっています。

「よかったよ、いちご!」
「ロックって感じじゃ音城セイラに敵わなかったかも知れないけど、
 でも、いちご最高に楽しそうだったな」
「うん、楽しかった!」
それが一番ね!
「うん!」 (53話)


いちごはいい意味で力が抜けているため、いつも純粋にステージを楽しむことができるのです。
いちごが負けたのにキラキラしていて、セイラに複雑な気持ちを抱かせたのは、
彼女がステージを最高に楽しんでいたからであったと思います。


③いちごとセイラの勝敗に対する考え方の違い

最後に、最も目立つのが、勝敗に対する考え方の違いです。
セイラはいちごと引き分けて以来、いちごに勝つことにとても拘っています。

「でも、負けない! アイドルとしてわたしは、あなたに勝ちたい!
「セイラちゃん……!」
「お互い頑張ろう!」
「うん!」 (53話)


セイラの代表的な台詞として、「あなたがドならわたしはレ」というものがありますが、
その言葉の中にも、相手より一歩先に行きたいという意識が滲み出ています。
そこでセイラは、相手のアイドルを「ライバル」として捉えているわけです。
当初より、勝ちに行くアイドルとしてセイラは描き出されていると言えます。

それに対して、あまり勝敗に拘っているように見えないのがいちごです。
実際セイラに負けたとき、いちごは笑顔でその事実を受け止めていました。

「うー、負けちゃった! でも気持ちよかった! 楽しかったね、セイラちゃん!」(53話)


ここでいちごは、セイラが思っていたのとは異なる反応をしています。
勝敗にそこまで拘っていなかったかのようにも見えるこの反応は、
言外に「勝敗以外にも大切なことがあること」をセイラに教えたと考えられるでしょう。

こうしたいちごの態度は、一年目より見出せる彼女の特徴です。

実際いちごは美月との関係においても、美月と一緒にまたアイドル活動できるようになるために、
彼女の隣に並ぶことを目指すのであり、勝つことを目指すのではありません(45話)。
勝敗が重要な意味を持つ、トライスターのオーディションのときですら、
いちごは他の候補者に勝ることをそこまで考えていません。
面接での次の応答は象徴的で、かなりいちごらしいものと言えると思います。

「その親友たちと、今は一つの椅子を奪い合っている」
「ただの、ただの椅子じゃありません。
 美月さんは私の、私たちみんなの憧れだから、
 トライスターに入ることは、私たちの夢が叶うこと。
 だから頑張れるし、応援できるんです!」 (35話)


ここで美月に、仲のいい三人が一つの椅子を争っていることを指摘されたとき、
いちごは自分と同じ気持ちを持っていると分かるため、他の二人をも応援できると語っています。
一つの椅子を争う場においても、いちごは隣に立つアイドルを、
対峙する「ライバル」としてより、同じ夢を追う「仲間」として見ているのです。
現に53話のりんごとの会話で、いちごがセイラも「仲間」と捉えていることが分かります。

『アイカツ!』では勝ち負けは基本的にファンが決めるので、勝ちを狙いに行くというのは、
ファンにより喜んでもらおうとすることであり、アイドルの姿勢として正しいとも考えられます。
しかし、それ以外のところにも重要なことがある。
いちごの態度は、そのことを端的に示そうとしているのです。
勝敗以外で重要なこととは何か。
そのヒントは、セイラの次の言葉によって思い出されるものの中にあります。

「でも、あの子が心から笑顔になったのは、テレビに出ているあなたを見たときだった。
 転んでも立ち上がって、一生懸命歌うあなたを」 (53話)


この言葉は、2話のいちごのステージを思い出させます。
あのときいちごは転ぶという最大の失敗をして、完璧な敗北を喫したのですが、
頑張ったいちごを見て、ファン第二号の駆は頑張ろうという気持ちになりました(4話)。

セイラいわく、ノエルもそういういちごを見て「心から笑顔になった」。
負けたのにもかかわらず、いちごは人を惹きつけたわけです。
けだしここに、勝敗以外の重要なことが表れています。
一生懸命やるということ、全力で臨むということです。
勝敗に関わるいちごとセイラの違いは、このことの強調に繋がっているように思います。


④結論:「楽しむこと」と「一生懸命やること」の強調

結論として、53話はいちごとセイラを非常に似た二人の主人公として描きながら、
要の部分はかなり異なっているということを浮き彫りにしたのだと思います。
とりわけ、セイラがいちごに勝ったのに、勝った気がしないと言ったことで、
いちごのように「楽しむこと」「一生懸命やること」が重要であると強調されています。
アイドルの務めを考え自分を追い込むことも、ステージでの勝敗に拘ることも、
アイドルとして間違っていると言うことはできません。
それもアイドルとしての、一つの正しい姿であると言えるでしょう。
しかし今回は、それとは異なるいちごの姿がテーマであったと思います。


⑤おまけ:『アイカツ!』のプロデューサー観

終盤のセイラときいの会話には、『アイカツ!』のプロデューサー観が表れていたと思います。
勝利という結果はでたものの、納得のいっていないセイラを前にしてもっと頑張ると言ったきいは、
アイドルの満足も含めた「実質的結果」とでも言うべきものをプロデューサーとして追っています。
単に結果を求めるのではなく、「アイドルにとっての結果」を求めるのが、
『アイカツ!』のプロデューサーなのかも知れないと、見ていて考えました。


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テーマ:アイカツ!
ジャンル:アニメ・コミック

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アニメや漫画など、好きなものについて考えたことを書き込みます。
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