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恋愛に関する陽子と綾の対照性 (きんいろモザイク:第四話感想)

2013.07.30 20:00|きんいろモザイク
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(2013/07/27)
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先日、きんいろモザイクのアンソロジーが発売されました。
色々な方が忍たちを描いていて新鮮ですが、
私個人としては菅野マナミさんの作品がとっても好きですね。
『ひまわりさん』でもそうですが、この方の描く笑顔は爽やかで優しい印象です。
あと「友達」とか「親友」とか、そうした関係を大切に扱っていてほっこりします。
忍が英語で書いた、たった一行のアリスへの手紙は必見です。

さて、アニメの方は四話「あめどきどきあや」が放送されました。
印象深い話がまとめられていたので、序盤の良回と言えるかも知れません。
原作の三つの話が軸になっていましたが、私はどれも好きな話なんですよね。
そこで今回は、四話のハイライトを引用しつつ、感想を述べようと思います。
特に登場人物の関係性に注目して、三か所ピックアップしようと思います。



○四話の三つのハイライト:登場人物の関係性に注目して


一つ目は、勇が忍とアリスにプレゼントを買ってくる場面です。
忍は百均のスノードームを、アリスは盆栽の置きものを受け取ります。

「はい アリスにも」
「盆栽!!」
「置きものだけど」
「いいの!? わたし誕生日じゃないのに」
「アリスが喜ぶと思って買ってきただけだから」
「イサミありがとー!!」
「あらあら」

「え? アリスを取られた?
「お姉ちゃんにはかないません」 (4話、1巻58ページ)


ここは、忍とアリスが似た者同士であることがよく表れている場面です。
前回、アリスは忍のことでカレンにヤキモチを焼いていましたが、
今度は忍がアリスのことで勇に対して複雑な気持ちを抱いています。

忍は綾に「アリスを取られた」とまで説明しているわけです。
二人はそれぞれイギリス好き、日本好きであり、ある意味対照的でもあるのですが、
他方でこういう部分は本当によく似ていると考えられます。

こうした類似は、四話の末尾にも見出せます。
アリスが帰宅して、風邪を引いた忍のタオルを変えてあげる場面です。

「行きも帰りもちゃんとあいさつできたよ」

――お おはようございます!
――さよなら! さよならー!

「よかったです 一人で平気かなって ずっと心配していました
「でもやっぱり シノと一緒がいいよ」 (4話)


ここで、忍がアリスのことを心配していたということが分かります。
話の冒頭で、アリスが忍のことを気にかけていたのと同じように、
忍も家でアリスのことを考えていたのです。
このように「相手を想う気持ち」に関しては、二人はとても似ていると言えます。
自分以外の誰かに取られたくないという気持ち、相手が心配であるという気持ち。
それは相手を大切な存在と考えているからこそ生まれるものでしょう。
想いの類似に、二人の確かな友情を見出せるのではないでしょうか。


二つ目は、アリスがカレンのことを大切な友達であると、改めて思い出す場面です。
三話のときと同じく忍の言葉を受けて、アリスはカレンとの思い出を振り返ります。

「二人共! ケンカはだめですよ!
 アリスはアリス カレンはカレンです
 みんなちがって みんな良いんです」

「カレンはアリスを追って日本に来たのだし
 アリスがカレンのこと大好きなことも私知ってます!」
「シノ… あっ」

"We are forever best friends!" アリスはずーっと一番の友達だよ!
"Forever best friends!" うん!

――そっか わたし二人にヤキモチやいてたんだ

シノも好きだけど カレンも同じくらい好き!」 (4話、2巻83-84ページ)


ここで忍をめぐる三角関係は、「三人という関係」に落ち着いていることが分かります。
二人でも三角関係でもない、三人という関係に関しては、以前他の作品で述べましたが
アリスとカレンもちょっとした喧嘩の後、そこに向かっていくことになるのです。
忍もカレンも、アリスにとって大切な友達であることが三話と同じく強調されています
この展開と、このときの忍の言葉が、私はとても好きなんですよね。
原作のこのページに付箋を貼って、いつでも確認できるようにするくらい。
こうした忍とアリスとカレンの「三人の関係」は、作品の見所の一つと言えると思います。
あとアニメだとこの場面は、陽子と綾の見守っている姿がふーふみたいで素晴らしいです。

kinniro07.png
 (忍とアリスとカレンの三人を見守る陽子と綾:4話)


三つ目は、綾の言葉を受けて陽子がラブレターを確認しようとする前の場面です。
もはや涙目になっている綾に対して、陽子はさっくりと断言します。

「何かカン違いしてない?」
「え?」
「手紙は嬉しいけど最初から断る気でいるよ」
「どうして!?」
相手が誰であっても綾の方が好きだからさ!
「…と とっとと開けなさいよ!」
「何の話してるデス?」
「友達っていいなって話ー」 (4話、1巻101ページ)


ここに、陽子と綾の恋愛に対する意識の違いが現れていると思います。
すなわち、綾は陽子が一番好きだから、陽子との恋愛をよく意識していますが、
陽子は綾が一番好きだから、現時点で恋愛を大して意識していません。

現に陽子は、ラブレターをもらって喜んではいたものの、
それを気にする素振りもなく一日を過ごし、果てには存在を忘れていました。
今の綾との関係があるので、恋愛は意識するほどのものではないのです。
仮にこれから綾が告白してきたらどうなるか分かりませんが、
陽子は現状ではおそらく、自身が恋愛の当事者になることを考えていません。

それに対して綾の場合、恋愛は大きな意味を持ちます。
アニメ二話の進路調査で「お嫁さん」と書いていたことからも、
彼女にとって恋愛が憧れるべき素敵なものであることが分かります。
そして、そんな恋愛の相手として想定されるのが、彼女が一番好きである陽子です。
現に綾は、陽子と恋人らしい動作をしてしまって照れることが多くあります。
陽子は今の綾との関係があるから、恋愛をあまり意識していないのに対して、
綾は今の陽子との関係があるから、陽子との恋愛を意識しているのです。

先程の引用部は、そうした二人の対照性を浮き彫りにしているように思います。


以上の三点が、四話の中で私にとって特に印象的な場面です。
登場人物の関係性に着目してみても、『きんいろモザイク』は面白い作品だと思います。
忍とアリスの類似、カレンも含めた三人の関係、陽子と綾の対照性。
特にこの三つは、物語に欠かすことのできない要素であるような気がします。


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テーマ:きんいろモザイク
ジャンル:アニメ・コミック

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